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インターネット回線を導入すれば、どのような家でもWi-Fiが使えるようになります。
しかし、家の中でWi-Fiが弱いと感じる場所が出ることがあります。
Wi-Fiが弱いと感じる原因はさまざまですが、無線LANルーターの性能や設置場所に問題があることが多いです。
Wi-Fiを利用する環境によっては、無線LANルーターの性能や置き場所以外の原因もありますが、前もって対処法を知っておけば問題ありません。
ここでは、Wi-Fi/無線LANが弱いと感じた場合の対策を紹介します。
原因をもとに解説するので、Wi-Fiの強度を高めたい人は是非ご覧ください。
Wi-Fi/無線LANが弱い・届かなくなる原因を知ろう!
Wi-Fi/無線LANの電波が弱く、離れた部屋まで届かないときに考えられる原因はそれほど多くありません。
原因を知っておけば、後で紹介する対策を行う理由もわかります。
原因その1.無線LANルーターの性能が低い=ルーターの性能が自宅に見合っていない
Wi-Fiを飛ばせる範囲は無線LANルーターの種類ごとに違います。
性能が高いルーターであるほどWi-Fiを飛ばせる範囲が広く、性能が低いルーターであるほどWi-Fiを飛ばせる範囲が狭くなっています。
この理屈をもとに考えると、Wi-Fi/無線LANが弱いと感じる原因はルーターの性能にあることがほとんどと言えます。
Wi-Fi/無線LANの発信範囲は家の構造で左右される
これを読んでいる人の中には、「高性能な無線LANルーターを買ったのにWi-Fiが弱い」と感じた人もいるのではないでしょうか?
性能が高い無線LANルーターを買うときは、メーカーの公式サイトに書かれている「3階建てや4LDKのマンションでもWi-Fiが行き届きます!」の文字に魅力を感じるものです。
ただ、メーカーが公式サイトに記載しているWi-Fiの発信範囲はあくまで目安で、実際にWi-Fiが飛ぶ距離は家の構造で変わります。
壁や鉄筋の柱が多い家に住んでいると、「性能が高い無線LANルーターを買ったのにWi-Fiが2階や3階にいるとWi-Fiが弱い」と思う恐れがあります。
原因その2.無線LANルーターの置き場所が悪い
無線LANルーターを設置している場所を間違って、Wi-Fiが届く範囲が狭くなることも少なくありません。
無線LANルーターは360°の方向に向けてWi-Fiを発信できる機器です。
床に置いてしまうと上方向へWi-Fiを飛ばせる範囲が狭くなり、2階や3階で電波が弱いと感じる恐れがあります。
また、電子レンジの近くに置くのもやめるべきです。
電子レンジは電磁波を発する家電なので、無線LANルーターを近くに置くと電波の干渉が起きてWi-Fiの強度を弱めてしまいます。
原因その3.利用する周波数帯が5GHzになっている
現在販売されている無線LANルーターのほとんどは2種類のWi-Fiを飛ばすことができ、どちらを使うかでWi-Fiの強度が左右されます。
無線LANルーターが発信する電波には「2GHz」と「5GHz」の2種類があり、名前の通り周波数帯が異なります。
2GHzは通信速度が遅い代わりに障害物に強く、5GHzは通信速度が速い代わりに障害物に弱くなっています。
通信速度の速さを求めるために5GHzでWi-Fiに接続する人は多いですが、場所によっては強度を重視して2GHzを利用する必要もあります。
原因その4.Wi-Fiが複数の電波と干渉している
集合住宅に住んでいる場合や、外出先でポケットWi-Fiを利用する場合、近隣の人が利用している他のWi-Fiが原因で強度が低いと感じることがあります。
集合住宅や外出先で複数のWi-Fiが飛んでいると、自分が利用しているWi-Fiと干渉し、Wi-Fiの強度が急激に落ちてしまいます。
原因その5.デバイス側のスペックが低い
Wi-Fiの強度が左右される要因は、無線LANルーターの性能やインターネットを利用する環境だけではありません。
自分が利用しているスマホやタブレットの性能も、Wi-Fiの強度を左右する原因になり得ます。
定期的に新しいモデルに買い替えている人なら問題ありません。
ですが、1つのモデルを長く使い続けるタイプの人だと、スマホやタブレットの性能が低くWi-Fiの受信感度が弱く感じることがあります。
特に、Wi-Fiの規格が「IEEE802.11ac」に対応していないスマホやタブレットを使っている場合は注意が必要です。
その場合、どれだけ性能が良い無線LANルーターを家に置いてもWi-Fiが弱いと感じる部屋が出る可能性が高いです。
原因その6.無線LANルーターに不具合が起きている
今まで強度に問題がなかったのに突然電波が弱くなったと感じた場合、無線LANルーターが不具合を起こしているかもしれません。
無線LANルーターは電源を切らずに稼働をさせ続ける機器なので、長く使っていると疲弊して不具合を起こすことがあります。
無線LANルーターの不具合で起きると強度が弱まるどころか、Wi-Fiに接続することすらできなくなります。
Wi-Fi/無線LANが弱い・届かない場合の対策を教えます!
