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WiMAX2+の速度制限をわかりやすく解説!容量は7GBや3日10GBで速度は1Mbps?

WiMAX2+を契約しようと思っている人は、速度制限の内容が気になっているのではないでしょうか?

WiMAX2+には2種類の速度制限がありますが、ギガ放題プランを契約してLTEオプションの使いすぎに注意すれば制限を受けても使い心地は劣悪になりません。

ライトプランを契約した場合やLTEオプションの使いすぎによる制限を受けると、インターネットが使えない状態になります。

ここではWiMAX2+が設けている速度制限について詳しく解説していきます。

WiMAX2+を契約するか迷っている人は、ぜひご覧ください。

WiMAX2 +の速度制限の仕組み

スマホ 表示 注意

WiMAX2+はギガ放題プランを契約すれば基本使い放題になる回線ですが、回線混雑を防ぐための速度制限が設けられています。

速度制限と聞くとほとんどの人がネガティブな印象を抱くと思いますが、ギガ放題プランでの制限を受ける条件は厳しくありません。

WiMAX2+には2つの速度制限がある

WiMAX2+には2つの速度制限があります。

  • ギガ放題プランの3日で10ギガの制限
  • ライトプランとLTEオプションの7ギガ制限

1つめはギガ放題プランでの3日で10ギガの速度制限です。

ギガ放題プランには一ヶ月に利用できるデータ量に上限がありません。

しかし、直近の3日間に利用したデータ量が10ギガになると翌日の夕方から深夜にかけて速度制限がかかります。

2つめはライトプランやLTEオプションを利用した際に7ギガ制限です。

ライトプランでは月間で利用できるデータ量が7GBまでと限れていて、7ギガを使い切ると月末まで速度制限がかかります。

LTEオプションはauの4GLTE回線を使う機能です。

契約しているプランがギガ放題プランとライトプランのどちらであっても、有効にしている状態で月間7GBを利用すると月末まで速度制限がかかります。

速度制限がある理由は通信混雑の緩和

WiMAX2+が速度制限を設けている理由は、回線混雑の防止にあります。

WiMAX2+の通信設備は品質が高品質なので使い放題の環境を実現していますが、回線上でデータを転送できる帯域の幅に限界があります。

現在の設備状況で速度制限をなくして完全な使い放題にすると、転送されるデータで回線が圧迫され、事業者側は通信速度が速いサービスを提供できません。

WiMAX2+はすべてのユーザーへ平等に快適な通信環境を提供するために速度制限を設けているわけです。

10ギガ・7ギガを使い切るまでの目安

10ギガや7ギガでどれだけのネット利用が可能なのかわからない人がほとんどではないでしょうか?

そんな疑問を解消するために、どれだけネットを利用すれば10ギガや7ギガを使い切るかの目安表を作りました。

容量10ギガ7ギガ
直近3日間1日あたり1ヶ月間1日あたり
動画高画質:約13時間
標準:約47時間
高画質:約4時間
標準:約15時間
高画質:約8時間
標準:約34時間
高画質:約26分
標準:約1時間
ウェブサイトの閲覧約66,000ページ約22,000ページ約46,200ページ約1,540ページ
メール・LINE
メッセージの送受信
約20,000通約6,600通約14,000通約460通
LINE通話音声:約400時間
ビデオ:約30時間
音声:約130時間
ビデオ:約10時間
音声:約280時間
ビデオ:約21時間
音声:約9時間
ビデオ:約40分

10ギガでは高画質の動画を約13時間、標準画質での動画は約47時間も視聴できます。

ポイント

動画を視聴できる時間を1日の平均にすると高画質で約4時間、標準画質で約15時間です。

ギガ放題プランでは毎日4時間以上の高画質動画を見続けない限りは、使い放題の状態を維持できるわけです。

ウェブサイトの閲覧可能なページ数や、メールやLINEのメッセージを送受信できる数は天文学的といえるほど膨大なので、気にする必要はありません。

7ギガではウェブサイトの閲覧、メールやLINEのメッセージを送受信できる数こそ多いですが、動画を視聴できる時間は高画質で約8時間、標準画質で約34時間と少なめです。

