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どのようなインターネット回線を使っていても、長く利用していると通信速度が遅くなったり、急につながらなくなることがあります。
ADSLを利用していて
- 通信速度が遅くなった
- インターネットがつながらなくなった
などのトラブルが起こると、回線そのものを乗り換えたほうがいいのかと思う人は多いのではないでしょうか?
回線を乗り換えるのも1つの方法ですが、ADSLでも通信速度の低下を解消できる対処法があります。
ここでは、ADSLの速度が遅くなったときや、つながらなくなったときの原因と対処法を詳しく解説します。利用しているADSLの調子が悪いと感じている人は、ここで紹介している対処法を試してみてくださいね。
※そもそもADSLとは何か、というところから知りたい方は、まず以下の記事からご参照ください。
ADSLとは?病気?仕組みを簡単にわかりやすく解説!ADSLが急に遅くなる・つながらない原因7つ
ADSLの通信速度が遅くなったときの対処法を見る前に、ADSLの仕組みを今一度確認しておく必要があります。ご存知の方も多いと思いますが、ADSLはアナログ電話の線でインターネットに接続する回線です。
ADSLではアナログ電話の信号をインターネットで利用できる信号に変換するためにスプリッタを設置し、パソコンに接続するためのモデムも必要になります。
上記の仕組みを理解したうえで、ADSLの通信速度が遅くなった際に活用できる対処法を見てみましょう。
原因その1.通信機器が不具合を起こしている
ADSLを利用する際に接続しているスプリッタやモデムなどの通信機器は、基本的に電源が付けっぱなしです。ですので、長い期間に渡って使い続けると不具合を起こして通信速度が遅くなることがあります。
なので、通信速度が遅いと感じたときは、スプリッタやモデムの電源を切って再起動してみましょう。ADSLに限らず、インターネット回線はどのような種類でも通信速度が遅くなったときに機器を再起動すれば症状が改善することが多いです。
ADSLが故障している疑いがあれば、以下の記事で故障かどうか確認する方法を解説しているので、こちらもあわせて参考にしてみてください。
ADSLモデムの故障の確認方法!交換の方法や無料でできるか解説!原因その2.デバイスが不具合を起こしている
インターネットに接続しているパソコンやスマホなどのデバイスも、長時間使い続けると何かしらの不具合を起こして通信速度が遅くなることがあります。
特にスマホは電源を切ることが少ないので、通信速度が遅くなることは多いです。なので、デバイスを再起動すると、通信速度が遅い問題を解消できる可能性があります。
原因その3.無線LANルーターに不具合が起きている
Wi-Fiを利用していて通信速度が遅いと感じるときは、ADSL回線に接続している無線LANルーターが原因の可能性があります。
無線LANルーターもモデムやスプリッタと同じで、電源を付けっぱなしにして使い続けるため、何かしらの不具合が起きて通信速度が遅くなる恐れがあります。
なので、Wi-Fiに接続している状態で通信速度が遅くなったときは、無線LANルーターの再起動も対処法の選択肢の1つになります。
インターネット回線の通信速度が遅いときは、再起動をしてみることが基本と言っていいでしょう。
原因その4.接続ケーブルがノイズを拾っている
ADSLを利用するときはスプリッタがモジュラージャックにつながれていますが、接続ケーブルがノイズを拾って通信速度が遅くなることがあります。
スプリッタとモジュラージャックの接続にはモジュラーケーブルを使いますが、モジュラーケーブルが長いとノイズを拾いやすい傾向があります。
通信速度が遅いと感じたときは、モジュラーケーブルを短いものに替えてみるのも1つの方法です。
原因その5.通信障害が起きている
あまり見かけることはない事例ですが、回線やプロバイダ側で障害が起きたことで通信速度が遅くなる場合があります。通信機器やデバイスを再起動しても通信速度が遅いときは、障害が起きている可能性があります。
その際は契約している事業者に問いあわせて障害が起きていないか聞いてみましょう。障害情報は契約事業者のホームページでも確認することができます。
原因その6.帯域が見合っていない
ADSLでは通信速度をできるだけ速くするために、周波数帯が大きい数値にされています。しかし、周波数帯の数値が大きいと回線の中でノイズが走りやすくなるので、通信速度が遅くなる可能性があります。
通信機器やデバイスの再起動をしても問題が改善されず、障害も起きていない場合は、プロバイダに連絡をして周波数帯の調整を頼んでみましょう。ただ、周波数帯の調整では数値を小さくするので、対応速度が遅くなる恐れがあります。
原因その7.自宅とNTTの基地局の距離が長い
ADSLはアナログの電話線でインターネットに接続するので、NTTの基地局と自宅の距離が遠いと通信速度が遅くなります。基地局との距離が原因となると、ADSLを解約して他のインターネット回線を利用するしかありません。
ADSLの速度と基地局との距離の仕組みについては、以下の記事で詳しく解説しています。詳細を知りたい方は、こちらの記事もご参照ください。
ADSLは住所や距離で速度が変わる?速度予測の計算方法を解説!ADSLを高速化する方法3つ
ADSLは今主流のインターネット回線と比べると通信速度が遅いので、高速化する方法は限られてきます。しかし、以下の方法を試せば、今よりも通信速度を向上させられるかもしれません。
