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Wi-Fi/無線LANは所有者しか使えないツールですが、他人にタダ乗りされる可能性は0ではありません。
自分のWi-Fiがタダ乗りされるとインターネット環境に危険が及ぶので阻止する必要があります。
ここでは、Wi-Fi/無線LANがタダ乗りされて起きる被害と対策を解説していきます。
Wi-Fiのタダ乗りを防ぎたい人はぜひご覧ください。
目次
Wi-Fi/無線LANのタダ乗りとは
Wi-Fiのタダ乗りとはどんなことを意味するのでしょうか。
Wi-Fi/無線LANのタダ乗りとは、他人が使っているWi-Fiを別の人が使う行為を指します。
許可をもらって友人のWi-Fiを使う行為には問題がありませんが、許可をもらわずに使う行為には問題があります。
許可をもらわずに他人のWi-Fiを使う行為には、後で紹介する危険が懸念されるからです。
ここでは、許可をもらわずに他人のWi-Fiを使うタダ乗りについて説明していきます。
他人のWi-Fi/無線LANにタダ乗りする方法
他人のWi-Fiへのタダ乗りは、パスワードロックに関係なく簡単にできてしまいます。
暗号化されていないWi-Fiなら誰でもタダ乗りし放題
無線LANルーターが発信するWi-Fiには暗号化が施されていて、設定するときにパスワードを入力しないと利用できません。
しかし、設置する無線LANルーターの種類によっては、暗号化がされていないWi-Fiが発信される場合があります。
暗号化がされていないWi-Fiは接続するときにパスワードを入力する必要がありませんが、代わりに自分以外の誰でも利用できてしまいます。
パスワード解読アプリを使う
Wi-Fiに暗号化が施されていても安心はできません。
Androidのスマホを持っていれば、以下のアプリを使えば簡単にWi-Fiのパスワードが解読できるからです。
上記のアプリはWi-Fiのパスワードがわからないときの便利アプリです。
しかし、他人のWi-Fiパスワードまで解読できるので悪用する人も珍しくありません。
Android5.0以下ではrookが必要な場合も
AndroidのOSバージョンが5.0以下では、root化しないと先ほど紹介したアプリが使えない場合があります。
root化とはAndoird端末の管理者権限を取得する方法です。
従来のAndroid端末はユーザーモードとなっていて、決められた範囲の方法でしか利用できません。
といっても、Android端末のrook化は以下のアプリを使えば簡単にできます。
上記のアプリはGoogle Play Storeでは配信されていません。
しかし、Android端末を提供元不明なアプリをダウンロードできる設定にすれば、ブラウザで公式サイトにアクセスしてインストールできます。
パソコンではフリーソフトの「WirelessKeyView」を使う
パソコンを持っていれば、WirelessKeyViewでも他人が使っているWi-Fiのパスワードが解読できます。
他にもWi-Fiのパスワードを解読できるソフトは存在しています。
ですが、有料のものが多いので無料で提供されるWirelessKeyViewを利用するパターンが多いです。
誰でも使えるアプリやソフトでは古い形式のパスワードしか解読できない
先ほどまで紹介したアプリやソフトでは、古い形式で暗号化されたWi-Fiのパスワードしか解読できません。
しかし、より高度な技術を持っている人間なら、最新の形式で暗号化されたパスワードも解読できるので油断はできません。
Wi-Fi/無線LANがタダ乗りされているかを確認する方法
自分のWi-Fiがタダ乗りされていないかは、設置している無線LANルーターの設定ツールで確認する方法が一般的です。
また、アプリを使えばスマホからでも簡単にできます。
ルーターの設定ツールを使う
家に設置している無線LANルーターの専用ツールを起動して、DHCPクライアント一覧を表示すれば自分のWi-Fiがタダ乗りされていないか確認できます。
DHCPクライアント一覧は、自宅のWi-Fiに接続しているデバイスのIPアドレスが確認できる画面です。
Wi-Fiに接続しているデバイスが2台の状態でIPアドレスが2つ表示されればタダ乗りされていません。
接続しているデバイスが2台なのに表示されるIPアドレスが3つ以上あるとタダ乗りされている可能性があります。
アプリ「Fing」を使う
専用ツールの使い方がわからない場合は、アプリの「Fing」を使いましょう。
FingもWi-Fiに接続しているデバイスの台数がわかるアプリです。
接続している台数だけでなくデバイスの種類まで識別できるので、よりわかりやすくタダ乗りされていないかを確認できます。
Wi-Fi/無線LANがタダ乗りされる問題は避けるべきなのか
自分のWi-Fiが知らない人にタダ乗りされた時点で気持ちが悪いと感じますよね?
