光回線のおすすめ4選

IPoEとは?読み方は?メリット・デメリットまで初心者でもわかりやすく解説します!

「IPoEを使えば通信速度が速くなる」といわれても半信半疑に感じている人は多いのではないでしょうか?

IPoEを使うと通信速度が速くなるのは本当で、常に快適にインターネットができる環境になります。

通信速度が速くなる理由は仕組みにあり、今の回線環境に不満を感じている人は利用を検討してみるといいでしょう。

導入方法も簡単なので初心者の人でも安心です。

ここではIPoEの仕組みからメリットとデメリットまで解説していきます。

初心者の人でもわかりやすい内容なので、ぜひご覧ください。

IPoEとは

IPoEとは

IPoEは難解なものではなく、インターネットを利用するときに接続を行う機能です。

読み方と正式名称から見るIPoE機能

IPoEはそのまま「アイピーオーイー」と読みますが、「IP over Ethernet(アイピーオーバーイーサネット)」の略称です。

IPとはユーザーにIPアドレスを発行するプロトコル、Ethernetは簡単に説明すると光ファイバーやLANケーブルでインターネットにつながる規格です。

IP over Ethernetを日本語に直訳すると「IPがイーサネットを越える」とよくわからない言葉になります。

ですが、かみ砕くと「IPアドレスを受け取ったユーザーがインターネットにつながる」という意味と捉えられます。

IPoEはインターネット上で情報を行き来させる道を確保してくれる

読み方と言葉の意味を見るとIPoEは複雑な機能に思えてきます。

しかし実はそれほど難解なものではなく、単純にユーザーをインターネットに接続してくれる役割をしてくれます。

厳密にはIPoEはユーザーがインターネットを利用するときに回線上で情報を行き来させる道を作ってくれます。

IPoEと他の用語との違い

IPoEと他の用語との違い

インターネットの通信プロトコルにはさまざまな種類があり、IPoEは以下3つのプロトコルと混合されやすいです。

  • PPPoE
  • IPv6
  • IPv4

PPPoEはIPoEと同じ機能ではありますが仕組みが違い、IPv6やIPv4とでは根本的に役割が異なります。

IPoEとPPPoEとの違いは仕組み

IPoEとPPPoEはどちらもユーザーをインターネットに接続するための役割をするプロトコルですが、インターネットへ接続する経路が異なります。

IPoEではプロバイダを経由せず直接インターネットに接続しますが、PPPoEではプロバイダを経由してからインターネットに接続します。

IPoEではプロバイダから発行されたユーザーIDやパスワード使った認証をせずに接続が可能ですが、PPPoEでは認証をしなければインターネットに接続できません。

詳しい内容はあとで説明しますが、プロバイダを経由するかしないかでインターネットの機能性が、認証が必要なのかで設定の方法がかなり変わってきます。

IPoEとIPv6、IPv4との違いは役割

IPoEはユーザーがインターネット上で行き来させる道を確保する役割をするプロトコルですが、IPv6とIPv4はユーザーにIPアドレスを発行する役割をしています。

IPoEはIPv6が発行したIPアドレスを持ったユーザーをインターネットにつなぎ、情報を送受信させる役割していることで通信が成り立っているわけです。

基本的にIPv4で発行されたIPアドレスでインターネットに接続する場合はIPoEを利用できません。

ですが、あとで紹介するV6プラスやIPv6 IPoE+IPv4を使えばIPv4でIPアドレスを発行された状態でもインターネットの利用が可能になります。

(厳密にはIPv6のIPアドレスがIPv4にカプセル化されます)

