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スマホやタブレットのディスプレイが小さく感じて、表示画面をテレビに映したいと思ったことがある人は多いのではないでしょうか?
実はスマホやタブレットの画面は簡単にテレビに映すことができ、テレビ向けのメディアストレージ端末を持っているなら費用は一切かかりません。
テレビ向けのメディアストレージ端末を持っていなくても、低コストでスマホやタブレットの画面をテレビに映す方法もあります。
ここではスマホやタブレットの画面をテレビで見る方法をご紹介します。テレビにスマホやタブレットの画面を映したいと思っている人はぜひご覧ください。
スマホ・タブレットをテレビで見られる環境の仕組み
スマホやタブレットを見る環境の仕組みはいたってシンプルですが、いくつかの注意点があります。
ウェブサイトやメール、LINEを表示するぐらいなら注意点がリスクになる可能性は低いですが、動画やオンラインゲームの画面をテレビに映したいと思っている人は把握が必須です。
スマホやタブレットをテレビで見る仕組みは2通りあり
スマホやタブレットの画面をテレビに映す仕組みには以下の2種類があります。
- スマホやタブレットを有線でテレビとつなぐ
- スマホやタブレットをテレビと同じWi-Fiネットワーク内につないで画面表示を転送する
詳細はあとでご説明しますが、①の方法では対応のアダプターやケーブルを使ってスマホやタブレットの画面をテレビに表示させます。
引用元: amazon
②はWi-Fi通信に対応したテレビ、またはテレビ対応の通信機器をスマホやタブレットで利用しているWi-Fiに接続する方法です。
引用元:amazon
インターネット環境があるのが大前提
先ほどご紹介した方法のどちらを用いるとしても、スマホやタブレットの画面をテレビに表示させるにはインターネット回線が必須になります。
当たり前の話しですが、スマホやタブレットにウェブサイトや動画を表示させるにはインターネット通信をする必要があるからです。
インターネット回線は以下2つの両方、もしくはどちらかの目的で利用します。
- スマホ・タブレットをインターネットに接続させる
- スマホ・タブレットの画面をWi-Fi経由でテレビに映す
スマホやタブレットに表示されるウェブサイトや動画をテレビに映すためには、そのスマホやタブレットがインターネットに接続できる環境が必要です。
Wi-Fi通信対応のテレビや、テレビにネット通信対応機器を接続する場合、スマホとタブレットとの連携をするために自宅にWi-Fi通信ができるインターネット環境が必要になります。
スマホやタブレットのカメラで撮影した写真や動画をテレビに映すだけなら対応ケーブルだけ用意すれば済みます。
しかし、YouTubeなどのネット動画をテレビに映すなら最低でもネット回線は必要と考えましょう。
動画配信サイトを見るなら光回線によるWi-Fiを使うのが理想
スマホやタブレットに表示されている配信サイトの動画をテレビへ映す場合、通信速度が速く制限がかからないインターネット回線を使いたいところです。
主要の動画配信サイトが推奨している下り速度の数値をまとめました。
配信サイト | 推奨の下り速度 |
ネットフリックス | SD画質(標準画質):3Mbps以上 HD画質(高画質):5Mbps以上 UHD画質(最高画質):25Mbps以上 |
Hulu | 3Mbps以上 ※スマホ・タブレットで視聴する場合 |
アマゾンプライムビデオ | SD画質(標準画質):0.7Mbps以上 HD画質(高画質):3.5Mbps以上 4K(最高画質):15Mbps以上 |
U-NEXT | 標準画質:1.5Mbps以上 高画質:3Mbps以上 |
FOD | 10Mbps以上 |
DAZN | 標準画質:5Mbps以上 高画質:9Mbps以上 |
上記の推奨速度を踏まえたうえで、インターネット回線4種類の最大通信速度を見比べてみましょう。
回線種別 | 最大通信速度 |
光回線 | 1Gbps以上 |
ホームルーター | 867Mbps |
モバイルルーター | 867Mbps |
スマホ用のLTE回線 | 225Mbps |
理論上ではどの回線を利用してもネット動画の再生は可能といえます。
しかし、ホームルーターとモバイルルーター、LTE回線では一定の条件に該当すると速度制限がかかるので注意が必要です。
光回線以外の回線に設けられている速度制限の内容をまとめました。
回線種別 | 速度制限の対象になる条件 | 制限時の通信速度 | 速度制限を受ける時間帯 |
ホームルーター | ソフトバンクエアー:基本的にはないが、夜に速度規制はかかる WiMAX:直近の3日で10ギガの消費 | ソフトバンクエアー:5~7Mbps WiMAX:1Mbps | ソフトバンクエアー:毎日夜20時から深夜1時まで WiMAX:直近3日で10ギガを消費した翌日の18時から深夜2時 |
モバイルルーター | 直近の3日で10ギガの消費 | 1Mbps | 直近3日で10ギガを消費した翌日の18時から深夜2時 |
スマホ用のLTE回線 | 契約プランで決められているデータ容量の使い切り | 最大128Kbps | 利用料金の〆日まで |