Wi-Fiがタダ乗りされると精神面だけでなく、インターネット環境にも良くないので避けるべきです。
自分のデバイスに保存したデータが盗まれる
Wi-Fiをタダ乗りされると、自分のスマホやパソコンに保存している写真や動画、電話帳のデータが盗まれる危険があります。
クレジットカードの情報が漏れて悪用され、カード会社から身に覚えのない高額請求をされるパターンも珍しくありません。
自分のデバイスにウイルスが送られる
また、自分のスマホやパソコンにウイルスが送られて個人情報が漏れるか、端末が壊されてしまう危険もあります。
タダ乗りしてくる人間にウイルスを送信できる技術を持っている人がいる可能性は高くありませんが、0ではないので注意しなければいけません。
第三者にデバイスを乗っ取られる
自分のスマホやパソコンが遠隔で操作されて乗っ取られる危険もあります。
デバイスが乗っ取られると自分のSNSアカウントが犯罪に使われてしまいます。
第三者が行ったネット犯罪が自分のせいにされる
Wi-Fiをタダ乗りした人間がインターネット上で犯罪を行うと、まったく関与していない自分が逮捕されてしまいます。
ネット犯罪の犯人の特定は、通信で利用されたIPアドレスをもとに特定されるからです。
IPアドレスはWi-Fiの持ち主が契約しているプロバイダから発行されるので、警察は以下の手順で犯人を特定します。
- IPアドレスをもとにプロバイダを特定
- 特定したプロバイダに連絡して犯行で使用された通信の契約者を調べる
- 犯行で使用された通信の契約者を犯人と特定する
身に覚えのないネット上の殺害予告や迷惑メールの送信、違法ファイルのダウンロードを行った犯人と間違えられないためにもWi-Fiのタダ乗りは防がなければいけません。
タダ乗りは違法ではないが通報する価値あり
Wi-Fiがタダ乗りされたとわかった場合、警察に通報したいと思いますよね?
しかし、Wi-Fiのタダ乗りが違法であるかはグレーなので、通報して効果が出るとは断言できません。
Wi-Fiのタダ乗りが無罪と判断された裁判事例があるからです。
参考 無線LAN「ただ乗り」は無罪 不正アクセスで懲役8年毎日新聞しかし、総務省は2017年5月12日に暗号化されているWi-Fiのパスワードを解読してタダ乗りする行為は電波法に抵触するとの見解を示していて物議を醸しています。
以上の点を踏まえると、Wi-Fiのタダ乗りは法整備ができていないため違法にできないと解釈できます。
といっても、タダ乗りをしてWi-Fiの持ち主が利用しているデバイスや個人情報に被害が及ぶ場合は、不正アクセス禁止法違反と見なされるので通報する価値はあります。
Wi-Fi/無線LANのタダ乗りを防止する方法
Wi-Fiのタダ乗りを防止する方法は5つあります。
Wi-Fiの安全性を万全にするために、すべての対処法を行っておきましょう。
パスワードロックは必須
タダ乗りを防ぐためには、最低でも自分のWi-Fiをパスワードでロックしておきましょう。
自分のWi-Fiをパスワードなしで使える状態にすると、誰からでもタダ乗りされ放題になるからです。
パスワードロックは安全にWi-Fiを使うための必須項目と思ってください。
定期的にパスワードを変える
Wi-Fiのパスワードを定期的に変えておくのもタダ乗りを防ぐ方法として効果的です。
また、すでにタダ乗りをされた場合も、パスワードを変更すればタダ乗りを阻止することができます。
なお、パスワードの変更は無線LANルーターの専用ツールで行えます。
SSIDも定期的に変える
パスワードだけでなくSSIDも定期的に変えておきましょう。
SSIDを変えておけば、他人に自分のWi-Fiを特定されにくくなります。
SSIDの変更も無線LANルーターの専用ツールで簡単に変更できます。
最新の暗号化規格に対応した無線LANルーターを使う
古い無線LANルーターを使っている場合、新しいモデルへの買い替えを検討しなければいけません。
古い無線LANルーターは暗号化の規格が古く、先ほど紹介した方法を使えば誰でも簡単にパスワードが解読できるからです。
Wi-Fiの暗号化規格には以下の3種類があります。
- AES
- TKIP
- WEP
対応している暗号化規格がWEPだと簡単にパスワードがバレてしまいます。
ルーターを買い替えるときはAESかTKIPに対応したモデルを選んでください。
自分が利用している無線LANルーターの暗号化規格は、側面などに貼ってあるシールを見れば確認できます。
パスワードがWEP keyやWPA Keyとして表示されている場合、暗号化の方式がWEPなのでルーターを買い替えましょう。
SSIDステルス機能を使う
比較的新しいモデルの無線LANルーターを利用している場合、SSIDステルス機能を使えるか調べてみましょう。
SSIDステルス機能を使えば他人のデバイスから自分のWi-Fiを検知されなくなるので、タダ乗りされる確立が一気に低くなります。
ルーターにSSIDステルス機能が搭載されていない場合、暗号化の方式も古い可能性が高いので買い替えを検討してください。
まとめ
Wi-Fiがタダ乗りされると自分の個人情報が盗まれるうえに、利用しているスマホやパソコンまで壊される危険が生じます。
さらに、身に覚えのないネット犯罪の犯人にされる恐れがあるので、タダ乗りは阻止しなければいけません。
Wi-Fiのタダ乗りは以下の方法で阻止できます。
- パスワードロックをかける
- 定期的にパスワードを変更する
- 定期的にSSIDを変更する
- 最新の暗号化規格に対応した無線LANルーターを使う
- SSIDステルス機能を使う
Wi-Fiがタダ乗りされていないか不安な人は早急に上記の方法で対処くださいね。