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モバイルルーターとして有名なワイモバイル(旧イーモバイル)のPocket WiFi。WiMAXと比較されてよく話題にあがりますが、一部では「評判が悪い!」と言われたりしています。
Twitterにはこんな評判がありました。
低速化しないためにポケットWiFi使ってるのに月末になるとポケットWiFiが低速化するからワイモバイルはクソ
早く契約きれろ— がきぃ@博士㌠ (@noelikag) 2017年2月24日
職場の近くが田舎過ぎるのかほぼ圏外の癖に月8000円近く取られるワイモバイルのポケットWiFiを昨日やっと解約しました。最後の月額料金以外に解約手数料と本体機種代の分割残金あわせて3万ちょい取られて全く使えんゴミみたいなWiFiのルータだけ手元残りました。ありがとうございます😊
— @KIRA (@KIRA71432952) 2017年2月23日
なぜなのでしょうか? その評判の悪さの原因を、Twitterでの評判などをもとに私なりに考えてみました。この記事で紹介します。
目次
ワイモバイルには重大な欠陥が4つある
ワイモバイル(旧イーモバイル)の評判が悪いと言われている要因は、大まかにわけて4パターンあると考えています。だいたいが以下にあてはまります。
- プランや仕組みが複雑で、かつイマイチ
- 端末のスペックが微妙
- 契約年数が長い
- 料金が高い
ひとつひとつ詳しく説明していきましょう。
プラン・仕組みが複雑で、かつ内容もイマイチ
まず一つ目はプラン・仕組みが複雑ということについて。同じ競合のポケットWi-FiのWiMAXでしたら基本的には以下の二つのプランがあります。
- ギガ放題
- 通常プラン
通常プランとは、月間で7GBのデータ通信を行うとそれ以降の通信では速度制限がかかる、というプランのことです。
ギガ放題とは、月間のデータ通信量に制限がない、使い放題に近いプランです。ただ、3日で10GB以上のデータ通信を行ってしまうと、速度制限がかかります。(制限の詳細は以下の記事をご参照ください。)
詐欺だった?!WiMAXが制限なしというのは嘘?本当?ですので、ほぼ使い放題、という位置付けのプランです。WiMAXはどの機種を使っても、基本はこの2つのプランのみ。プランが違うだけで、使い方も特に変わることはありません。
しかしワイモバイルは機種によってプランの種類が大きく違い、仕組みも少し違います。この時点で複雑。非常に理解しがたいです。よく利用されている新しい機種をもとに詳しく解説します。
Pocket WiFi 801HW
最新機種であるPocket WiFi 801HWでは、プラン自体はPocket WiFiプラン2(さんねん)というプランのみ。プランの内容は、月7GBのデータ通信を行うと速度制限がかかる、というものです。
制御後の通信速度は約1Mbps(YouTube動画の標準画質レベルが見れる速度)となっています。ここまでは一緒ですが、WiMAXでいう「ギガ放題(ほぼ使い放題)」にあたるほぼ使い放題のプラン自体はありません。
ギガ放題の代わりに「アドバンスオプション」というオプションがあり、このオプションをつけると月間のデータ通信量の制限なく使うことができます。
このアドバンスオプションがクセ者。まずこのオプションを選ぶと、月額料金が684円分追加されます。それに加え、他に通信エリアの問題もあります。
7GBまでの通信は通常のエリアで使えるのですが、7GBを超えてからは「アドバンスモード」のエリアでしか使えなくなります。下の図がエリアの様子です。アドバンスモードは青のところでしか使えません。
引用元:http://www.ymobile.jp/area/map/index.html?pref=13&device_type=603hw
つまり、ほぼ使い放題(3日で10GB制限あり)で使えるものの、7GB以降はエリアが狭くなります。かつ、料金が高くなります。
Pocket WiFi 506HW
数年前の機種のPocket WiFi 506HWでは、月5GBのデータ通信制限の「Pocket WiFiプラン2 ライト」のプランのみしかありません。
この時点で少し物足りなさを感じるかと思いますが、さらに言うと、この506HWの機種ではこの5GB制限のプランしかないのです。先ほども説明しましたアドバンスオプションが使えません。
つまり、WiMAXでいう「ギガ放題(ほぼ使い放題)」のプランがありません。誰をターゲットとしているのでしょうかね? 正直「イマイチ」としか表現できません。申し訳ありませんが。
これを見ていただいて分かったと思いますが、ワイモバイルはプランが複雑で、かつ内容もイマイチ。しかも、前の機種と今の機種とで使い方の違いが大きいので、選ぶのがより難しくなっています。
とにかく、どうなっているかがわかりにくいです! 慣れていない方は扱うのは難しいでしょう。
端末のスペックが微妙
ワイモバイルの端末は、かなり端末自体のスペックが微妙です。WiMAXと比べると、スペックの微妙さはよくわかります。
ワイモバイルの今の最新機種はPocket WiFi 801HW、WiMAXはSpeed Wifi NEXT W06ですが、これらについて比較しましょう。まずは通信速度。下の表をご覧ください。
機種 | 最速通信速度 |
ワイモバイル Pocket WiFi 801HW | 972Mbps |
WiMAX Speed Wifi NEXT W06 | 1.2Gbps |
WiMAXの方が約200Mbps分速いです。端末の連続通信時間、つまり端末の持ち時間を比較してみましょう。
機種 | 連続通信時間 | 電池容量 |
ワイモバイル Pocket WiFi 801HW | 約10時間 (省電力設定オフ) | 3,000mAh |
WiMAX Speed Wifi NEXT W06 | 約9時間 (ノーマルモード) | 3,000mAh |
単純な比較ではどちらもほとんど同じです。ただ問題のある点はWiMAXが2年契約に対して、ワイモバイルが3年契約ということ。
ワイモバイルもWiMAXも基本的には同じ端末を使うことになるので、バッテリーを消費した1年後、2年後はどうでしょう?