IPv4でIPアドレスを発行された状態でIPoEを使えるかは、閲覧するときに通信速度が安定するサイトの数を左右する要素です。

IPoEのメリット

IPoEのメリット

IPoEを使えばインターネットの機能性が格段に向上するうえに、今から光回線を契約する場合は設定も簡単にできるメリットがあります。

通信速度が速く安定性も高い

IPoEの良いところは通信速度が速いうえに安定性もある点です。

IPoEはプロバイダを通さずインターネットに接続してくれるので、回線の混雑状況に関係なく常に通信速度が速い状態を維持してくれます。

IPoE方式とPPPoE方式のイメージ

IPoEを使っている人からの口コミを見れば、通信速度が速く安定性も高いのは明らかです。

PPPoEを使っていたときよりも通信速度が速いという声も見かけます。

PPPoEは以前に主流だったプロトコルですが、プロバイダを経由するので利用者が増えると回線が混雑して通信速度が不安定になるデメリットがありました。

特に利用者がもっとも多い夜になると、通信速度が著しく低下する場合があります。

すでに光回線を利用しているユーザーのなかでもPPPoEからIPoEへ移行をしている人は珍しくありません。

今から光回線を契約するならIPoEの利用が必須と考えてもいいでしょう。

設定が簡単で初心者でも手が出しやすい

IPoEは設定も簡単で、これから光回線を契約する人でも手が出しやすい利点もあります。

以前まで主流だったPPPoEでインターネットに接続するには、光回線やプロバイダを契約してから下記の手順で設定が必要でした(ビッグローブ光を契約した場合を例にしています)。

  1. ルーターに接続しているデバイスのブラウザを起動
  2. URL欄に回線事業者指定の数値を入力してアクセス
  3. 機器設定用パスワードの初期設定画面で任意のパスワードを作成して「設定」を押す
  4. メッセージが表示されたら「OK」を押す
  5. ユーザー名とパスワードの入力画面でユーザー名に「user」、パスワードに作成した機器設定用パスワードを入力
  6. 設定ウィザードの画面でプロバイダから発行されたユーザー名とパスワードを入力して「設定」を押す
  7. 接続設定画面で「UPnP優先」のボックスにチェックが入っているのを確認して「メインセッション」を押す
  8. メインセッションの画面で「IPアドレスの自動取得」の欄で「IPアドレスの自動取得」を選択し、「サーバから割り当てられたアドレス」の欄にある「使用する」をチェックして「設定」を押す

PPPoEの設定は複雑で、初心者の人にとって光回線は敷居が高いものと思われてきました。

設定ができる自信がなくて光回線を敬遠していた人は多いのではないでしょうか?

