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コンセントLAN(PLC)とは?3つのメリットと3つのデメリットを解説!

自宅でWi-Fi環境を作るアイテムといえば無線LANルーターや中継器が思い浮かびますが、コンセントLANという選択肢もあります。

コンセントLANは簡単にインターネットを利用できるスペースが広げられる優れものです。

しかし、欠点も少なくないので、コンセントLANが本当に便利なアイテムなのかは購入する前に見定めなければいけません。

ここではコンセントLANの仕組みをもとにメリットとデメリットを解説しています。

コンセントLANについて知りたい人や、快適なWi-Fi環境を作りたい人はぜひご覧ください。

コンセントLAN(PLC)の仕組みと特徴

コンセント

コンセントLAN(別名PLC)は、自宅に導入したインターネット回線を利用する範囲を広げてくれるアイテムです。

コンセントLAN(PLC)は導入が簡単な中継器

一言でいうと、コンセントLANとは簡単に導入できる中継器です。

従来の中継器は無線LANルーターが発信する電波を中継してWi-Fiや有線接続が利用できる範囲を広げます。

中継器の利用イメージ

※中継器の利用イメージ。

ポイント

コンセントLANはコンセントに差し込んだ親機と子機が壁の中にある電力線で連携して、Wi-Fiや有線接続が利用できる範囲を広げてくれます。

コンセントLANの利用イメージ

※コンセントLANの利用イメージ。

電波で親機と連携する中継器は専用のツールで設定をしなければ連携できません。

ですが、コンセントLANならコンセントに差し込むだけで親機と連携ができるので導入方法も簡単です。

コンセントLAN(PLN)の購入費用

コンセントLANの販売価格は種類ごとに違います。

安いモデルだと5,000円前後で購入できますが、高いモデルは20,000円代で販売されています。

といっても、Amazonでさまざまな商品を見ている限りは値段が高いモデルが高性能というわけではなく、コスパが良い機種も見受けられます。

コンセントLAN(PLC)の通信速度

コンセントLANを利用した場合の通信速度は、用意する製品の種類ごとに異なります。

しかし、値段が高いコンセントLANを買っても、光回線に見合った速度が出ないのが現状です。

市場に出回っているコンセントLANのほとんどはスペックが低いからです。

注意

光回線は最大で1Gbpsまでの高速通信ができる性能を持っています。

ですが、コンセントLANはスペックが高いモデルを用意しても最大300Mbpsまでの速度にしか対応できないので、光回線のクオリティを活かしきれません。

後で詳しく説明しますが、コンセントLANと親機を連携させる電力線には他の家電が発するノイズを拾いやすい弱点があります。

実効速度が10Mbps以下になる可能性も低くありません。

コンセントLAN(PLC)を使うメリット3つ

コンセント

コンセントLANを使うメリットは、インターネットを利用できる範囲を簡単に広げられるところに尽きます。

また、中継器のデメリットを克服している点も魅力です。

無線LANと有線LANを利用できる範囲が広げられる

コンセントLANを使うメリットは、Wi-Fiと有線接続のどちらでインターネットを使う場合でも利用範囲が広げられる点です。

無線LANルーターが電波を飛ばせる範囲には限界があるので、2階や3階でインターネットを使う場合はWi-Fiのつながりが悪くなりがちです。

しかし、コンセントLANを導入すれば、無線LANルーターから離れた2階や3階にも快適なWi-Fi環境ができあがります。

設定がとても簡単

簡単に設定できるのもコンセントLANならではの魅力です。

中継器を導入する場合、わざわざ説明書を見ながら専用のツールを使って無線LANルーターとの連携設定をしなければいけません。

コンセントLANはコンセントに挿すだけで親機と子機が連携してくれるので、煩わしい設定をする必要が一切ありません。

親機との距離を気にする必要がない

親機との距離を気にせずに好きな場所に設置できるところもコンセントLANの良いところです。

中継器を導入する場合は、無線LANルーターが発信する電波が十分届く場所を見極めて置き場所を決めなければいけません。

コンセントLANは自宅に張り巡らされている電力線が連携できるので、家の中であればどの場所に設置しても問題が起きません。

コンセントLAN(PLC)を使うデメリット3つ

コンセント

Wi-Fiが使える範囲が限られて機能性が悪いと感じている人にとってコンセントLANはとても魅力的なアイテムに見えるのではないでしょうか?

