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光回線で通話を行うひかり電話サービスは、対応のルーターを導入しなければ利用できません。
ひかり電話の対応ルーターは契約した事業者からレンタルすることが基本ですが、市販の製品も利用することができます。
しかし、バッファローをはじめとした主要メーカーのほとんどはひかり電話対応ルーターを販売していないので、選択肢はそれほど多くありません。
市販のルーターの中には無線LAN機能が内蔵されている製品もあるので利便性が高そうに見えますが、スペックはそれほど高くないのでおすすめできません。
ここでは、ひかり電話に対応した市販のルーターとその設定方法を紹介するとともに、市販かレンタルのどちらでルーターを使うべきなのか解説します。
市販のひかり電話ルーターを使おうと考えている人は是非ご覧ください。
※そもそもひかり電話は何かということから知りたい方は、まずは以下の記事からご参照ください。
光電話とは?メリット9つとデメリット6つをわかりやすく解説!目次
ひかり電話ルーターは市販でも購入できる!仕組みとおすすめルーターを紹介!
ひかり電話を使ううえで、対応ルーターは必須と言える役割を担っています。
ひかり電話を契約する際は事業者からルーターのレンタルをすすめられますが、市販のルーターを利用することもできます。
ひかり電話を使うにはルーターの設置が必須
そもそも、ひかり電話を使ううえでルーターは必ず設置しなければいけないのかが気になりますよね?
先に結論から話すと、ひかり電話を使う際は必ずルーターを置かなければいけません。
光回線の仕組みをもとにして、ひかり電話ルーターが必要な理由を見てみましょう。
光回線を契約する際は、ONUという機器がレンタルで提供されます。
(ONUの詳細は以下の記事をご参照ください。)
光回線のONUとは?Wi-Fiルーターやモデムとの違いは?自分で購入できる?一見、ONUがあればひかり電話を利用できそうな気がしますが、この機器には電話機を接続できる差し込み口がありません。
ONUは「光ファイバーから受信した信号を電話機やパソコンで利用できる信号に変換する」だけのものにしか過ぎないからです。
なので、ひかり電話を利用するためには、電話機が接続できる対応ルーターをONUに接続する必要があります。
ひかり電話ルーターの背面には、電話機を接続できる差し込み口が装備されています。
※フレッツ光でレンタルできる光電話ルーターの背面図。
ひかり電話ルーターはONUが変換した信号を電話機に分配する役割をしているわけです。
ひかり電話のルーターは市販もされているが選択肢は少ない
ひかり電話ルーターは契約した回線事業者から有料でレンタルすることが基本ですが、Amazonで市販されているルーターをONUに接続してひかり電話を使うこともできます。
ただ、市販されているひかり電話対応ルーターはそれほど多くないので、選択肢は限られてきます。
ヤマハが販売する「ブロードバンドVoIPルーター NVR500」は、その少ない選択肢の中でもっとも有力な市販ルーターです。
ただ、値段が39,780円(2018年7月時点のAmazonでの販売価格)と高めな点がネックです。
値段が高い理由はルーターとしての機能性にあります。
ヤマハのNVR510はフレッツ光のひかり電話だけでなく楽天のIP電話、KDDIやぷららが展開している法人限定のIP電話にも対応しています。
また、企業内の拠点間通信で用いられるVPNにも対応しているので、値段が高めに設定にされているわけです。
ひかり電話を利用することだけが目的であれば、後半で紹介するもう一つのルーターを選んだほうがいいでしょう。
ひかり電話ルーターはレンタルがしたほうがいい?