平均値を算出すると1日に動画を視聴できる時間は高画質でたったの約26分、標準画質でも1時間だけです。

WiMAX2+速度制限時の速度

速度のイメージ

WiMAX2+での制限を受けた際の通信速度は、どちらの種類の制限がかかっているかで異なります。

3日で10ギガの制限を受けても標準画質で動画が見られる

3日で10ギガの制限は内容だけでなく規制中の速度設定も良心的で、1Mbpsもの速度を出してくれます。

1Mbpsも出ていれば標準画質の動画が視聴できるので、3日で10ギガの制限はたいして厳しいものではありません。

3日で10ギガ制限を受けたときの速度は理論値ではなく実測値として公表されているので、よほど環境が悪くない限り1Mbpsは出ます。

7ギガの制限がかかると実質ネットが使えなくなる

7ギガの制限を受けると、最大通信速度が128Kbpsまで落とされます。

最大通信速度が128Kbpsになると動画の視聴どころかウェブサイトも見られず、実質インターネットが使えない状態に陥ってしまいます。

128Kbpsはあくまで理論値なので、状況次第ではより低速になる可能性があります。

WiMAX2+の速度制限を他社と比較

比較

WiMAX2+よりも速度制限の条件が緩い、もしくは速度制限がないモバイルルーターやホームルーターがないか気になりますよね。

そんな疑問を解決するために、WiMAX2+の速度制限を他社と比較してみます。

大手キャリアのポケットWi-Fiと比べてWiMAX2+の3日で10ギガ制限は優しめ

大手キャリアが展開するポケットWi-Fiと比べると、WiMAX2+の3日で10ギガ制限は良心設定といえます。

ドコモとソフトバンクのポケットWi-Fiには、ライトプランと同じように利用できるデータ量に限りがあります。

決められたデータ量を消費すると月末まで最大通信速度が128Kbpsまで落ちるからです。

速度制限がかかるまでに利用できるデータ量も少ないうえに、5GB以上利用できるプランを契約するとWiMAX2+より月額料金が高くなるおまけつきです。

事業者利用可能なデータ量月額料金
ドコモギガライト:7GB
ギガホ:30GB
【ギガホ】
1GB:2,980円
3GB:3,980円
5GB:4,980円
7GB:5,980円
【ギガライト】
6,980円
ソフトバンク7GB3,696円
WiMAXギガ放題プラン:
ライトプラン:
ギガ放題プラン:
ライトプラン:

