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使わなくなった無線LANルーターは、何かしらの方法で処分しなければいけません。
処分する方法はいくつかありますが、注意点を知らずに手放すと個人情報が漏れる恐れがあるので注意が必要です。
ここでは、Wi-Fi/無線LANルーターを廃棄する方法と注意点を解説しています。
廃棄以外の無線LANルーターの処分方法も紹介しているので、ぜひご覧ください。
ルーターを廃棄する前に知っておきたい注意点
無線LANルーターを廃棄する前は、設定した情報を残していないか確認しなければいけません。
無線LANルーターを導入するときに、自分にまつわる情報を入力しているからです。
無線LANルーターには個人情報が入っている
無線LANルーターには、導入するときに設定で入力したユーザーIDとパスワードが残されています。
無線LANルーターを廃棄するときは、あらかじめ初期化しておかなければいけません。
無線LANルーターに入力したユーザーIDとパスワードが残っていると、廃棄してから誰かに拾われると、第三者に自分が契約しているプロバイダを使われてしまいます。
また、他人にユーザーIDとパスワードが盗まれると、自分の名前や住所を知られてしまいます。
無線LANルーターを手放すときは、必ず後で紹介する方法で初期化させてください。
モバイルルーターを捨てるときはSIMカードを抜いておく
WiMAXやY!mobileで利用していたモバイルルーターを捨てる場合、端末に挿入しているSIMカードを抜いておく必要があります。
SIMカードにはデータ通信を行うための番号が記憶されていて、第三者に知られると悪用される恐れがあります。
モバイルルーターを捨てるときは、最初に差し込んであるSIMカードを取り出しておきましょう。
土橋亮太(著者)
どの方法で無線LANルーターを導入したかに注意
今利用している無線LANルーターを市販で購入したかレンタルで利用しているのかにも注意しなければいけません。
契約している回線の事業者からルーターをレンタルしている場合、必要がなくなったら返却しなければいけません。
間違ってレンタルしたルーターを廃棄してしまうと、回線を解約するときに弁済金が請求されてしまうので注意が必要です。
どんな方法で無線LANルーターを導入したか思い出せない人は、契約している回線の事業者にルーターのレンタルオプションに加入していないか確認してみましょう。
廃棄以外のルーター活用方法
使わなくなった無線LANルーターは、状況によっては違う目的で使えるかもしれません。
廃棄する前にここで紹介している方法で使う可能性はないか考えてみましょう。
対応機器なら中継器として使う
自宅向けの無線LANルーターのなかには、中継機能が備わっているモデルがあります。
新しい無線LANルーターに買い替える場合、いらなくなったルーターの中継機能を使えば、Wi-Fiの発信範囲を広げられます。
買い替えるルーターが他社の製品であっても中継機能が使えます。
Wi-Fiの発信範囲を広げるために今利用しているルーターを廃棄しようと思っている人は、中継機能が利用できるのか調べてみましょう。
モバイル端末なら固定回線の無線LANルーターとして代用する
WiMAXのモバイルルーターは、周辺機器のクレードルがあれば固定回線用の無線LANルーターとしても利用できます。
固定回線用の無線LAN機能はWiMAX回線を解約しても利用できます。
正式に固定回線向けとして作られた無線LANルーターと比べると通信速度が劣りますが、ホームページや動画を見る分には不便に感じません。
WiMAXから光回線から乗り換えてモバイルルーターが不要になる場合は、モバイルルーターを自宅用の無線LANとして使う方法を検討してみましょう。
中古販売店に買い取ってもらう
リサイクルショップなどの中古販売店にいらなくなった無線LANルーターを買い取ってもらうのも1つの方法です。
無線LANルーターの買取価格は高くありませんが、数百円から2,000円ほどのお小遣いにはなります。
赤ロムのモバイルルーターは買い取ってもらえないかも
必要のないモバイルルーターを売る場合、状況によっては買い取ってもらえない場合があります。
料金を滞納して通信事業者から強制解約された端末は、他のSIMカードを差し込んでも利用できず価値がありません。
価値がない商品と見なされた買い取ってもらえない可能性があります。
強制解約された端末は赤ロムと呼ばれ、赤ロムのモバイルルーターは買い取ってもらえない場合がほとんどです。
赤ロムも買い取ってくれるお店が見つかる場合がありますが、もらえるお金は減ってしまうので注意してください。
また、電源が付かない端末も商品としての価値がないと見なされて買い取ってもらえません。
ネットオークションやフリマアプリで売る
ネットオークションやフリマアプリのメルカリなどで必要のない無線LANルーターを売る方法もあります。
しかし、ネットオークションやフリマアプリでは買い手がつくまで時間がかかる可能性があります。
すぐに買い取ってくれるリサイクルショップと比べるとルーターを廃棄する効率は良くありません。
ルーターを廃棄する方法
ルーターを廃棄する方法は2つあり、モバイルルーターを手放す場合はもう1つ選択肢が増えます。
ただ、どの方法で廃棄するにしても、個人情報を漏らさないために初期化だけはしておきましょう。
