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インターネット回線にはさまざまな種類がありますが、通信速度が速いサービスを選ぶことが基本です。
しかし、コストの安さを重視している人の中には、ADSLも選択肢に入っている人が多いのではないでしょか?
ADSLは光回線が主流になる前に多くの人から利用されていた回線で、今もたまに使い続けている人を見かけます。
ADSLには月額料金が安いというメリットがありますが、今から使うとデメリットを受ける可能性が高いのでおすすめとは言えません。
ここでは、ADSLのサービス内容や仕組みを紹介し、他の回線との違いを解説します。
ADSLが契約するインターネット回線の選択肢に入っている人は、申し込む前に読んでみることをおすすめします。
ADSLとは何か?以前に主流だったインターネット回線?
ADSLは以前に主流だったインターネット回線なので、多くの人に知られています。
しかし、今の時代にはそぐわない回線になってきているので、仕組みや品質を知って本当に利用して大丈夫なのか考える必要があります。
ADSLとは電話線でインターネットを利用するサービス
ADSLとは、アナログの電話回線をもとにインターネット通信を提供するサービスです。
アナログ電話回線は、名前の通り電話をするために展開されているケーブルです。
ADSLでは自宅に設置するスプリッタを通してインターネット用の信号に変換することで、インターネット回線として利用することができます。
ADSLは2000年頃から普及が進み、光回線が展開される前は主流のインターネット回線として多くの人が利用していました。
今でこそ光回線が主流になったので利用者は少なくなりましたが、ADSLを使い続けている人を見かけることは珍しくありません。(光回線の詳細は以下の記事をご参照ください。)
光回線とは何か?仕組みまでわかりやすく解説!ADSLの通信速度は契約プランで変わる
最大1Gbpsの速度に対応している光回線と比べると、ADSLの対応速度は速いとは言えません。ADSLでは、契約したサービスの内容によって対応速度が変わります。
Yahoo!BBのサービスをもとにすると、ADSLの対応速度は
- 8Mbps
- 12Mbps
- 26Mbps
- 50Mbps
の中から選ぶことができます。
※プランごとの違いの詳細は以下の記事をご参照ください。
ADSLの50M/12M/8Mの違い!費用や速度を比較して解説!ちなみに、サービスによっては最大1Mbpsのサービスを利用することができますが、利用している人はほとんど見かけません。
肝心の実効速度ですが、SNSでの口コミを見る限り、光回線と比べて大きく劣ることがほとんどです。
光回線の実効速度は契約するサービスによりけりですが、100Mbps以上の数値になることが多いです。
ADSLの実効速度は10Mbps前後が相場で、遅いときだと5Mbps以下になることもあります。
今更だけどADSL下り速度クソっすねえ(3.0mpbs)
— ユニ・P・極・黒豚 (@yuni_of_Lazines) 2018年4月19日
オンゲのラグがちょっと悪くなってきたから家族が契約してたADSL契約回線見てみたら最大下り速度3Mbpsしかない契約だったことに驚いた
— ゆっきぃ (@senkan_youjo) 2018年4月12日
※ADSLの速度の詳細は以下の記事でも解説しているので、こちらもあわせて参考にしてみてください。
ADSLの回線速度平均は遅い?速度測定した実測をチェック!ADSLが主流だった時代は、実効速度が10Mbps以下でもホームページや動画をスムーズに見ることができました。
今はADSLよりも速い回線にあわせてホームページが作られていて、動画の画質も向上されています。そのため、対応速度が100Mbps以上の回線でなければ、読み込み速度が遅いように感じます。
また、ADSLには、回線の基地局と自宅の距離が遠くなるほど実効速度が遅くなるデメリットがあります。(仕組みの詳細は以下の記事をご参照ください。)
ADSLは住所や距離で速度が変わる?速度予測の計算方法を解説!現在利用者が多い光回線などのインターネット回線は、基地局と自宅の距離が離れていても実効速度は遅くなりません。
ADSLは利用料金が安い
今主流のインターネット回線と比べるとADSLの通信速度は遅いと言わざるを得ませんが、その代わりに利用料金は安くなっています。
光回線を利用する場合、月額料金は
- 戸建てで5,000円から6,000円
- マンションで3,500円から4,500円
になります。ADSLでは契約するプランにもよりますが、光回線より安い月額で利用できることがほとんどです。
Yahoo!BB ADSLの月額料金を見てみると、値段が安いと感じる人は多いでしょう。
ただ、電話加入権を持っていないとそれほど安くは感じませんし、マンションに住んでいると光回線と変わらない値段になることがほとんどです。
対応速度 | 電話加入権 有り | 電話加入権 無し |
8Mbps | 3,128円 | 4,720円 |
12Mbps | 3,528円 | 5,120円 |
26Mbps | 3,828円 | 5,420円 |
50Mbps | 3,928円 | 5,520円 |
50Mbps Revo | 4,228円 | 5,820円 |
月額料金が光回線よりも安くなるならADSLを検討する価値はありますが、集合住宅に住んでいる場合は魅力があるとは言えません。
ADSLの料金のさらなる詳細は以下の記事で解説しています。詳しいところまで知りたい方はこちらもご参照ください。
ADSLの回線料金は安い?他と比較して最安は格安なのか解説!ADSLとさまざまなサービスの違い
インターネット回線には、ADSLの他にもさまざまな選択肢があります。
どのインターネット回線を選べば良いのかの基準を知るために、ADSLと他の選択肢の違いを見てみましょう。
ADSLは病気ではない!ADHDとの誤解を解説!
