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自宅に光回線を引くときは光ファイバーの他にさまざまな機器を接続しますが、どの機器がどのような役割をしているのかは、わからない人は多いのではないでしょうか？
光回線のサービスを契約すると、必ずと言っていいほど「ONU」という機器を利用します。
ONUは見た目がWi-Fiルーターと似ているので、そこまで重要な機器ではないと思われがちです。
しかし、実はONUは光回線でインターネットを使ううえで、もっとも重要な役割を担っているのです。
ONUについては誤った知識を持たれることが多いので、ここで正しい知識を身につけましょう。
ここでは光回線で利用する機器「ONU」についてわかりやすく解説します。
ONUとモデム、Wi-Fiルーターとの違いも解説するので、接続機器について知りたい人が参考にしてくださいね。
光回線を使うためのONUが担う役割を解説
光回線のインターネットを使うには、家に光ファイバーだけを引けばいいと思いがちです。
しかし、光ファイバーを使ってインターネットに接続するには専用の接続機器が必要です。
インターネットに接続する機器にはいくつかの種類がありますが、その中でもONUはもっとも重要な役割を担っています。
ONUは光回線をネットを使うために必要な機器！
光回線によるインターネット通信を利用するには、まず電柱から自宅に光ファイバーを引かなければいけません。
しかし、自宅に光ファイバーを引いただけでは、インターネットを使うことができません。
光ファイバーで受信する信号は、パソコンやスマホなどで利用する信号ではないからです。
そこで、重要な役割を果たすのがONUです。
ONUは光ファイバーから受信した信号を変換して、パソコンやスマホなどでインターネットが利用できるようにしてくれます。
なので、光回線でインターネットを行うにはONUが絶対に必要なのです。
ONUを設置する場所は光回線の業者や契約内容によって違う！
ONUを設置する場所は、宅内が一般的です。
しかし、契約する光回線の業者や契約内容によっては、ONUを宅外に設置することもあります。
なので、光回線の導入工事が終わってから家の中にONUがなくても、外に設置されているので心配する必要はありません。
なお、ONUの設置は宅内と宅外どちらに設置する場合でも、回線の工事を行う業者が取り付けてくれます。
ONUとモデムの違いを知ろう！ONUは光回線版のモデム？
よく、ONUとモデムは同じものと思われます。
確かに、ONUとモデムがほとんど同じ役割をするものです。
ただ、仕組みの根本となる回線が全く違うことで、大きく異なる点があります。
モデムはADSLで利用されている通信機器
モデムとは固定電話で使われるアナログ回線から受信した信号を、パソコンなどでネットに接続できるように変換する機器のことを言います。
光回線が普及する前に主流だったADSLは、アナログ回線を通してネットに接続するためモデムが必要でした。
現在は光回線が主流になったため、モデムを利用することは少なくなりました。
しかし、現在もADSLを使い続けている人がいるので、モデムは今もなお活躍しています。
ONUは光回線版のモデムと言える役割をしている
ONUの役割は、ADSLで利用するモデムとほとんど同じで仕組みも変わりません。
ただ、信号を受信する回線の種類がADSLとは違い光回線なので、モデムではなくONUとという名称で呼ばれています。
よって
- 「アナログ回線の信号を変換する機器がモデム」
- 「光回線の信号を変換する機器がONU」
ちなみに、基本的な仕組みがモデムと同じことで、光回線を申し込む窓口でもスタッフがONUをモデムと呼ぶことがあります。
しかし、これはONUという名称を聞いてピンと来る人があまりにも少ないため、販売員がわかりやすい説明をするためにモデムと呼ぶようになったことが原因です。
ONUとモデムは入手する方法にも違いがある
ADSLで利用するモデムは、家電量販店やネットショッピングで販売されていたので、レンタル料金を浮かせるために自分で購入する人が見受けられました。
この事例を見て、光回線を使う場合でも店頭などでONUを購入すれば、レンタル料金を浮かせることができると思う人が多いでしょう。
しかし、光回線で利用するONUは店頭での販売は一切されておらず、回線業者からのレンタル提供のみとなっています。
光回線はADSLと違い業者によって回線の種類が違うため、回線の業者が提供する専用のONUを接続しなければインターネットが利用できないことが理由です。
ただ、ONUのレンタル料金は、毎月のネット料金に含まれていることがほとんどです。
よって、ONUをレンタルするからと言って料金が高くはならないので、安心してください。
光回線を契約するなら良質な回線を選ばないと、5万円以上損する可能性があります。
適当に選んでしまうと、速度が遅くて使い物にならない回線に当たるかもしれません。
回線選びに失敗したくない方は、下記の光回線のおすすめ4選のページもあわせてご覧ください。
光回線のおすすめ4選！速度が速い料金も安い最適な回線を紹介！ONUとWi-Fiルーターの違いを解説！Wi-FiルーターはONUの親戚？
よく、宅内にONUが設置してあればWi-Fiが利用できると思う人が見受けられます。
しかし、ONUだけではWi-Fiを使うことができません。
Wi-Fiを使うにはONUとは別に、Wi-Fiルーターを設置する必要があります。
ただ、契約する回線業者によってはONUを設置するだけでWi-Fiが使える場合もあります。
ONUとWi-Fiルーターの違いと関係性を知り、光回線をもとにWi-Fiを利用する方法を覚えましょう。
