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スマホを使う上でデメリットになるのが速度制限です。
速度制限は契約先やプランが定めた一定のデータ量をすべて使うとかかる規制で、受けるとインターネットが使えない状態になる危険があります。
速度制限がかかる条件は事業者やプランごとに違うので、内容をよく把握したうえで対策をしておきましょう。
ここではスマホなどに起きやすい速度制限の内容について解説します。
速度制限をなくすための対策方法も紹介するので、ぜひご覧ください。
速度制限とは
速度制限は契約している事業者、および契約しているプランが定めたデータ量を使い切ったときにかかるものです。
速度制限は主に大手キャリアのスマホに設けられていますが、WiMAXなどのルーター向けモバイル回線や一部の光回線にもあります。
速度制限は指定のデータ量の使い切りによる通信規制
速度制限は主にスマホ用の回線に設けられているもので、契約中のプランが定めたデータ量を使い切った際に通信速度を低速にさせられるものです。
あとでご説明しますが、ドコモなどの大手キャリアはプランごとに毎月利用できるデータ量に上限を定めています。
利用したデータ量が決められた上限を超えると、インターネットが実質使えない状態になるほど通信速度が遅くなります。
WiMAXなどのモバイル回線や一部の光回線にも速度制限が
速度制限は主にスマホ用の回線に設けられているものですが、使い放題のインターネット回線のなかにも設けられているものがあります。
使い放題プランのあるWiMAXなどのモバイルルーターでも、一定の条件を満たすと速度制限がかかります。
スマホと違って制限を受けてもインターネットが使えない状態にはなりませんが、機能性は落ちるので注意しなければいけません。
完全使い放題の光回線のなかにも速度制限が設けられたサービスがあります。
有名どころだとauひかりには、1日に一定の量を超える上り通信、つまり動画や写真のアップロードを頻繁に行うと3週間ほど速度制限がかかります。
光回線のなかには一定の容量以上のアップロードを数日連続で行うと速度制限がかかる一部のサービスがあり、制限を受けた際の通信速度が事業者ごとに異なります。
とはいえ、ウェブサイトや動画を見るぐらいならほとんど上り通信を利用しないので、あまり気にはなりません。
速度制限がある理由
スマホ向けのインターネット回線に速度制限が設けられている理由は、現在の通信設備にあります。
大手キャリアの通信設備はすべてのユーザーに使い放題を提供できる環境ではありません。
速度制限の理由は通信混雑の回避
ドコモなど大手キャリアの通信設備には限界があり、すべてのユーザーが使い放題でインターネットを利用できる状態にすると回線上で混雑が起き、速度制限が低下するなどの障害が起きてしまいます。
大手キャリアはプランごとに利用できるデータ量に上限を設け、使いすぎたユーザーに速度制限をかけることで、すべてのユーザーが平等にインターネットを使える環境を維持しているわけです。
スマホ用以外の回線も混雑を緩和するために速度制限を設けています。
年々スペックが向上した新機種が発売されるのも理由の一つ
スマホが主流になってから何年も経つのに今も速度制限があることに疑問を感じている人もいるのではないでしょうか?
