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Wi-Fiを利用できるデバイスの数を増やしたいときや、Wi-Fiの強度を高めたいときに2台の無線LANルーターを設置すればどうなるのか考えるものです。
2台の無線LANルーターを設置することは可能ですし、これを行えばWi-Fiを利用できるデバイスの数も増えます。
ですが、多くのデメリットを被る恐れがあるのでおすすめはできません。
ここでは、Wi-Fi/無線LANルーターを2台同時接続する方法を紹介し、メリットとデメリットも解説します。
低リスクでWi-Fiに接続できるデバイスを増やす方法と、Wi-Fiの強度を高める方法も紹介するので参考にしてくださいね。
目次
Wi-Fi/無線LANルーターは2台同時で利用できる
無線LANルーターは2台設置して同時に利用できる機器です。
無線LANルーターの仕組みをもとに、2台同時に利用できる理由を見てみましょう。
無線LANルーターの背面にはLANポートがあり、他の周辺機器やデバイスを有線で繋げられます。
無線LANルーターに接続できる機器の種類は幅広く、他の無線LANルーターも繋げられます。
他の無線LANルーターのLANポートに別の無線LANルーターを繋ぐと、Wi-Fiを発信する機器が2つになり、デバイスから接続できる電波の数が倍増します。
ただ、無線LANルーターはプロバイダからIPアドレスを取得する役割もしていて、2台とも同じ動作をすると不具合が起きて正常にインターネットが使えなくなります。
無線LANルーターを2台同時で使うときは、後半で説明する設定を行って不具合が起こらないようにしましょう。
Wi-Fi/無線LANルーターを2台同時で使うメリット・デメリット
無線LANルーターを2台設置するメリットは少なく、デメリットを被る可能性が高いです。
なので、無線LANルーターを2台使おうと考えるときは、デメリットも把握して他の方法も検討しましょう。
Wi-Fi/無線LANルーターを2台同時に使うメリットは少ない
Wi-Fi/無線LANルーターを2台同時に使うメリットは実質的に1つしかありません。
Wi-Fiを利用できるデバイスの台数が増える
無線LANルーターを設置しても、Wi-Fiに接続できるデバイスの台数は限りがあります。
Wi-Fiを利用できる台数は無線LANルーターの種類にもよって違いますが、10台前後が目安です。
しかし、無線LANルーターを2台置けば、Wi-Fiを利用できるデバイスの台数を増やせます。
接続できるデバイスの台数が10台までの無線LANルーターを2つ置くと、Wi-Fiを利用できるデバイスの台数が20台になります。
10台以上のデバイスをWi-Fiを繋げたい人は、無線LANルーターの増設を検討してみましょう。
2台目の無線LANルーターは中継器としても使える
中継器の機能がある無線LANルーターを買えば、1台目が発信するWi-Fiの届く範囲を拡大できます。
といっても、Wi-Fiが届く範囲を広げるだけなら純粋な中継器でも可能なので、無線LANルーターの2台同時利用ならではのメリットとは言えません。
Wi-Fi/無線LANルーターを2台同時で使うデメリットは多い
無線LANルーターを2台同時に使うと、予想以上に多くのデメリットを被る恐れがあります。
特に集合住宅に住んでいると、Wi-Fiが正常に動作しない可能性があるので注意が必要です。
設定する際に注意が必要
無線LANルーターを2台置く際に設定を間違えると、正常に動作しなくなりインターネットが使えなくなってしまいます。
なので、無線LANルーターを2台使うときは、あらかじめ正しい設定方法を知っておかなければいけません。
お互いの電波が干渉して障害が起きる恐れがある
無線LANルーターを2台置くと、正常にWi-Fiが飛ばなくなる可能性があります。
1つの場所に複数のWi-Fiが飛んでいると、お互いの電波が干渉して障害が起きるかもしれないからです。
特に、マンションやアパートでは近隣のWi-Fiも飛んでいるので電波が干渉する可能性が高いです。
集合住宅に住んでいる人は、無線LANルーターを2台置かず、後で紹介する別の方法でWi-Fiを利用できるデバイスの数を増やすか、Wi-Fiが飛んでいる面積を広げましょう。
戸建てでは家の中に2台の無線LANルーターが発する電波しか飛ばないので干渉はしにくいですが、障害がおきる可能性は0ではないので注意はしておきましょう。
2台設置しても電波は強くならない
無線LANルーターを2台置くとWi-Fiの電波が強くなると思われがちです。
しかし、無線LANルーターを2台置いても電波は強くならず、発信するWi-Fiの数が増えるだけです。
電波を強くして遠くのWi-Fiを離れた部屋まで届けたい人は、別の方法を活用してください。
無線LANルーターを2台置かずに代用できる方法