先ほど紹介した原因を知れば、Wi-Fi/無線LANの電波を強くするには何をするべきかが自ずと見えてきます。
もっともベターな対策は中継器の導入か無線LANルーターの買い替え
2階や3階にいてWi-Fiが弱いと感じた場合、もっともベターと言える対策は中継器を導入することです。
※ELECOMの無線LAN中継器。
中継器とは、名前の通り無線LANルーターが発信する電波を中継して、Wi-Fiを利用できる範囲を広げてくれる機器です。
※中継器の利用イメージ。
Wi-Fiが利用できる範囲が狭いと感じた場合、中継器を導入すれば問題を解決できることがほとんどです。
中継器を買い替える他の、無線LANルーターそのものを高性能なモデルに買い替えるという方法もあります。
ただ、中継器の導入や無線LANルーターの買い替えが必ずベストな対策というわけではなく、他の方法も試してみる必要があります。
無線LANルーターの置き場所を見直してみる
そもそも、無線LANルーターの置き場所を間違っている可能性があるので、中継器や新しい無線LANルーターを買う前に設置場所を見直す必要があります。
無線LANルーターは床や電子レンジの近くに置くと本来の力を発揮できません。
できるだけ何かしらの棚の上で、なおかつ電子レンジから離れた場所に置くといいでしょう。
※無線LANルーターの置き場所はテレビ棚などがおすすめです。
可動式アンテナ付ルーターを使っている人は、アンテナの向きを変えてみよう
可動式アンテナが付いているルーターを使っている場合、アンテナの向きを変えてみるのも1つの方法です。
※Buffaloの可動式アンテナ付ルーター「WXR-1901DHP3」。
可動式アンテナが付いているルーターはただでさえ電波が強いですが、設置する場所や家の形にあわせてアンテナを動かさないと本来の力を発揮できません。
可動式アンテナが付いた無線LANルーターを利用している人は、説明書やメーカーの公式サイトに記載されているアンテナ設置ガイドを参考にしてアンテナの向きを変えてみましょう。
利用している周波数帯を切り替えよう
2階や3階にいてWi-Fiが弱いと感じたときは、利用している周波数帯を切り替えてみるのも1つの方法です。
障害物に弱い5GHzのWi-Fiに接続すると、2階や3階に移動して電波が弱いと感じる可能性が高いです。
2階や3階のWi-Fi強度が弱いと感じたときは、接続するWi-Fiの周波数帯を切り替えてみましょう。
末尾が異なるSSIDに接続すれば、周波数帯を切り替えられます。
5GHzに接続している場合、末尾が2GのSSIDに接続しなおしましょう。
2GHzを利用している状態で2階や3階での強度が弱いと感じる場合は、中継器の導入や無線LANルーターの買い替えを検討しましょう。
1つの周波数帯しか利用できない無線LANルーターを使っている場合、性能そのものが低いので別の高性能なルーターに買い替えることをおすすめします。
※ポケットWi-Fiですが、かなり古いモデルの「C01HW」は1つの周波数帯しか利用できません。
集合住宅に住んでいる人はチャンネル数の切り替えも検討してみよう
集合住宅に住んでいる場合、近隣の人が利用しているWi-Fiと自分のWi-Fiが干渉している可能性があります。
近隣のWi-Fiと干渉している場合、自分が利用しているWi-Fiのチャンネル数を切り替えれば電波の強度を高くすることができます。
Wi-Fiのチャンネル数は、利用している無線LANルーター専用の設定ツールで切り替えることができます。
ただ、どのチャンネル数を選べばWi-Fiの強度が安定するかは一概に言えないので、さまざまな数値に切り替えて感度を確かめなければいけません。
ポケットWi-FiではBluetooth接続に切り替えるのもあり
外出先でポケットWi-Fiを利用している場合、接続方式を切り替えてみる方法があります。
ポケットWi-Fiは従来のWi-Fi接続だけでなく、Bluetooth接続も利用できます。
外出先でBluetooth接続を利用すると、電波の強度が安定することが多いです。
ただ、全てのポケットWi-FiでBluetooth接続が使えるわけではないので、利用している機種によっては先ほど紹介したチャンネル数の切り替えを行う必要があります。
利用しているデバイスが古い人は買い替えを検討する必要あり
利用しているスマホやタブレットがあまりにも古いモデルの場合、新しいモデルへの買い替えが必要かもしれません。
「IEEE802.11ac」の規格に対応していないデバイスは、どれだけ性能が良い無線LANルーターを設置しても上手くWi-Fiを受信できません。
利用しているスマホやタブレットが「IEEE802.11ac」に対応していない場合、最新モデルへの買い替えをおすすめします。
無線LANルーターを再起動させてみる手もある
そもそも無線LANルーターが不具合を起こしてWi-Fiが弱いと感じている可能性も考えられます。
どんな対策を行ってもWi-Fiが弱いと感じたときは、無線LANルーターを再起動させてみましょう。
無線LANルーターの不具合が原因の場合、再起動をさせればすんなりWi-Fiの強度が高くなることがあります。
まとめ
利用しているWi-Fiが弱いと感じたときは、無線LANルーターの性能の低さが原因であることが多いです。
その場合中継器を導入するか高性能な無線LANルーターに買い替えればWi-Fiが弱い問題を解消できます。
ですが、他の原因も考えられるのでさまざまな対処法も試しておきましょう。
無線LANルーターの性能だけでなく、設置場所が原因でWi-Fiが弱くなることもあります。
特に床や電子レンジの近くに置くとWi-Fiの飛びが悪くなるので、できるだけ電子レンジから離れた棚の上に設置しましょう。
集合住宅に住んでいる場合は、設定ツールを使ってチャンネル数を切り替えてみましょう。
さまざまな対処法を試しても効果が無いときは、無線LANルーターを再起動させてみましょう。
中継器の導入や高性能な無線LANルーターへの買い換えは、あらゆる対処法試して無線LANルーターを再起動させても効果がないときの手段と考えてください。