大手キャリアはユーザーが快適にインターネットを利用できる環境を作るため通信設備の向上を進めています。
ですが、現在もスマホに速度制限がある理由は通信速度が向上した新機種が毎年発売されている状況にあります。
通信速度が速いスマホを利用するほど回線にかかる負担は大きくなります。
スマホを2~3年ごとに買い換える人は多く、回線にかかる負荷は大きくなるので速度制限の必要性はさらに増しています。
大手キャリアも通信設備の整備を進めてはいますが、スペックが向上したスマホの発売が続くことで当分も速度制限がある状況は変わらないと考えるべきでしょう。
速度制限がかかる容量
速度制限がかかるまでの容量は契約している事業者やプランごとに違います。
制限を受けたときの通信速度も回線ごとに異なっています。
スマホ用の大手キャリア回線では契約プランごとに異なる
スマホに速度制限がかかる容量は契約しているプランで決まります。
大手キャリアが現在展開している主要プラン別に利用できるデータ量、プラン毎の月額料金を表にまとめました。
キャリア | プラン | 速度制限までの容量 | 月額料金 |
ドコモ | ギガライト | 7GB | 1GBまで:2,980円 3GBまで:3,980円 5GBまで:4,980円 7GBまで:5,980円 |
ギガホ | 30GB | 6,980円 | |
au | ピタットプラン | 7GB | 1GBまで:2,980円 4GBまで:4,480円 7GBまで:5,980円 |
フラットプラン7+ | 7GB | 5,480円 | |
フラットプラン20 | 20GB | 6,000円 | |
フラットプラン25 | 25GB | 7,150円 | |
データMAXプラン | 無制限 | 8,980円 | |
ソフトバンク | ミニモンスター | 50GB | 1GBまで:3,980円 2GBまで:5,980円 4GBまで:7,480円 50GBまで:8,480円 |
ウルトラギガモンスター+ | 50GB | 7,480円 |
※最安値プランの通話基本料を含みます。
大手キャリアでは利用料金が高いプランを契約するほど、速度制限がかかるまで利用できる容量が大きくなります。
auは無制限のデータMAXプランを提供していますが、テザリングで利用できる容量は毎月20ギガまでなので注意してください。
契約しているプランでどれほどのネット利用ができるのかわからない人もいるのではないでしょうか?
プランが定めた容量ごとに利用できるネットの量も用途別にまとめました。
容量 | 具体的に利用できる量 |
1GB | 高動画の視聴:約1.5時間 標準画質動画の視聴:約4時間 LINEの音声通話:約40時間 LINEのビデオ通話:約3時間 メールの送受信:約2,000通 ウェブサイトの閲覧:約6,600回 |
2GB | 高動画の視聴:約3時間 標準画質動画の視聴:約8時間 LINEの音声通話:約80時間 LINEのビデオ通話:約6時間 メールの送受信:約4,000通 ウェブサイトの閲覧:約13,200回 |
3GB | 高動画の視聴:約4.5時間 標準画質動画の視聴:約12時間 LINEの音声通話:約120時間 LINEのビデオ通話:約9時間 メールの送受信:約6,000通 ウェブサイトの閲覧:約19,800回 |
4GB | 高動画の視聴:約6時間 標準画質動画の視聴:約16時間 LINEの音声通話:約160時間 LINEのビデオ通話:約12時間 メールの送受信:約8,000通 ウェブサイトの閲覧:約26,400回 |
5GB | 高動画の視聴:約7.5時間 標準画質動画の視聴:約20時間 LINEの音声通話:約200時間 LINEのビデオ通話:約15時間 メールの送受信:約10,000通 ウェブサイトの閲覧:約33,000回 |
7GB | 高動画の視聴:約10.5時間 標準画質動画の視聴:約28時間 LINEの音声通話:約280時間 LINEのビデオ通話:約21時間 メールの送受信:約14,000通 ウェブサイトの閲覧:約46,200回 |
20GB | 高動画の視聴:約30時間 標準画質動画の視聴:約80時間 LINEの音声通話:約800時間 LINEのビデオ通話:約60時間 メールの送受信:約40,000通 ウェブサイトの閲覧:約132,000回 |
25GB | 高動画の視聴:約37.5時間 標準画質動画の視聴:約100時間 LINEの音声通話:約1,000時間 LINEのビデオ通話:約75時間 メールの送受信:約50,000通 ウェブサイトの閲覧:約165,000回 |
30GB | 高動画の視聴:約45時間 標準画質動画の視聴:約120時間 LINEの音声通話:約1,200時間 LINEのビデオ通話:約90時間 メールの送受信:約60,000通 ウェブサイトの閲覧:約198,000回 |