スマホを使っている方はよくわかるかと思いますが、数年後にはもっと電池の持ちは短くなります。ワイモバイルは3年使うことになるので、ワイモバイルの方が実質的にはきついスペックです。
契約年数の縛りのきつさがハンパない
先ほども少し触れましたが、ワイモバイルは基本の契約年数が3年であることも、重大な欠陥のひとつです。
近年の契約ではスマホや固定回線でも、2年くらいのケースが多いです。これらと比較しても3年は明らかに長すぎと言えます。
「たった1年の差じゃないか!」と思われるかもしれませんが、今の時代の1年の差はでかいです。ドッグイヤー、マウスイヤーといわれている時代ですから、1年もあれば世の中は大きく変化します。
例をあげると、iphoneなんかは、1年やそこらで次の機種がでてしまいます。そのくらい移り変わりは早いんです。
ちなみに、iPhone6sの発売日は2015年9月25日、iPhone7の発売日は2016年9月16日。1年以内に新機種が発売されています。
iPhoneだけでなくワイモバイルなどのポケットWiFiも例外ではありません。たった3年のあいだに、なんと6種類の機種が発売されています。
機種名 | 発売日 |
Pocket WiFi 801HW | 2019年3月7日 |
Pocket WiFi 701UC | 2018年4月24日 |
Pocket WiFi 601ZT | 2017年8月10日 |
Pocket WiFi 603HW | 2017年1月18日 |
Pocket WiFi 506HW | 2016年4月20日 |
Pocket WiFi 504HW | 2016年3月11日 |
3年契約なので、そのあいだに6機種も新しいものが出ることになるのです。すごいもったいなことをしていますよね。
しかも3年以内に契約を解除するとしたら、契約解除料10,260円がかかります。このことは、評判の悪さの大きな要因のひとつと確実に言えるでしょう。
他社と比べて料金が高い
ワイモバイルは料金が高いのも、大きい欠点。というのも、ワイモバイルには販売代理店が非常に少なく、ほとんど価格競争が行われていません。現に今は最新機種のPocket WiFi 801HWを代理販売しているところは少ないです。
大元のワイモバイルでしかほとんど販売されていないません。となると、やはりキャンペーンや割引はほとんどないのです。
競合のポケットWiFiのWiMAXと比較すると、さらによくわかるでしょう。同じギガ放題(ほぼ使い放題)に相当するプランで比較してみるとこのような感じです。
※WiMAXはたくさんのプロバイダ(代理販売業者)がありますので、例としてGMOとくとくBBをあげています。
費用項目 | WiMAX | ワイモバイル |
端末代金 | 無料 | 60,264円(月1,674円) |
月額料金 | 4,263円 | 3,991円 + 738円(アドバンスオプション) |
キャンペーン 割引 | 到着月無料 最初の2ヶ月は3,609円 キャッシュバック 32,000円 | キャンペーン 割引1,134円(翌月から) |
実質月額 | 2,875円 | 5,269円 |
単純計算でこれだけの差があります。WiMAXの場合はこれに加えauのケータイを使っていれば、auスマートバリュー mineも適用され、さらに月額934円割引。
となると、実質1,600円以内で使えます。これだけで、いかにワイモバイルが割高かがよくわかるでしょう。GMOとくとくBBが気になる方は公式サイトもあわせてご参照ください。(以下のボタンリンクからもご覧になれます。)
まとめ
ワイモバイルの評判の悪さの原因はこれらにあると言えるでしょう。
- プランや仕組みが複雑で、かつイマイチ
- 端末のスペックが微妙
- 契約年数が長い
- 料金が高い
これだけデメリットがあれば、評判が悪いのも当然といえば当然でしょう。もちろんワイモバイルには「速度が速い」「安定性が高い」といった良い点はありますよ。実際ポケットWiFiとして役には立ってくれます。
現状では積極的に人におすすめできる回線ではありません。
それよりも、文章中でも触れましたがWiMAXの方がよっぽどいいです。こちらも数年前に速度制限が設けられ、評判が悪くなりましたが、サービスは改善されています。
先ほどにあげたワイモバイルのデメリットもほとんどありません。「ない」というよりは「ワイモバイルほどきつくはありません」。
契約年数は2年。料金も文章中で説明した通り安く、契約プランも2つだけ。さらに端末のスペックも十分です。
あらゆる点から見ても、現時点ではWiMAXに軍配があがります。今までワイモバイルを契約しようとしていた人は、WiMAXを候補に入れても良いでしょう。
なおGMOとくとくBBという代理店だとWiMAXはもっとも安い料金で契約できます。GMOとくとくBBが気になる方は公式サイトもあわせてご参照ください。(以下のボタンリンクからもご覧になれます。)
なぜGMOとくとくBBを選ぶべきかの詳細が知りたい方は、こちらもあわせてご参照ください。
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