しかし、コンセントLANには大きな欠点がいくつもあるので、購入は慎重に検討しなければいけません。

無線と有線のどちらで使っても通信速度が遅い

コンセントLANが抱える最大のデメリットは通信速度が遅いところです。

注意

コンセントLANが出せる最大通信速度は300Mbpsが相場で、良くても500Mbpsが限界です。

最大1Gbpsの光回線を導入している場合、コンセントLANでは求めている数値とはかけ離れた速度が出てしまいます。

実際にコンセントLANを利用した人からも、通信速度に不満を感じる声が挙がっています。

中継器ならハイスペックモデルを導入すれば1Gbpsの速度にも対応できるので、コンセントLANの性能は劣っていると感じざるを得ません。

他の家電を使うと通信速度が急激に落ちる

コンセントLANで利用する電力線には、他の家電が発する電磁波を拾いやすい欠点があります。

コンセントLANを設置した状態で電力線がノイズを拾うと通信速度が急激に遅くなり、ホームページの読み込みすらできません。

中継器にも他の家電が発する電波と干渉して通信が不安定になる欠点がありますが、置き場所を変えれば問題を避けられます。

電力線がノイズを拾う問題はコンセントLANの置き場所を変えても避けられません。

上記の点を踏まえると、コンセントLANの機能性は悪いと考えるべきでしょう。

スペックが高い製品がないうえにコスパが悪い

コンセントLANの良くないところは、コストパフォーマンスが悪い点です。

コンセントLANは5,000円前後から20,000円代で販売されていますが、最大通信速度は300Mbpsから500Mbpsが相場です。

中継器は5,000円から10,000円ほどで買えるうえに、最低でも800Mbpsの速度に対応しています。

中継器の販売価格やスペックと比較すると、コンセントLANのコストパフォーマンスが悪いのは明らかです。

コンセントLAN(PLC)と他の方法との良し悪しを比較

比較

コンセントLANは簡単に導入できる優れものですが、デメリットも多いので他の方法と比べてどうなのか気になりますよね?

他の方法を使えば、コンセントLANよりも低リスクでインターネットの利用範囲を広げられます。

しかし、他の方法のなかにはコンセントLANよりもおすすめできないものもあるので注意が必要です。

中継器はコンセントLANより信頼できる

インターネットを利用する範囲を広げたいなら、中継器の導入を第1候補にしましょう。

「中継器も通信速度が遅いのでは?」というイメージを持っている人もいると思います。

ですが、最近販売されている中継器には速度が低下する問題を解消しているモデルがいくつもあります。

たとえば、Buffaloの中継器は親機から受信する電波とは別の周波数帯を利用するデュアルバンド方式を採用して、通信速度が低下する問題をなくしています。

デュアルバンド同時接続方式

他社が販売している中継器も通信速度が低下する問題を解消しているので、コンセントLANを使うよりは圧倒的に安心です。

無線LANルーターを買い替える方法もあり

インターネットを利用する範囲を広げたいのなら、コンセントLANや中継器ではなく、思い切って無線LANルーターを買い替えも検討してみる価値があります。

MEMO

無線LANルーターがWi-Fiを発信できる範囲は機種ごとに違いがあります。

高性能がルーターを購入すれば、3階建ての戸建てや4LDKのマンションでもまんべんなくWi-Fiが飛ばせます。

インターネットが利用できる範囲が狭い問題を解決できるかもしれません。

すでに高性能な無線LANルーターを導入しているのなら中継器を導入しましょう。

無線LANルーターの置き場所をかえて利用範囲が広がる場合も

中継器の導入や無線LANルーターの買い替えを検討する前に、そもそも無線LANルーターの置き場所を変えてみると問題を解決できるかもしれません。

無線LANルーターには長所と短所があり、特性を知らずに設置すると本来の性能発揮できず、広げられるはずのインターネットの利用範囲も狭くなってしまいます。

ポイント

無線LANルーターの置き場所を変えるだけでインターネットを利用できる範囲が広くなれば、中継器やルーターを買い替えるコストが削減できます。

当サイトでは下記のページで無線LANルーターの最適な設置場所を説明しているので、中継器の導入やルーターの買い替えを考える前に1度読んでみてください。

Wi-Fiルーターの設置場所と電波Wi-Fi/無線LANルーターの適切な設置場所はここ!置き場所次第で速度は上がる!

モバイルホットスポットはコンセントLANより劣る

あまり知られていませんが、Windows10のパソコンには利用しているWi-Fiを中継する「モバイルホットスポット」機能があります。

モバイルホットスポット

※設定画面でモバイルホットスポットをONにすると、無線LANルーターの電波を中継できます。

モバイルホットスポットはWi-Fiの利用範囲が広げられる便利な機能に見えます。

しかし、モバイルホットスポットを介したWi-Fiの通信速度は遅く、ホームページの読み込みすらままならないのでおすすめできません。

モバイルホットスポットを使うぐらいならコンセントLANを使ったほうが良いです。

無線LANルーターを2台置くぐらいならコンセントLANを使うべき

Wi-Fiを利用する範囲を広げるために無線LANルーターを2台置くのはどうかと考えている人もいると思いますが、はっきりいっておすすめできません。

無線LANルーターを2台も置くと、複数のWi-Fiが干渉して通信状態が不安定になるからです。

無線LANルーターを2台置くぐらいなら、コンセントLANを導入したほうが安心です。

まとめ

コンセントLANは簡単にインターネットを利用する範囲を広げられる便利なアイテムですが、通信速度が遅くなりやすい欠点があります。

また、値段の割にスペックも高くないので、コストパフォーマンスも良くありません。

自宅のインターネットが利用できるスペースを広げるなら、中継器を導入するか無線LANルーターを買い替えるのが無難です。

また、無線LANルーターの置き場所を替えるだけで不満を解消できる可能性もあります。

ですので、インターネットを利用できるスペースを広げたいときは、コンセントLAN以外の方法を活用しましょう。