Wi-FiルーターはONUが変換した信号を無線の電波に変換してくれる
ONUはあくまでも、光回線から受信する信号をパソコンやスマホで使える信号に変換する機器でしかありません。
光回線をもとにWi-Fiを使うにはWi-Fiルーターを用意する必要があります。
Wi-FiルーターはONUが変換した信号を、さらに無線の電波に変換することでWi-Fiが使えるようにしてくれる機器です。
Wi-FiルーターはONUと違い、Wi-Fiを使わなければ必要のない機器です。
よって、光回線を契約するとONUは必ず提供されますが、Wi-Fiルーターは提供されません。
ただ、Wi-Fiルーターがないと、LANケーブルでONUとデバイスをつながない限りネットに接続することができません。
スマホやタブレットで光回線のインターネットを利用するには、Wi-Fiルーターが絶対に必要なのです。
Wi-Fiルーターは家電量販店などで購入できる
ONUは家電量販店などで購入することができず、光回線の業者からレンタルするしか手に入れる方法はありません。
しかし、ONUが変換した信号を無線の電波に変換するWi-Fiルーターは、家電量販店で簡単に購入することができます。
また、Amazonなどのショッピングサイトでも簡単に購入できます。
Wi-Fiルーターを購入するときは価格が安いものを選びがちです。
しかし、価格によって電波を届けられる範囲が違い、価格が安ければ電波が届く範囲が狭く、価格が高くなれば電波が届く範囲が広くなります。
よって、Wi-Fiルーターを購入するときは自宅の広さに見合ったものを選ばなければいけません。
Wi-Fiルーターの機能付きのONUを提供する業者がある
NURO光など光回線の業者によってはWi-Fiルーターの機能が搭載されているONUを利用することもできます。
※フレッツ光は無線LANカードを差し込むとWi-Fiが利用できるONUを用意しています。
Wi-Fiルーター機能が内蔵されているONUを利用すれば、光回線に接続する機器の数が少なくなるので、配線周りを散らかしたくない人にはおすすめです。
なお、Wi-Fiルーター内蔵型ONUは家電量販店などでは販売していません。
ちなみに、Wi-Fiルーターは契約する光回線の業者から有料でレンタルすることができます。
よってWi-Fiルーターを用意する方法は、
- 家電量販店やオンラインショッピングで購入する
- 光回線の業者からレンタルする
どちらの方法を選んでも追加料金は発生しますが、光回線の業者からレンタルしたほうがコストが安くなります。
しかし、NURO光など光回線の業者がレンタルするWi-Fiルーターは家の広さや構造によっては電波が届ききれないデメリットがあります。
なので、3階建てなどの面積が広い住居に住んでいる場合は、家電量販店などで販売している広範囲に対応したWi-Fiルーターを用意したほうがいいでしょう。
NURO光について詳しく知りたい方は、「NURO光の口コミ・評判を徹底分析！良い回線なのか実態を調査！」の記事もあわせてご覧ください。
NURO光の口コミ・評判を徹底分析！良い回線なのか実態を調査！Wi-Fiルーターだけでネットが使えるサービスもある
予備知識ですが、現在はONUを使わずWi-Fiルーターだけでインターネットができるサービスも定着してきました。
中でも代表的なものは、WiMAXなどのモバイルWi-Fiルーターです。
ONUを使わずにインターネットができる聞くと、光回線より使いやすそうに思います。
しかし、光回線とモバイルWi-Fiルーターでは根本的に通信速度に差があり、光回線と比べると速度に安定性がありません。
| 最大速度 | |
| 光回線 | 下り、上りともに1Gbps |
| モバイルWi-Fiルーター | 下り440〜600Mbps 上り30Mbps |
また、一定の期間にインターネットを使う量が多くなると、速度が制限されて遅くなるという欠点があります。
よって、これから光回線を自宅に引こうと思っている人にとって、モバイルWi-Fiルーターは魅力的な選択肢とは言えません。
もっと詳しくWiMAXについて知りたい方は、「家にインターネット環境がない人におすすめしたい接続方法はこれ！」の記事もあわせてご覧ください。
家にインターネット環境がない人におすすめしたい接続方法はこれ！まとめ
ONUは光回線から受信する信号を、パソコンやスマホなどのデバイスで利用できる信号に変換する機器です。
よって、ONUがなければ光回線でインターネットができません。
ONUを利用するには、契約する光回線の業者からレンタルしなければいけません。
しかし、ONUの利用料金は光回線の月額料金に含まれているので、追加料金が発生することがありません。
ONUとモデムは役割と仕組みはほとんど同じです。
しかし、ONUとモデムは利用するインターネット回線が違うことと、手に入れる方法が違うという点があるため、違う名称となっています。
モデムは光回線の業者からレンタルする他に、家電量販店やオンラインショッピングで購入することができます。
ONUは利用する光回線の種類によって仕様が違うため、業者からレンタルするしか手に入れる方法がありません。
光回線に契約するとONUは業者から送付されるか、回線の導入工事の際に作業員が持ってきます。
また、ONUの設置は工事を行う際に作業員が行ってくれます。
よって、ONUに関しては契約する人が何かをする必要はありません。
ただ、Wi-Fiルーターに関しては自分で購入するか、契約する光回線の業者からレンタルしなければいけません。
しかし、業者によってはWi-Fiルーターの機能が内蔵されているONUを利用することができます。
Wi-Fiルーターを購入することがコスト的にネックに感じる人は、Wi-Fiルーター内蔵型のONUを使ってみるといいでしょう。