先ほど説明した通り、ひかり電話のルーターは回線の事業者からレンタルすることが基本です。
レンタルだと利用料金がかかると思いがちですが、ひかり電話ルーターは低コストで借りられるので費用を気にする必要はありません。
契約した回線事業者からひかり電話対応ルーターをレンタルする場合、利用料金はかからないことがほとんどです。
主要の光回線サービスの料金設定を見ると、ひかり電話ルーターをレンタルしても費用がかからないことは一目瞭然です。
サービス | レンタル料金 |
フレッツ光(東日本) | 0~450円 |
フレッツ光(西日本) | 0円 |
ドコモ光 | 0円 |
ソフトバンク光 | 0~467円 |
auひかり | 0円 |
NURO光 | 0円 |
契約している回線の事業者や料金プラン、ひかり電話のサービスによっては利用料金が発生することもありますが、それでも月額500円以下なので大きな負担にはなりません。
先ほど紹介したヤマハのNVR510の販売価格が30,000円以上であることを考えると、回線事業者からひかり電話ルーターを借りたほうが良いことは明らかです。
ちなみに上記のNURO光はルーターの料金が0円ですが、月額料金が安いことでも評判が高いです。さらにネットの回線速度も他の回線の二倍でかなり人気で、おすすめです。詳細は以下の記事で解説しているので、こちらもあわせて参考にしてみてください。
NURO光の口コミ・評判を徹底分析!良い回線なのか実態を調査!ひかり電話を導入してWi-Fiを使う方法
これからひかり電話を導入する人の多くは、Wi-Fiも使いたいと思っているのではないでしょうか?
Wi-Fiを使うにはいくつかの条件がありますが、ひかり電話とセット契約という形で利用することもできます。
ひかり電話を導入してWi-Fiをするために必要なもの2つ
自宅でWi-Fiを利用するには、ひかり電話だけでなく以下の2つも必要になります。
- インターネット通信サービスの契約
- 無線LANルーター
Wi-Fiはインターネット回線の通信を無線化した電波なので、大もとになる固定回線を契約しなければいけません。
今からひかり電話を利用しようと思っている人のほとんどは、すでにインターネット回線を契約しているか、インターネット回線も契約しようと考えていると思いますが…。
速度が速くて安い質の高い回線は以下の記事で厳選して紹介しています。これから契約する方はこちらも参考にしてみてください。
光回線のおすすめ4選!速度が速い料金も安い最適な回線を紹介!また、インターネット回線の通信を無線に変換するために、無線LANルーターという機器も必要になります。
レンタルできるひかり電話ルーターには無線LAN機能が内蔵されている
回線事業者が貸し出しているひかり電話ルーターのほとんどには、Wi-Fiを発信できる無線LAN機能が内蔵されています。
ちなみに、フレッツ光でレンタル可能なひかり電話対応ルーターでは、無線LANカードを差し込むことでWi-Fiを発信させることもできます。
光電話に内蔵されている無線LAN機能を利用する、フレッツ光で無線LANカードをレンタルするには月額料金がかかります。
といっても、利用料金はそれほど高くなく、100円から500円ほどが相場です。
サービス | レンタル料金 |
フレッツ光(東日本) | 300円 |
フレッツ光(西日本) | 100円 |
ドコモ光(東日本) | 300円 |
ドコモ光(西日本) | 100円 |
ソフトバンク光 | 467円 |
auひかり | 500円 |
NURO光 | 0円 |
※ソフトバンク光では、ひかり電話と光BBユニットのレンタルとあわせて合計500円で利用できます。
先ほど紹介した市販の光電話ルーターNVR510の販売価格が39,780円であることを考えると、回線事業者からレンタルするほうがコストを安くできると感じますよね?
