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Wi-Fiのセキュリティを向上するときは、SSIDの名前付けも有効な方法の1つです。
定期的にSSIDの名前を変えれば、不正アクセスされるリスクを軽減できるからです。
しかし、ポイントを押させておかないと、かえって危険度が増すので気をつけなければいけません。
ここでは、SSIDの名前を付けるときのポイントを解説していきます。
SSIDの名前を付けるときの設定方法も紹介するので、ぜひご覧ください。
SSIDの名前の付け方のポイント
SSIDの名前を付けるときは、やってはいけないことを把握する必要があります。
やってはいけないことを知れば、自ずと名前の付け方のポイントが見えてきます。
自分の情報がバレる言葉は入れない
無線LANルーターとポケットWi-Fiのどちらを使っていても、SSIDに自分の名前を入れる行為はやめるべきです。
SSIDに自分の名前を入れると、他人にWi-Fiの持ち主を簡単に特定されるからです。
SSIDに自宅の住所がわかる文字を入れるなんてもってのほかです。
とくに、外で利用するポケットWi-FiのSSIDを自宅の住所にちなんだ名前にすると、第三者から家を特定される恐れがあります。
周囲のSSIDとかぶりそうな名前もダメ
隣近所に飛んでいるWi-Fiと似たようなSSIDにするのもおすすめできません。
他の名前と似たSSIDにすると、近隣の人に接続を試みられる恐れがあるからです。
また、フリーWi-Fiでよく使われる「free」や「guest」などの言葉を組み込むと、簡単に不正利用ができると思われて他人が不正利用を試みる可能性が高くなります。
犯罪に関連するワードはトラブルのもと
SSIDの名前にしようと考える人はいないと信じたいですが、犯罪に関連する言葉を組み込むのもNGです。
「Bomb_on_Bord」(飛行機のなかに爆弾がある)というSSIDのWi-Fiが発見されて、すべての乗客がセキュリティチェックを受け直した事例があるからです。
電車のなかに持ち込むポケットWi-FiのSSIDを「i_have_a_Sarin」(私はサリンを持っている)なんて名前にしたとします。
そんな場合は、最寄りの鉄道と多くの一般市民を巻き込む大騒ぎに発展してしまう可能性があります。
英文字と数字を組みあわせて複雑化させる
SSIDを作成するときは、英文字と数字を組みあわせて複雑なものにしてください。
SSIDを複雑な文字列にしておけば、第三者がパスワードも複雑と思って不正アクセスを断念する可能性が上がるからです。
文字数の多さにもこだわってください。
文字数が少ないWi-Fiはパスワードも単純と思われて狙われやすい傾向があります。
おすすめのSSIDの名前
先ほど紹介したポイントを見て、適切なSSID作りが難しいと思ったのではないでしょうか?
しかし、さまざまな事例を見れば、適切なSSID作りは簡単でおもしろいと感じます。
有名人の名前を使う
Wi-Fiの持ち主が自分であることを特定されないために、あえて有名人の名前を使ってみる方法があります。
SSIDを声優の名前にした事例が見受けられます。
年末にばあちゃんちに持っていくWi-FiルーターのSSID名をUhidaMaayaとOguraYuiに設定した pic.twitter.com/Gmw11qGoNz
— ぽあ (@sugtao4423) 2018年12月21日
有名人の名前に何桁かの数字を付け加えれば、Wi-Fiの安全性がさらに向上します。
あえて日常で使いそうで使わない言葉にする
日常で使いそうで意外と使わない言葉をSSIDにするのも1つの方法です。
たとえば、「爆裂かわいい」の英文字をSSIDにすれば、自分の情報が知られる要素がなくなります。
自宅のWi-FiのSSIDとPWをこれの夏菜子ちゃんバージョンに変えようかと思ってるんだけどセキュリティ甘すぎるかな。。。 pic.twitter.com/irETEfeUhq
— Akira (@peach_96Z) 2018年12月5日
日常的に使いそうで使わない言葉は、自分の情報を晒す要素がないので活用を検討する価値があります。
食べ物を組みあわせる
食べ物の名前を組みあわせてプロバイダから発行されたユーザー名っぽくした事例もあります。
待って、バリスタの彼氏にインターネットの設定頼んだら、SSIDが豆になってた pic.twitter.com/5CtFhkxRFu
— 気軽なあんみつ (@anmitsu_two) 2018年10月16日
上記のパターンはとくに良い例で、個人情報を知られる要素がないうえに数字を組みあわせて複雑化されています。
さすがに、コ○ンのような名探偵でもない限り「omame」を見て彼氏がバリスタなんて発想はしないですよね。
SSIDの名前を付ける設定方法
SSIDの名前は利用している無線LANルーターやポケットWi-Fiの専用ツールを使って付けます。
タッチパネル搭載型のポケットWi-Fiを利用している場合、より簡単にSSIDの名前を付けられる場合があります。
ツールの起動方法
SSIDの名前を付ける際に利用するツールは、Wi-Fiに接続したスマホのブラウザのURL欄に指定の数値を入れると起動できます。
設定ツールとしてスマホ用のアプリを配信しているメーカーもあります。
無線LANルーターの場合
Buffalo製の無線LANルーターを使っている人は、設定ツールのメニュー画面で「無線LAN」を選択すれば次の画面でSSIDの名前を付けられます。