WiMAXのホームルーターとモバイルルーターは3日間で10GBを消費すると速度制限がかかるようになっています。
速度制限を受ける時間は翌日の18時から深夜2時までの6時間と短めではあります。
しかし、出せる速度は1Mbpsとなりあらゆる配信サイトの推奨値以下になるので、受けると実質的に動画の再生はできなくなってしまいます。
(配信サイトによっては動画再生が可能ですが、画質は標準以下になります)
10GBは高画質の動画を約15時間再生すると消費するので、スマホやタブレットで動画を見る頻度が高い人にはWiMAXはおすすめできません。
ソフトバンクエアーも夜になると速度が5~7Mbpsになるので、利用する配信サイトによっては動画の再生が難しくなります。
LTE回線に設けられている速度制限には特に気をつけなければならず、契約プランで決められたデータ量を使い切ると、料金の〆日が過ぎるまで通信速度がウェブサイトへのアクセスすらできないほど低速になります。
光回線には速度制限が一切ないので、どれだけスマホやタブレットで動画を再生しても通信速度が遅くなりません。
それぞれの回線が設けている速度制限の内容を考えると、スマホやタブレットで再生している動画をテレビに映して見るのであれば、自宅に光回線を引いてWi-Fiを飛ばすのが望ましいです。
FPSやTPSなどのオンラインゲームで遊ぶ場合も光回線を使いたい
オンラインゲームのプレイ画面をテレビに映したいと考えている人もいるのではないでしょうか?
テレビへの映し出しに関係なく、スマホやタブレットでオンラインゲームを遊ぶのであれば光回線によるWi-Fi環境を使っておきたいところです。
特に荒野行動やフォートナイトなどのバトルロイヤル系のゲームで遊ぶ場合、光回線の重要性が高まります。
バトルロイヤルなどの対戦ゲームで遊ぶ場合、通信速度の速さに加えてPing値も重要です。
Ping値とは回線の応答速度で、数値が低いほどラグ(遅延)が起きにくくなります。
オンラインゲームをするときはPing値を1ケタ、最悪でも10~20msには抑えておきたいところです。
ホームルーターやモバイルルーターのPing値は高く、動きが激しいゲームには向いていません。
利用者からの口コミを調査しておきましたが、ホームルーターとモバイルルーターはPing値が良くないという声が多く見られました。
WiMAXでCODやったらping高すぎて玉当たりがコンマ5くらい遅くてやる気もげた
エーペックスは全然できるのにな
こーゆー差ですよCODさん— おもちーず@APEX.R6S (@omocheese_game) May 2, 2019
ソフバンエアーとかWiMAXはPing値高いからオンゲーには向いてないというか無理ゲーだよ!
— ぱど❂Gaia:Ridill (@Pad_Dycent) June 2, 2019
光回線ではPing値を20以下にできるので、オンラインゲームをプレイするならホームルーターやモバイルルーターは避けたほうがいいでしょう。
スマホ・タブレットをテレビで見る方法
スマホやタブレットをテレビで見る方法は3つあり、自分の環境や好みにあったものが選べます。
費用をかけたくない人は対応ケーブルを使う方法、すでにテレビに通信機器を接続している人はWi-Fi経由での映し出しがオススメです。
変換アダプターやHDMIケーブルでスマホ・タブレットをテレビにつなぐ
もっとも簡単で手っ取り早く費用がかからない選択肢は、スマホやiPhone対応のHDMIへの変換アダプターやケーブルを使う方法です。
HDMIへの変換アダプターやケーブルを使う方法はスマホやタブレットをテレビにつなぐだけとシンプルで、簡単にスマホやタブレットの画面をテレビへ映したい人にオススメです。
変換アダプターやケーブルはAmazonや家電量販店で買えるうえに、販売価格も1,500円から2,000円と安いので、あまりお金をかけたくない人にも向いています。
Androidのスマートフォンやタブレットでは変換ケーブルを用意するだけで済みますが、iPhoneやiPadでは変換アダプターとHDMIケーブルが必要になるので注意してください。
Apple TVを使ってiPhone・iPadの画面を Wi-Fi経由でテレビに映す
Wi-Fi接続に対応していないテレビを使っているiPhoneやiPadユーザーの人には、Apple TVの利用がオススメです。
Apple TVはテレビ用のメディアストレージ端末で、テレビにつないだ状態でWi-Fiに接続すると、テレビでのインターネット通信が可能になるアイテムです。
Apple TVはテレビでYouTubeやネットフリックスなどの動画を見たり、アプリケーションの利用をするために使われる端末ですが、iPhoneやiPadの画面をテレビに映す「AirPlay」機能が備わっています。
AirPlayを利用してiPhoneやiPadの画面をテレビに映す設定方法は簡単で、以下の手順を行うだけです。
- Apple TVとiPhoneやiPadを同じWi-Fiに接続する
- コントロールセンターを開く
- 「画面ミラーリング」をタップ
- 表示されるリストの一覧から「Apple TV」を選択