最初に無線LANルーターを初期化させる
前半で説明しましたが、無線LANルーターを廃棄するときは個人情報の漏洩を防ぐために初期化をしておかなければいけません。
無線LANルーターを初期化させる方法は2つありますが、どちらも簡単です。
1つめは、リセットボタンを押す方法です。
ルーターの電源が付いている状態で裏側や側面にあるリセットボタンを長押しします。
そうすれば簡単に初期化して設定したときに入力したユーザーIDとパスワードが消去できます。
2つめは、必要のない無線LANルーターのWi-Fiに接続したデバイスから設定ツールを使う方法です。
スマホやパソコンから利用できる設定ツールには、必ず初期化ができるボタンがあります。
初期化ボタンを押せば、設定したときに入力したユーザーIDやパスワードは消去されて個人情報がなくなります。
自治体の決まりに従ってゴミとして出す
無線LANルーターを廃棄するときは、自治体が定めた方法で廃棄物に集積場に出して処分するのが基本です。
ただ、後で説明する注意点や自治体の決まりを知ったうえで廃棄しないと、後になってトラブルが起きる可能性があります。
無線LANルーターを廃棄物の集積場に出して処分する場合は、注意点として自治体が定めた決まりを把握しておきましょう。
不要品の回収業者に依頼する
不要品の回収する業者に頼んで無線LANルーターを廃棄してもらう方法もあります。
回収業者に依頼すると費用が請求される可能性がありますが、地域によっては業者が無料で不要品の回収を行っている場合があります。
といっても、無料で回収してくれる業者を探すのは一苦労なので、普通に自治体が定めた方法で処分するのが無難です。
モバイルルーターはショップに回収してもらえる場合も
モバイルルーターを廃棄する場合、携帯キャリアのショップで回収してもらえます。
ソフトバンクやドコモなどの携帯キャリアは、不要になったモバイル製品を無償で回収してリサイクル活用しています。
さらに、端末だけでなくSIMカードも回収して廃棄してくれます。
携帯ショップで回収を依頼すれば端末にはパンチで穴をあけ、SIMカードはシュレッダーで処理してくれるので、個人情報が漏れる心配もありません。
ルーターを廃棄する際の注意点3つ
いらなくなった無線LANルーターやモバイルルーターを処分するときは、前もって注意点を把握しておかなければいけません。
把握しておかないと後々トラブルに発展してしまうので気をつけてください。
自治体の分別指定には要注意
無線LANルーターをゴミとして廃棄する場合、自治体が定めた決まりを把握しておかなければいけません。
無線LANルーターをはじめとした家電の廃棄方法は、住んでいる場所の自治体ごとに違います。
無線LANルーターを不燃ゴミとして廃棄できる地域もあれば、粗大ゴミとして捨てなければいけない地域もあります。
ですので、無線LANルーターを廃棄するときは、住んでいる地域の自治体に確認して処分方法を確認しなければいけません。
ちなみに、筆者が住んでいる地域での小型家電の廃棄方法は、市役所などに設置されている回収ボックスへの投函のみとなっています。
無線LANルーターは小型家電に当たるので、筆者が住んでいる地域では回収ボックスに入れて廃棄しなければいけません。
なお、無線LANルーターが粗大ゴミに分類されている場合、廃棄する際は1,000円未満の料金を支払わなければいけません。
粗大ゴミに分類されている場合は、故障していない限りリサイクルショップに買い取ってもらったほうがいいでしょう。
中古販売店に売るときは動作の確認を
無線LANルーターやモバイルルーターをリサイクルショップなどに買い取ってもらうときは、端末が正常に動作するのか確認しておきましょう。
リサイクルショップでは動作しない家電を買い取ってもらえない可能性があるからです。
動かなくなった無線LANルーターを処分するときは、ゴミとして廃棄するのがベストです。
回線契約が残っている端末は赤ロムにならないように注意
機種変更や解約をせずに回線の契約を残ってある状態でモバイルルーターを売りに出す場合、絶対に料金を滞納して強制解約という事態を招いてはいけません。
機種変更をしていない状態でモバイルルーターをリサイクルショップで買い取ってもらい、後になって料金を滞納して強制的に解約されたとします。
そうすると、売りに出したルーターが赤ロムになって使えなくなるからです。
ほとんどのリサイクルショップは、買い取ったモバイルルーターやスマホが勝手に赤ロム化する事態を嫌っています。
万が一、買い取ったルーターを第三者に販売して、その端末が赤ロムになると現在の利用者に迷惑がかかるからです。
ですので、機種変更や解約をしていないモバイルルーターを売るときは、強制解約をされないことを前提にしてください。
機種変更や解約をして不要になったモバイルルーターは料金を滞納して回線が強制解約されても赤ロムにならないので、何も気にせず買い取りに出せます。
(機種変更をしてから利用している端末は赤ロムになります)
まとめ
いらなくなった無線LANルーターは、自治体が決めた方法でゴミとして廃棄するのが基本です。
しかし、今も動作するのなら、リサイクルショップで買い取ってもらう方法もあります。
必要のないモバイルルーターを処分する場合は、携帯ショップで回収して処分することも可能です。
ただ、どの方法で処分するにしても、個人情報の漏洩を防ぐためにルーターをリセットする必要があるので気をつけてください。