たまに、ADSLは名前がよく似ているADHDと混同されることがあるので、病気や障害だと勘違いされます。
ADHDとは「注意欠陥。多動性障害」と呼ばれるもので、集中力が散漫になってしまったり、落ち着きが無くなってしまう障害です。
ADSLは、先ほど説明した通り電話線を利用するインターネット回線の1つです。
ADSLは病気や障害とは全く関係の無いインターネット回線の1つなので、間違って混同しないようにしてくださいね。
フレッツとの違いは回線の違い?
インターネット回線の中でも定番サービスのフレッツとADSLは、「以前は共通していたが、現在は異なるサービス」と言えます。
現在のフレッツは光回線の定番サービスとして知られていますが、以前はADSLサービスを展開していました。
しかし、フレッツはすでにADSLサービスの新規契約受付を終了していて、光回線をメインのサービスに切り替えています。
現在のフレッツは光回線でインターネットを提供しているサービスと考えるべきで、ADSLとは回線の種類が異なると言えます。
先ほども触れましたが、フレッツは光回線なので対応速度は最大1Gbpsとなっていて、ADSLよりもはるかに高速です。(フレッツ光の速度の詳細は以下の記事をご参照ください。)
フレッツ光の速度平均は?回線速度は遅いのか実態を暴露します!ISDNとADSLは回線が同じでも仕組みと通信速度が違う
ISDNはADSLと同じで、アナログの電話回線を利用するインターネット回線です。
利用する回線が同じだと違いがないように感じますが、ISDNとADSLでは仕組みが異なります。
ISDNでは電話回線のアナログ信号をデジタルに変換して、インターネットに接続できるようにします。
ADSLでは周波数帯を変えるので、信号はアナログのまま変わりません。
デジタルと聞くとISDNのほうが速度が優れているように感じますが、対応速度は最大64Kbpsと大きく劣ります。
ISDNは今もサービスが提供されているインターネット回線ですが、利用している人はほとんどいません。
VDSLとの違いは利用する回線と通信速度
マンションでインターネット回線を導入するときに、VDSLという言葉を耳にすることがあります。
VDSLとは、光回線サービスのマンションタイプで用いられる配線方式の1つです。
光回線サービスのマンションタイプは、1本の光ファイバーを共有スペースで分配して、全ての部屋にインターネット回線を供給します。
共有する配線方式にはVDSL方式の他に、光配線方式とLAN配線方式があります。
名前の通り、光配線方式では光ファイバーで、LAN配線方式ではLANケーブルで光ファイバーを共有します。
VDSL方式では、ADSLで利用されていた電話線で光ファイバーを共有します。
つまり、VDSLでは大もとの回線がADSLと異なるわけですが、対応速度は最大1Gbpsになるわけではありません。
光回線サービスでも配線方式がVDSLになると、対応速度が最大100Mbpsになります。
ADSLよりも速度は優れていますが、光配線方式や戸建てタイプと比べると劣ってしまいます。
ただ、ホームページや動画を見るぐらいなら、配線方式がVDSLになってもさほど不便には感じません。
光回線との違いは回線の種類と通信速度
ADSLと光回線では、回線の種類と通信速度に大きな違いがあります。
ADSLでは電話線を使ってインターネットに接続しますが、光回線では電柱に張られている光ファイバーを家に引いてインターネットを利用します。
光ファイバーは名前の通り光で情報を運ぶので、最大1Gbpsもの速度に対応しています。(光ファイバーの詳細は以下の記事をご参照ください。)
光ファイバーとは何?仕組みやWi-Fiとの違いまでわかりやすく解説!1Gbpsという速度はADSLの20倍以上なので、通信速度のクオリティを求めている人にとっては光回線がベストな選択肢と言えるでしょう。
今からADSLを使うことはおすすめできない!その理由を解説!