先ほど紹介したデメリットを考慮すると、Wi-Fiを利用できるデバイスの台数を増やしたいときや、Wi-Fiの電波を強くしたいときは別の方法も検討するべきです。
無線LANルーターを2台置く前に、今から紹介する別の方法も知っておきましょう。
Wi-Fiを使うデバイスの台数を増やすならルーターの買い替え
Wi-Fiを利用できるデバイスの台数を増やすなら、無線LANルーターの買い替えをおすすめします。
スペックが高い無線LANルーターを1台だけ置けば、Wi-Fiに利用できるデバイスが増やせるうえに、他の電波と干渉するリスクも無くせるからです。
今からインターネット回線を契約して無線LANルーターを置く場合も、最初からスペックが高い無線LANルーターを買っておきましょう。
スペックが高い無線LANルーターを購入するときは、メーカーの公式サイトを見て接続できるデバイスの台数をチェックしておきましょう。
Wi-Fiの発信範囲を広げるなら中継器の導入
Wi-Fiを離れた部屋まで発信したいのなら、中継器を購入しましょう。
中継器を購入すれば、無線LANルーターを2台置くよりも安い費用でWi-Fiの発信範囲を広げられるからです。
無線LANルーターは安いモデルを選んでも、購入する際は4,000円代の代金を払わなければいけません。
中継器は1,000円代から販売されているので、わざわざ別の無線LANルーターを買って中継器として使うよりも遙かにお得です。
なので、Wi-fiの発信範囲を広げたいときは、中継器を利用しましょう。
Wi-Fi/無線LANルーターを2台同時に使う方法
無線LANルーターを2台置く作業は簡単なので、方法を知っておけばスムーズに行えます。
ただ、2台目の無線LANルーターは動作モードを変えておく必要があるので注意しましょう。
手順その1.LANケーブルでルーター同士を繋ぐ
2台の無線LANルーターを設置するときは、最初に1台目をONUに接続します。
既に光回線を契約して1台目のルーターをONUに接続してある場合は、1台目のルーターに2台目のルーターを繋ぎましょう。
無線LANルーター同士を繋ぐ際は、背面にあるLANポートを使います。
モデムに繋いだ無線LANルーターにはLANと書かれている①のポートに、2台目の無線LANルーターにはInternetと書かれたポートにLANケーブルを差し込みます。
間違って2台目のルーターのInternetと書かれたポートにLANケーブルを差し込むと、1台目のルーターと通信できないので注意してください。
手順その2.接続設定をしていない場合は設定をする
既に光回線を契約して家に1台目のルーターとONUがあり接続設定まで行なってある場合、2台目のルーターを繋ぐ際はスマホやパソコンから設定を行う必要がありません。
光回線を契約してまもない段階で2台の無線LANルーターを同時に設置する場合、デバイスを1台目のルーターに接続して専用ツールから設定を行います。
ツールを使う方法はデバイスごとに違い、スマホやタブレットでは専用アプリで、パソコンではブラウザからツールを起動します。
※パソコンではブラウザのURL欄にメーカーが指定している数値を入力すれば、設定ツールを起動できます。
ツールを起動した後は、インターネットの接続設定画面を開き、プロバイダから発行されたユーザーIDとパスワードを入力します。
ここまでの作業が完了すれば、接続設定は終わりです。
手順その3.2台目のルーターのモードを切り替える
無線LANルーターを2台設置するときは、2台目のルーターの動作モードを切り替える必要があります。
無線LANルーターの動作モードにはルーターモードとブリッジモード、そして中継器モードの3種類があります。
IPアドレスを取得するルーターとしての役割は1台目のルーターが担うので、2台目のルーターはWi-Fiを発信するだけのブリッジモードに切り替えなければいけません。
2台ともルーターモードにすると、不具合が起きてインターネットに接続できなくなるので、必ず2台目のルーターをブリッジモードに切り替えましょう。
無線LANルーターの動作モードは、背面にあるツマミで切り替えられます。
背面にあるツマミをAPに合わせると、ルーターがブリッジモードになります。
まとめ
LANケーブルを使えば、双方の機器を繋いで無線LANルーターを2台設置できます。
無線LANルーターを2台設置すると同時にWi-Fiを利用できるデバイスの数が増えますが、電波が干渉して障害が起きる危険もあります。
また、無線LANルーターを2台置いたところで電波は強くなりません。
設置するときに設定を間違えると、インターネットが利用できないデメリットもあるので何かと面倒です。
Wi-Fiを利用できるデバイスの数を増やしたい人は性能が高い無線LANルーターへの買い換えを、Wi-Fiの電波を強くしたい人は中継器の導入を検討しましょう。