50GB | 高動画の視聴:約75時間 標準画質動画の視聴:約200時間 LINEの音声通話:約2,000時間 LINEのビデオ通話:約150時間 メールの送受信:約100,000通 ウェブサイトの閲覧:約330,000回 |
動画を視聴する場合、1ギガでは高画質で約1.5時間、標準画質が約4時間の再生を行うと速度制限がかかります。
動画を視聴するときが多い人は、できる限り利用できる容量が大きいプランを使うべきです。
あまり動画を見ないのであれば、1ギガもあれば数千回以上のウェブサイトの閲覧やメールの送受信が可能なので、料金が安いプランを契約しても速度制限を受けにくいです。
大手キャリアでは制限を受けると通信速度が最大128Kbpsと超低速になり、ウェブサイトの読み込みすら実質できなくなります。
モバイルルーターには3日間に10ギガを使うと速度制限が
WiMAXやワイモバイルのモバイルルーターは使い放題プランの利用が可能ですが、3日以内に10ギガを使うと翌日の18時から深夜2時にかけて速度制限がかかります。
10ギガでは高画質で約13時間、標準画質で約47時間までの動画視聴ができます。
ウェブサイトの閲覧は約3万回、メールの送受信は約65万回できるので、動画を見ない人は速度制限を受ける可能性がほぼありません。
モバイルルーターの3日で10ギガの制限を受けても1Mbpsの速度が出て、標準画質設定での動画が見られるので、問題になるほど気にはなりません。
一部の光回線では上り通信の使いすぎで速度制限がかかる場合も
光回線は使い放題ですが、一部のサービスでは連日30ギガ以上の上り通信を行うと速度制限がかかりますが、不便に感じるデメリットにはなりません。
30ギガは約45時間の動画をアップロードしないと消費せず、メールやLINEのメッセージの送受信ぐらいでは使い切らないからです。
ウェブサイトや動画を見るぐらいなら上り通信はほとんど使わないので、光回線には実質的に速度制限がないと思っていいでしょう。
速度制限なしでインターネット通信をする方法
今でこそauが使い放題プランの提供をはじめて他のキャリアの追随も期待されています。
ですが、ドコモやソフトバンクでは当分速度制限が設けられると考えられるので、制限のない通信方法の活用は必要です。
速度制限なしでネットを使うにはWi-Fiの積極活用に尽きます。
Wi-Fiはさまざまな方法で利用できます。
自宅に光回線を引く
家でスマホを使う頻度が高い人は、自宅に固定回線を導入するかホームルーターの設置がおすすめです。
固定回線やホームルーターは使い放題なので、導入してスマホをWi-Fiにつなげると速度制限なしでの通信が可能になります。
固定回線は契約先次第で通信速度の良し悪しが決まるので、評判の良い事業者を選んでほしいところです。
評判の良い回線事業者は主に以下の4社です。
- NURO光
- auひかり
- ソフトバンク光
- ドコモ光(プロバイダをGMOとくとくBBにする)
NURO光は最大通信速度が2Gbps以上なので常に安定した通信が可能で、auひかりは回線の品質が高く評価されています。
ソフトバンク光は光BBユニットをレンタルしてIPv6高速ハイブリッドを利用した際の、ドコモ光はV6プラスを利用したときの通信速度が速いと好評です。
上記の4社は代理店での申し込みで工事費も実質0円にできるので、導入するまでの敷居も高くありません。
工事が面倒な人はホームルーターのソフトバンクエアーを検討してみるといいでしょう。
ソフトバンクエアーは基本使い放題なので、設置すれば家でどれだけネットを使っても速度制限を受けなくなります。
夜に混雑を避けるための速度規制はかかりますが、5~7Mbpsは出るので不便には感じません。
速度制限がないモバイルルーターを使う
外でのスマホを使うペースが高い人なら、モバイルWi-Fiルーターが要チェックアイテムです。
モバイルルーターといえばWiMAXやワイモバイルと思うかもしれません。
ですが、3日で10ギガを利用する際の速度制限があるので速度制限によるリスクを0にできません。
速度制限がないネット通信を求めるのであれば、どんなときもWiFiが有力な選択肢です。
どんなときもWiFiは速度制限がない完全使い放題のサービスなので、外で通信量を気にせずにスマホを使いたい人にはバッチリです。
Wi-Fiスポットの積極活用もおすすめ
外出中に飲食店やショッピング施設、交通機関に飛んでいるWi-Fiスポットを活用するのも速度制限をなくすための方法です。
Wi-Fiスポットはありとあらゆるお店や駅に設置されているので、積極的に使えば契約プランが定めるデータ量を消費するペースが遅くなります。