ADSLは利用料金が安いので、コストの低さを求めている人なら魅力的なインターネット回線に見えてきます。
しかし、今からADSLを使うことはおすすめできません。
ADSL回線の性能だと、現在のホームページや動画を見るには不安が残るからです。
クオリティが高いインターネット回線を使うには月額料金が高くなるデメリットがあります。
ただ、方法を知っていればADSLよりコストが高くなることはありません。
理由その1.通信速度が遅い
ADSLが抱える最大の不安要素は、通信速度です。
ADSLは最大で50Mbpsの速度に対応していますが、前半で説明したように実効速度はそれほど優れていません。
また、自宅がNTTの基地局から離れているほど実効速度も遅くなります。
せっかく契約したのにホームページや動画の読み込み速度が遅いと感じる恐れがあります。
今のホームページや動画はADSLよりも優れた回線にあわせて作られているので、ADSLを利用するメリットはほとんどないと考えたほうがいいでしょう。
ADSLの速度の詳細は以下の記事でも解説しているので、こちらもあわせて参考にしてみてください。
ADSLの回線速度平均は遅い?速度測定した実測をチェック!理由その2.サービスが終了する可能性がある
フレッツは2016年6月30日にADSLサービスの新規契約受付を終了していて、2023年1月31日にはサービスの提供も終了が予定されています。
他社にはADSLサービスの終了予定をアナウンスしていない事業者があります。
ですが、光回線やWiMAXなど通信速度が優れた回線の需要が高まっているので、いつサービスが終了になるのかわからない欠点があります。
末永くインターネット回線を使い続けるなら、ADSL以外のサービスを利用したほうがいいでしょう。
サービスの終了については以下の記事でも詳しく解説しています。深いところまで知りたい方はこちらも参考にしてみてください。
ADSLサービス新規契約は終了?なくなる時期はいつまでか解説!理由その3.ADSLより安い料金で利用できる回線がある
安い料金でインターネットを使いたい人の多くは、ADSLが有力候補になっているのではないでしょうか?
通信速度が優れている光回線は月額料金が高いので、避けたほうがいいように思いますよね。
しかし、光回線にはスマホ代が安くなるセット割引が受けられるサービスが増えたので、ADSLよりも実質料金が安くなるチャンスがいくらでもあります。
auひかりを契約して「auスマートバリュー」を受ければ、auのスマホ代が最大で2,000円割り引かれます。
そのうえ、家族も全員が対象なので実質的な月額料金がADSLよりも安くなります。
auひかりが気になる方はauひかりの公式サイトもあわせてご参照ください。(以下のボタンリンクからもご覧になれます。)
auひかりについては以下の記事でも詳細を解説しているので、詳しいところまで知りたい方はこちらも参考にしてみてください。
auひかりの口コミ・評判を徹底分析!良い回線なのか実態を調査!ソフトバンクやドコモでスマホを使っている人も、ソフトバンク光やドコモ光を利用すればセット割引が適用されるので、通信費をADSLよりも安くできます。
ソフトバンク光が気になる方はソフトバンク光の公式サイトもあわせてご参照ください。(以下のボタンリンクからもご覧になれます。)
ソフトバンク光については以下の記事でも詳細を解説しているので、詳しいところまで知りたい方はこちらも参考にしてみてください。
ソフトバンク光の口コミ・評判を徹底分析!良い回線なのか実態を調査!ドコモユーザーの人もドコモ光を契約すればセット割引を受けて通信コストを安くできます。
ドコモ光が気になる方はドコモ光の公式サイトもあわせてご参照ください。(以下のボタンリンクからもご覧になれます。)
ドコモ光については以下の記事でも詳細を解説しているので、詳しいところまで知りたい方はこちらも参考にしてみてください。
ドコモ光の口コミ・評判を徹底分析!良い回線なのか実態を調査!セット割引の値段はスマホ側の料金プランによって異なりますが、少なくともADSLよりも通信費が高い金額になることはありません。
まとめ
光回線が主流になった今でも、月額料金が安いことでADSLを選択肢に入れたくなります。
しかし、ADSLは料金が安い代わりに通信速度が遅いので、ホームページや動画を見るときにストレスを感じる可能性が高いです。
光回線は月額料金こそ高いですが、セット割引を受けてADSLより通信コストを安くできる事業者が充実しています。
通信速度とコストの両方で考えても、今からADSLを使う意味はほとんどないと考えたほうがいいでしょう。
光回線とADSLについては以下の記事で違いを比較しているので、もっと詳しく知りたい方はこちらもご参照ください。
光回線とADSLの決定的な違い8つ!どっちがいいか比較!光回線を契約しようと考えている方は、速度が速く安い質の高い回線を以下の記事で厳選して紹介しているので、こちらもあわせて参考にしてみてください。
光回線のおすすめ4選!速度が速い料金も安い最適な回線を紹介!