IPoEなら対応の回線やプロバイダの契約手続きをして開通したあとに対応ルーターをつなぐだけで設定が完了します。

IPoEを使う選択をすれば、光回線は敷居の低いサービスになるわけです。

IPoEのデメリット

IPoEのデメリット

IPoEはどの事業者と契約しても利用できるわけではないデメリットがあり、利用する機器も対応モデルじゃなければいけない注意点があります。

しかし、把握さえしておけば大きな問題にはなりません。

対応回線・プロバイダとの契約が必要

IPoEはどの回線やプロバイダでも利用できるわけではなく、使うには対応の回線およびプロバイダを契約しなければいけません。

IPoEに対応の光回線とプロバイダは増えていますが、今でも対応していない事業者はあるので注意が必要です。

IPoE対応の事業者はあとでご紹介します。

対応ルーターとデバイスが必要

IPoEを使うには対応の回線とプロバイダの契約に加えて、対応のルーターとデバイスも必須です。

現在の市場に流通しているほとんどのルーターとデバイスはIPoEに対応しています。

しかし、古い機種には未対応モデルが多く存在しているので、以前から光回線を契約している人がIPoEを使うときは要注意です。

不正アクセスによるセキュリティ対策が手薄になる

IPoEでは認証をせず簡単にインターネットの接続設定が可能ですが、認証をしないので不正アクセスによって自分の情報を盗まれるリスクが伴います。

とはいえ、認証を行って接続するPPPoEを利用しても不正アクセスによるリスクは付きまとうので、どちらの方式を使うにしてもセキュリティソフトの導入が必須です。

セキュリティソフトを導入しておけば情報漏洩のリスクはなくせるので、IPoEの認証不要な点は大きなデメリットとはなりません。

IPoEを導入する方法

ルーター

IPoEを利用する方法はとても簡単で、誰でもできるといっても過言ではありません。

IPoE対応の回線・プロバイダを契約

これから光回線を導入しようとしている人は、IPoE対応の回線・プロバイダを契約してください。

先ほども説明しましたが、IPoEを使うには対応の回線およびプロバイダを契約しなければいけません。

何も知らない状態で適当に契約先を選んでしまうと、IPoEが利用できず通信速度を安定させられないので注意しましょう。

IPoEを使いたい人にチェックしてほしい回線やプロバイダを表にまとめました。

V6プラスおよびIPv6 IPoE+IPv4対応回線・プロバイダ
ドコモ光(GMOとくとくBB)、ソフトバンク光、OCN光、ビッグローブ光、ぷらら光、So-net光、@nifty光、DMM光、Excite.MEC光、IIJmioひかり、enひかり、@スマート光、auひかり(プロバイダごとに異なる)、NURO光、コミュファ光(プロバイダごとに異なる)、eo光、ピカラ、メガエッグ

上記の事業者をチェックしてほしい理由は、V6プラスやIPv6 IPoE+IPv4に対応している点です。

IPoEはIPv6で発行されたIPアドレスを用いるときに利用できるプロトコルですが、IPv6に対応したサイトしか閲覧できないデメリットがあります。

V6プラスやIPv6 IPoE+IPv4を利用すれば、IPv6に対応していないサイトを見るときでもIPoEが利用可能になります。

とくにオススメの事業者がどれなのかは当サイトの下記のページでピックアップしているので、ぜひあわせてご覧ください。

プロバイダを表す図V6プラス対応プロバイダの一覧!23社を比較しおすすめを厳選しました!

すでに光回線を利用している人はIPoE対応か・利用申し込みが必要か確認する

すでに光回線を利用している人は契約先がIPoE対応か、対応しているのであれば利用するために申し込みが必要なのか確認しましょう。

ポイント

IPoE対応有無と申し込みの必要有無は、契約している事業者のサポート窓口に連絡すると教えてくれます。

契約先がIPoE対応で申し込みが不要であれば、あとは対応ルーターを設置するだけです。

申し込みが必要であれば、サポート窓口に連絡したついでに手続きをしてください。

手続きをすれば数日ほどでIPoEが利用できるようになります。

契約先がIPoE未対応であれば他社への乗り換えを検討してみましょう。

対応ルーターを設置する

IPoE対応の事業者と契約している、もしくは契約が完了すれば、対応のルーターを接続しましょう。

対応ルーターを用意する方法は家電量販店やAmazonで市販品購入するか、契約先の事業者から有料でレンタルするかの2通りあります。

オススメは市販のルーターの購入で、長期的に利用する場合に負担する費用がレンタルするより安くできます。

オススメの対応ルーターは当サイトの下記のページで紹介しているので、これからIPoEを使う人はあわせてチェックしてください。

無線LANルーターV6プラス対応のおすすめ無線LANルーター5選!NEC、バッファローなど比較して紹介!

注意点:すでに光回線を契約している人はPPPoE設定を登録していないか要確認

すでに光回線と対応ルーターを利用していている人は、ルーターにPPPoE設定を登録していないかの確認が必要です。

PPPoE設定が登録されているとIPoEの優先順位が下がってPPPoEで接続され、通信速度が不安定になるリスクが伴うからです。

PPPoE設定が登録されているかの確認方法はルーターの種類ごとで違いますが、基本の手順はほぼ同じです。

Buffaloのルーターを例にすると、確認方法は以下の通りです。

  1. ネットに接続しているデバイスのブラウザでルーターの設定ツールを起動する
  2. 「詳細設定」をクリックする
  3. 「Internet」をクリックして、次の画面で「PPPoE」をクリックする

上記の手順を行ってから表示される画面にPPPoEでの接続先が表示されていて、状態も有効なっていればPPPoE設定が登録されています。

PPPoE設定の確認

IPoE接続を優先したいのであれば、「接続先の編集」を押して、登録されているPPPoE設定を削除しましょう。