さらに、NVR510には無線LAN機能が内蔵されていないので、Wi-Fiを使うには別で無線LANルーターを用意しなければいけません。
市販の無線LANルーターは5,000円から10,000円ほどで販売されているので、NVR510とセットで購入すると50,000円近い出費をすることになります。
無線LANルーターをレンタルするべきなのかは状況で違う
Wi-Fiを使うために無線LANルーターをレンタルするべきなのかは、人それぞれの状況や考え方で変わってきます。
回線事業者からレンタルできる光電話ルーターの無線LAN機能は、最低でも最大866Mbps以上の速度に対応しているものが多く、性能は申し分ありません。
しかし、ひかり電話ルーターの無線LAN機能はWi-Fiを飛ばせる範囲に限りがあり、2階建ての戸建てや3LDK以上のマンションより広い家だとWi-Fiが利用できない場所ができてしまいます。
Wi-Fiが利用できない場所ができると、別で5,000円から8,000円ほどで販売されている中継器を購入しなければいけません。(中継器の選び方は以下の記事を参考にしてみてください。)
Wi-Fi/無線LAN中継器の選び方のポイント8つ!おすすめも比較して紹介!また、性能が高くない無線LANルーターをレンタルで提供している事業者も少なからず存在しています。
NURO光が無料で提供しているひかり電話ルーターは最大450Mbpsまでの速度にしか対応していないので、光回線のクオリティをフルに発揮してくれません。
自宅の広さやレンタルで提供されるルーターの性能によっては、市販のルーターを使ったほうがいいでしょう。
市販で無線LANルーターを購入する場合でもひかり電話ルーターはレンタルが吉
市販のひかり電話ルーターにも無線LAN機能が内蔵されている機種がありますが、性能は高くないのでおすすめできません。
しかし、2階建ての戸建てや3LDKのマンションより広い家に住んでいる人からすると、市販のひかり電話ルーターの性能が低いとどうすればいいのか疑問に思いますよね?
快適にWi-Fiを使うことだけを目的にするなら、ひかり電話ルーターはレンタルして無線LANルーターだけを市販で購入する方法があります。
市販のひかり電話ルーターは販売価格があまりにも高いですが、無線LAN機能だけを搭載しているルーターは10,000円から20,000円ほどで買うことができます。
2階建ての戸建てや3LDKのマンションより広い家にWi-Fiを飛ばせるルーターなら、15,000円から20,000円ほどで購入できるので、市販のひかり電話ルーターを買うよりも安くつきます。
市販ルーターを買うなら、以下の記事で選び方を解説しているので、こちらも参考にしてみてください。
Wi-Fi/無線LANルーターの選び方のポイント7つ!おすすめを安さや人気度ごとに紹介!ひかり電話に対応した市販のWi-Fiルーターとその設定方法
Wi-Fiが利用できる市販のひかり電話ルーターはほとんどなく、あったとしても対応している回線事業者が限られています。
対応回線を契約しているとしても、ルーターとしての性能が高くないのでおすすめできません。
市販のひかり電話対応の無線LANルーターは1種類
無線LAN機能を搭載しているひかり電話ルーターはほとんどなく、選択肢は1種類しかありません。
また、唯一の選択肢となる機種はスペックが高くないので、ひかり電話ルーターをレンタルしてスペックが高い無線LANルーターを購入したほうが良いと感じるはずです。
NECのWebCaster V130
無線LAN機能が搭載されている光電話ルーターも存在していて、NECのWebCaster V130がそれに当たります。
WebCasterV130は販売価格が20,980円となっていて、前半で紹介したヤマハのNVR500と比べてはるかに購入しやすいルーターです。
販売価格が安いうえに無線LAN機能も搭載されているとなると、市販のひかり電話ルーターはWebCasterV130一択と思うのではないでしょうか?