断言はできませんが可能性はあるので、快適なインターネット環境を維持するための選択肢として知っておいて損はないでしょう。
方法その1.契約しているプランを見直してみる
ADSLでは対応速度ごとに料金プランが用意されています。事業者によって選択肢は少し異なりますが、
- 8Mbps
- 12Mbps
- 26Mbps
- 50Mbps
から選ぶことができます。対応速度の数値が高いプランに変更すると実効速度も速くなります。契約内容を見直して速度が遅いプランを利用していることが確認できれば、変更手続きをしてみるといいでしょう。
ただ、対応速度が速いプランに変更すると、月額料金は高くなります。契約しているサービスによって値上がりする金額は違いますが、1段階上げるごとに300円程高くなります。
プランごとの違いの詳細は以下の記事で解説しています。こちらもあわせてご参照ください。
ADSLの50M/12M/8Mの違い!費用や速度を比較して解説!方法その2.契約事業者に連絡してスプリッタやモデムを交換してもらう
ADSLを長く使い続けている人なら、事業者に連絡してスプリッタやモデムを交換してもらうのも1つの方法です。インターネットの接続機器は消耗品なので、長く使い続けていると劣化して通信速度の低下につながります。
接続機器やデバイスを再起動しても通信速度が遅いと感じたときは、スプリッタやモデムを交換してもらうのも悪くありません。
方法その3.プロバイダを変えてみる
ADSLはどのプロバイダを契約してもNTTが提供する電話線を使いますが、プロバイダごとにサーバーのクオリティに差があります。
評価が低いプロバイダを契約すると、どれだけ対応速度が速いプランを利用しても実効速度が低下する恐れがあります。契約しているプロバイダを他社に乗り換えると、通信速度が向上するかもしれません。
ただ、ADSLの通信速度の低下にはプロバイダの他にも、基地局と自宅の距離が遠いなどの原因もあります。プロバイダを乗り換えたからと言って、必ず通信速度が高速になるわけではないことは理解しておきましょう。
問題が改善できないときの最終手段2つ
どのような対処法を試してもADSLの通信速度が向上しない場合、最終手段を試すしかありません。単刀直入に言うと、最終手段とは契約しているサービス自体を変えることです。
契約サービスを変更するには手間がかかるので、抵抗がある人は少なくないと思いますが、通信速度にこだわるなら試してみる価値があります。
手っ取り早い方法は光回線への乗り換え
どのような方法を試してもADSLの通信速度が改善されないときは、光回線に乗り換えることが問題を解決するもっとも手っ取り早い方法です。
現在のインターネット上にあるホームページや動画は、ADSLよりも通信速度が速い回線に向けて作られています。
そのため、以前まではADSLでもスムーズにできていたことも、今ではそうはいかないことが多くあります。ADSLはどれだけ速度が優れたサービスを契約しても、最大で50Mbpsまでしか対応していません。
光回線はADSLの20倍以上にあたる最大1Gbpsの速度に対応しているので、ADSLから乗り換えるとほぼ確実に快適だと感じるでしょう。光回線に乗り換えると月額料金がADSLより高くなるデメリットがあります。
ですが、スマホ代が割り引かれるNURO光、auひかりやソフトバンク光を契約すれば、実質的なコストはそれほど変わりません。
工事費も実質無料になる光回線サービスが増えているので、ADSLから光回線へ乗り換えるデメリットはほとんどないと言えるでしょう。(乗り換えの詳細は以下の記事をご参照ください。)
ADSLから光回線へ乗り換えるメリット3つ・デメリット2つ!工事や料金についても!ただ光回線ならどれを選んでもいいわけではありません。選ぶ際には料金や速度に気をつける必要があります。料金や速度を厳選した光回線は以下の記事で紹介しているので、こちらもあわせてご参照ください。
光回線のおすすめ4選!速度が速い料金も安い最適な回線を紹介!WiMAXやSoftBank Airへの乗り換えもアリ
通信速度を向上させるには光回線への乗り換えがベストな方法ですが、導入工事が必要なので手間だと感じる人は少なくないでしょう。そんな人には、WiMAXやSoftBank Airがおすすめです。
- WiMAX:持ち運び型
- SoftBank Air:自宅専用のWi-Fiルーターを使いネットに接続するサービス
ということで、どちらも導入する際工事をする必要がありません。対応速度も
- WiMAX:最大708Mbps
- SoftBank Air:最大350Mbps
となっているので、ADSLよりも優れた実効速度を出してくれます。ただ、電波の状況による影響が出やすいので、瞬発的に通信速度に落差が出ます。
ホームページと動画を見るぐらいならさほど問題はありませんが、オンラインゲームで遊ぶと遅延が出てストレスを感じてしまいます。
- オンラインゲームで遊ぶ→光回線
- ホームページ・動画を見ることがメイン→WiMAXやSoftBank Air
という選択肢をおすすめします。
WiMAXをおすすめする理由については、以下の記事でさらに詳しく解説しています。興味のある方は、こちらの記事もあわせてご参照ください。
家にインターネット環境がない人におすすめしたい接続方法はこれ!SoftBank Airについては以下の記事で詳しく解説しています。こちらもあわせて参考にしてみてください。
ソフトバンクエアーとは?使い方から仕組みまで全て解説!