ELECOM製の無線LANルーターを利用している人は、最初にメニュー画面で「無線設定」を選んでください。
無線設定の詳細メニューとして表示される項目のなかから「基本設定」を選べば、SSIDの名前を付ける画面に移動できます。
メニュー画面で「Wi-Fi(無線LAN)の設定」を選び「暗号化設定」を押せばSSIDの名前を付けられる画面が表示されます。
SoftBank Airの場合
SoftBank Airを使っている場合、メニュー画面で「Wi-Fi(無線LAN)の設定」を選びます。
そして、「暗号化設定」を押せばSSIDの名前を付けられる画面が表示されます。
ポケットWi-Fiの場合
WiMAXのポケットWi-Fiを使っている場合、設定ツールのメニュー画面で「設定」を選びます。
そして、左側のメニューにある「セキュリティ設定」を押せばSSIDの名前を付けられる画面を表示できます。
機種ごとに項目の名前は異なりますが、大まかな流れは共通しています。
Y!mobileのポケットWi-Fiを利用している人は、タッチパネルのメニュー画面で「Wi-Fi名」をタップしてSSIDの名前を付けられる場合があります。
※Y!mobileの601HWでは、タッチパネルの「Wi-Fi名」をタップすればSSIDの名前を付けられます。
テザリングの場合
iPhoneのテザリング機能を利用する場合は、端末に付けている名前がSSIDです。
端末に付いた名前は、設定アプリを起動して「一般」→「情報」の順に進み、一番上の項目をタップすれば変更できます。
Androidスマホのテザリング機能を使う場合、最初に設定アプリを立ち上げて「もっと見る」をタップします。
次に表示される画面では「Wi-Fiアクセスポイントをセットアップ」をタップします。
次に表示される画面の「ネットワーク名」の項目に新しいSSIDの名前を入力します。
最後に右下にある「保存」を押せば設定は完了です。
番外:パソコンのモバイルホットスポットの場合
Windowsのパソコンにはモバイルホットスポット機能があります。
モバイルホットスポットはテザリングと似ていて、接続しているインターネット回線を無線で共有する機能です。
使い機会は少ないですが、念のためモバイルホットスポットでのSSIDの付け方もご紹介します。
最初に設定アプリを立ち上げて「ネットワークとインターネット」をクリックしてください。
次の画面で左側にある「モバイルホットスポット」をクリックして、右側にある「編集」をクリックします。
次に表示される画面で「ネットワーク名」の項目にSSIDとなる名前を付け、「保存」をクリックすれば完了です。
Macのパソコンにも利用中のインターネット回線を共有する機能があります。
Macのパソコンからインターネットを共有する際にSSIDの名前を付ける場合は、最初に「システム環境設定」を開いて「共有」をクリックします。
次の画面で左側の「インターネット共有」にチェックを入れ、右側にある「共有する接続経路」をマイIPにあわせます。
そして、「相手のコンピュータが使用するポート」でWi-Fiにチェックを入れます。
次に右下にある「Wi-Fiオプション」、もしくは「AirMacオプション」をクリックしてください。
次の画面で「ネットワーク名」の項目にSSIDの名前を入れて右下にある「OK」を押せば設定は完了です。
SSIDは日本語でもつけられるか?
SSIDの名前を付けるときは日本語を使えないと考えるべきです。
日本語を使う力技はありますが、メーカーの保証対象外になるのでおすすめできません。
SSIDに付けられる文字は半角の英数字のみ
無線LANルーターやポケットWi-FiのSSIDと使える文字は半角の英数字のみに限定されています。
といっても、無線LANルーターのSSIDを日本語にする方法がないわけではありません。
無線LANルーターのSSIDを日本語にする方法はいくつか存在します。
しかし、JacaScriptのファイルの書き換えなどを行うので、プログラミング知識がある人でないと不可能な荒技です。
Googleで「SSID 日本語」と検索するとさまざま方法を目にしますが、一読してもほとんどの人がチンプンカンプンになるはずです。
さらに、デバイス側で文字化けが起きる可能性もあるうえに、メーカーが公認していない方法なので動作に不具合が起きても自己責任になります。
テザリングのSSIDは日本語にできる
iPhoneやAndroidスマホのテザリング機能は例外で、SSIDの名前を日本語にできます。
ただ、デバイスの種類によってはSSIDが文字化けする場合があるので、基本は半角の英数字にするべきと思ってください。
まとめ
SSIDの名前を付けるときは以下4つのポイントを押さえておきましょう。
- 自分の情報がバレる言葉は入れない
- 周囲のSSIDとかぶりそうな名前は使わない
- 犯罪に関連するワードは使わない
- 英文字と数字を組みあわせて複雑化させる
上記のポイントを押さえておけば、第三者が不正アクセスを試みる可能性を低くできます。
SSIDの名前付けは、利用しているルーター専用のツールで行えます。
Y!mobileのポケットWi-Fiを利用している場合は、端末のタッチパネルでSSIDの名前を付けられる可能性があります。
iPhoneやAndroidスマホのテザリングでもない限り、SSIDの名前は日本語にできません。
日本語にする方法は存在しますがプログラミング知識がないと難しく、メーカーの保証対象外になります。
ですので、決まりに従って半角英数字を使うべきです。