コントロールセンターの開き方は利用している機種ごとに異なります。
iPhone X以降の機種やiOS12以降が搭載されているiPadでは、画面の右上隅から下に向けてスワイプするとコントロールセンターが表示されます。
iPhone 8以前の機種やiOS11以前が搭載されたiPadを利用している場合、画面の下から上に向けてスワイプするとコントロールセンターが表示されます。
Apple TVを使う方法は一見魅力的ですが、販売価格は2万円前後と安くありません。
Apple TVをテレビにつなげばiPhoneやiPadの画面を映し出す必要がなくなるのでベストな方法とは言い難いです。
機種 | 販売価格 |
Apple TV HD(32GB) | 16,746円 |
Apple TV 4K(32GB) | 19,998円 |
Apple TV 4K(64GB) | 22,018円 |
※2019年10月時点のAmazonでの税込み販売価格です。
すでにApple TVをテレビにつないでいる人なら費用をかけずにiPhoneやiPadの画面をテレビに映せるので、試しに使ってみるといいでしょう。
AndroidではAndroid TVを使って Wi-Fi経由でテレビに映す
Android TV対応のスマートボックス(以下、Android TV)を使い、Wi-Fi経由でスマホやタブレットの画面をテレビに映す方法もあります。
Android TVもテレビ用メディアストレージ端末の一つで、テレビでインターネットを使うために使われるデバイスです。
先ほどのApple TVはAppleが手がける製品、Android TVはGoogleが手がける製品です。
AndroidTVはGoogle Cast機能を利用してAndroidのスマホやタブレットの画面をテレビに映し出せます。
引用元: sony
画面をテレビに映す方法も以下の通りと簡単です。
- Android TVとスマホやタブレットを同じWi-Fiに接続する
- スマホやタブレット側で設定アプリを起動
- 「機器接続」をタップ
- 「接続の設定」をタップ
- 「キャスト」をタップ
- 表示された機器リストのなかから利用しているAndroid TVの名称をタップ
利用しているAndroid TVの名称は、リモコンのホームボタンを押して以下の順番に進めば確認できます。
- 「設定」を選択
- 「端末情報」を選択
- 「端末名」を選択
Android TVではAndroidのスマホやタブレットだけでなく、iPhoneやiPadの画面もテレビに映し出せます。iPhoneやiPadの画面をテレビに映す場合、Android TVに「AirReceiverLite」をインストールします。
引用元:google play
AirReceiverLiteをインストールしたあとの手順は以下の通りとシンプルです。
- Android TV側でAirReceiverLiteを起動する
- 設定画面に進み「AirPlay」にチェックを入れる
- iPhone、もしくはiPad側でコントロールセンターを開く
- 「画面ミラーリング」をタップ
- 表示された機器リストのなかから利用しているAndroid TVの名称をタップ
Android TVは5,000円代から購入できるので、Apple TVと比べると手が出しやすいです。
しかし、Android TVがあればわざわざスマホやタブレットの画面を映さなくてもテレビでインターネットが利用できるので、変換アダプターやケーブルを使う方法と比べると優先順位は低めです。
スマートテレビを利用してスマホ・タブレットの画面をテレビに映す
Android TV内蔵のスマートテレビを利用するのも一つの方法ですが、あまりオススメはできません。
既にインターネットに対応していないテレビ使っている場合、スマートテレビを利用するには買い換えが伴います。
手間や費用を考えると新居への引越しといった事情がない場合を除いて現実的な手段とはいえないからです。
スマートテレビの販売価格の振れ幅は広いですが、HD画質対応モデルでも25,000円からなので、決して安い買い物ではありません。
4K対応モデルになると50,000円以上の出費が伴う場合もあります。
注意点:オンラインゲームをするときは Wi-Fi経由のテレビへの画面表示は危険
スマホやタブレット用のオンラインゲームの画面をテレビへ映す場合、Apple TVやAndroid TVを使ってのWi-Fiを経由する方法は避けるべきです。
ゲームのタイトルにもよりけりですが、オンラインゲームの中にはスマホやタブレットに多くの負荷をかけるものがあり、発熱を招く恐れがあるからです。
スマホやタブレットが発熱すると動作が不安定になり、回線の品質がどれだけ良くてもラグが起きやすくなります。
オンラインゲームを動作させるだけならラグが起きるほどの発熱は起きませんが、同時にWi-Fiを経由して画面をテレビに映すとより高熱になり、動作が不安定になります。
スマホやタブレットへの発熱は動作の安定性を悪くするだけでなく、バッテリーの寿命も縮めるリスクとなります。
オンラインゲームの画面をテレビに映すときは変換アダプターやケーブルを使って負荷を軽減したほうがいいでしょう。