※auはWiMAX取り扱い事業者なので割愛しています。

ポケットWi-FiのなかではどんなときもWiFiより劣るが速度は優秀

大手キャリア以外のポケットWi-Fiのなかには、速度制限がないものがあります。

ポケットWi-Fiのレンタルサービス「どんなときもWiFi」は速度制限がない完全使い放題なので、WiMAX2+よりも条件が良いのは明らかです。

しかし、速度制限がかかっていない状態での通信速度はWiMAX2+より優れています。

事業者提供機種最大通信速度(下り)
どんなときもWiFiD1150Mbps
WiMAX2+W06867Mbps

3日で10ギガの制限を受ける恐れがないと予測できるのであれば、WiMAX2+も価値のあるサービスといえます。

ソフトバンクエアーと比べるとWiMAX2+は不便

ホームルーターを利用する場合、機能性はソフトバンクエアーのほうが優れています。

ソフトバンクエアーには使いすぎによる速度制限がないからです。

厳密には夜に回線混雑を避けるための通信規制がかかりますが、5~7Mbpsもの速度は出るのでWiMAX2+よりも快適です。

WiMAX2+の速度制限の口コミ・評判

聞く

WiMAX2+の速度制限は契約プランによって異なりますが、3日で10ギガの制限はさほど厳しい内容ではありません。

しかし、数十Mbpsから100Mbps者速度が以上出る状態と比べると機能性は落ちるので、利用者からの不要を招く要因になっています。

WiMAX2+の速度制限に不満を感じる人は多い

口コミを見る限りWiMAX2+を契約している多くの人はギガ放題プランを契約していますが、3日で10ギガの制限への不満が出続けている状況です。

理論上では3日で10ギガの制限を受けても標準画質の動画は見られますが、利用者からはネットがまともに使えないとの声が挙がっています。

どれだけ3日で10ギガの制限が緩いといわれても、口コミでの評価が悪いと不安を感じざるを得ません。

ライトプランやLTEオプションの7ギガ制限はもともと厳しい内容なので、口コミでも厳しく評価されています。

ルーターの置き場所を変えるなどの対処法はある

3日で10ギガの制限でも動画を視聴できないとの口コミを見かけますが、WiMAX2+対応ルーターの置き場所を変えるなりして対処することはできます。

WiMAX2+の電波は建物および壁に弱いので、室内にいると接続状態が安定せず通信速度が遅くなりがちな欠点を持っています。

WiMAX2+対応ルーターを窓口に置けば電波を遮る障害物が減るので、接続状態が安定して通信速度が出やすくなります。

アルミ製のボウルとスタンドでパラボラアンテナを作ってみるのも対処法の一つです。

パラボラアンテナでは放物線上に電波が集まる特徴を利用するので、3日で10ギガの制限を受けたときに速度が1Mbpsの状態を維持できる可能性があります。

WiMAX2+の速度制限の将来

未来 イメージ

前半に「WiMAX2+に速度制限がある理由は帯域幅の限界」とご説明しましたが、将来的に帯域幅が広がって完全使い放題にはならないのかと思った人もいるのではないでしょうか?

WiMAX2+が現状の回線を用い続けるのであれば速度制限がなくならないと考えるべきですが、5Gに対応すると状況が変わる可能性が出てきます。

通信速度が向上するルーターが出続ける限り期待薄

WiMAX2+が今用いている回線で今後もサービスの提供を続けるのであれば、速度制限がなくなる期待はできません。

期待ができない理由は、新しいWi-Fiルーターが出る度に最大通信速度が向上している点にあります。

WiMAX2+では新しいWi-Fiルーターが出る度に最大通信速度が速くなっています。

モバイルルーターホームルーター
発売年月機種名最大通信速度(下り)発売年月機種名最大通信速度(下り)
2019年1月W06867Mbps2019年1月HOME L02867Mbps
2018年11月WX05440Mbps2018年12月HOME 01440Mbps
2018年1月W05758Mbps2017年12月HOME L01/L01s440Mbps
2017年11月WX04440Mbps
2017年2月W04758Mbps

最大通信速度が速くなると回線上の帯域にかかる負荷は大きくなり、ますます速度制限がないと安定した通信を供給できなくなります。

WiMAX2+は高性能ルーターでの通信を可能にするために回線設備のパワーアップを図っています。

しかし、定期的に性能が向上したWi-Fiルーターが登場するため、速度制限をなくせるまでには至れていないわけです。

5Gに対応すると状況が変わる可能性はあり

可能性がどれほどなのかは断言できませんが、もしWiMAX2+が5Gに対応すると速度制限がなくなるかもとの期待ができます。

5Gは今まで提供されていたモバイル回線よりも帯域幅が遙かに広く、速度制限を設ける必要性が薄いといわれているからです。

ドコモの吉澤和宏社長も2019年4月の決算説明会で「使い放題のような体系になる」と名言しています。

WiMAXの関連企業のau(KDDI)はすでに5G回線の周波数帯を3つ割り当てられているので、WiMAX2+が5Gに対応する現実味も薄くはないでしょう。