ただ、WebCaster V130は有線と無線ともに最大速度が100Mbpsなので、最大1Gbpsの高速通信ができる光回線を活かしきれない欠点があります。
無線LAN機能のクオリティを考えると、契約している回線事業者から無線LAN内蔵のひかり電話ルーターをレンタルするか、無線LANルーターだけ別で購入したほうが無難です。
また、WebCasterV130はフレッツ光の回線にしか対応していないので、NURO光やauひかりなどの他社ではできません。
フレッツ光以外の回線を契約する場合、Wi-Fiが利用できる市販のひかり電話ルーターは無いと考えてください。
ひかり電話対応Wi-Fiルーターの設定方法
市販のひかり電話ルーターでWi-Fiを使う方法はそれほど難しくありませんが、プロバイダを契約したときに送付された書類が必要になります。
もし、市販のひかり電話ルーターを用意してWi-Fiを使うときは、前もってプロバイダから送られてきた書類を用意しておきましょう。
手順その1.ONUとひかり電話ルーター、電話機を接続する
当たり前の話ですが、市販のひかり電話ルーターを用意してWi-Fiを使うには、最初にルーター本体や電話機をネット回線に接続しなければいけません。
まず、ひかり電話ルーターをONUに接続して、ひかり電話ルーターに電話機を接続します。
※このイメージではONUにひかり電話機能が内蔵されていますが、ひかり電話機能が内蔵されていないONUを利用する場合も手順は同じです。
ONUとひかり電話ルーターはLANケーブルでつなぎますが、ひかり電話ルーターと電話機はモジュラーケーブルでつなぎます。
貸し出されるONUの種類は契約内容によって種類が異なりますが、どのような機器を使うことになってもひかり電話ルーターと接続する際はLANケーブルを「UNIポート」に差し込みます。
※ソフトバンク光のホワイト光電話で利用する「光BBユニット」をONUに接続イメージ。
間違ってONUのLANポートに接続すると、ひかり電話ルーターが機能しないので注意してください。
手順その2.デバイスをルーターに接続して設定をする
接続作業が完了すれば、その時点でひかり電話は使えるようになります。
しかし、Wi-Fiを使うためには別で設定を行わなければいけません。
Wi-Fiを利用する際は、以下の作業を上から順番に設定を行います。
- デバイスをWi-Fiに接続する
- Wi-Fiにつないだデバイスで設定ツールを起動する
- 設定ツールをもとにユーザー名とパスワードを入力する
無線LAN機能が内蔵されているひかり電話ルーターには、SSIDとパスワードが書かれているシールが貼られています。
接続設定をする際は、書かれているSSIDとパスワードを利用してデバイスをWi-Fiに接続します。
すでにご存知の人も多いと思いますが、Wi-Fiへの接続はスマホやパソコンの設定画面にある「Wi-Fi」から行います。
Wi-Fiの接続設定が完了すれば、契約している回線のツールで設定を行います。
設定ツールの起動方法は契約している事業者によって異なりますが、今はオンラインで行える場合が多いです。
たとえば、フレッツ光ではスマホやパソコンのWebブラウザで「http://ntt.setup/」か「192.168.1.1」とアクセスすれば設定ツールを起動できます。
設定ツールにある「接続先設定」でプロバイダから発行からされているユーザー名とパスワードを入力すれば、ひかり電話ルーターのWi-Fi接続設定は完了です。
入力するユーザー名とパスワードは、プロバイダを契約した際に送付された書類に記載されています。
ひかり電話ルーターを用意する前に上記の設定を行っている場合、ルーターをONUに接続するだけでWi-Fiが利用できることもあります。
しかし、必ず設定が不要になるとは限らないので、念のため上記の流れだけは覚えておきましょう。
まとめ
ひかり電話を契約する際はルーターをレンタルせずに、市販製品を導入することもできます。
しかし、市販のひかり電話ルーターは販売価格があまりにも高いので、回線事業者から借りたほうが無難です。
ほとんどの回線事業者は、ひかり電話の対応ルーターを無料で貸し出しています。
Wi-Fiを使うために無線LAN機能がある市販のひかり電話ルーターを購入しようと考える人もいると思いますが、市販製品は通信速度が速くないのでおすすめできません。
Wi-Fiを使う場合でも、無線LAN機能内蔵のひかり電話ルーターをレンタルするか、ひかり電話ルーターだけをレンタルして市販の無線LANルーターを使うことをおすすめします。
なお速度が速くて安い質の高い回線は以下の記事で厳選して紹介しています。これから契約する方はこちらも参考にしてみてください。
光回線のおすすめ4選!速度が速い料金も安い最適な回線を紹介!