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パケ死とはどのような状態なのか気になっていませんか?
パケ死は速度制限を受けている状態、もしくは使いすぎで高額請求が発生する状態を指す言葉です。
スマホを使っているとパケ死に遭うリスクが常に付きまとってきます。
パケ死を防ぐためには対策が必要ですが、実は簡単な方法で対処できます。
ここではパケ死の意味と6つの防止方法を解説していきます。
パケ死についてお調べの人、速度制限や高額請求は避けたいと思っている人はぜひご覧ください。
パケ死の2通りの意味
パケ死という言葉は以下2つの状態を意味します。
- データ量を使い切って速度制限を受けた状態
- データ量の使いすぎによる高額請求を受けた状態
今やパケ死の意味は①と考えるのが一般的ですが、②の意味でパケ死する可能性も0ではありません。
パターン1:契約プランが定めたデータ量を使い切って通信制限を受ける状態
現在もっとも一般的なパケ死は、契約しているプランで決められているデータ量を使い切っての速度制限を受けた状態です。
大手キャリアが展開するスマホ用プランのほとんどには一ヶ月に利用できるデータ量に上限があり、ネットを使いすぎると速度制限がかかってしまいます。
速度制限がかかるとウェブサイトすら見られないので、パケ死という呼ばれるわけです。
パターン2:ネットを使いすぎて高額の請求を受ける状態
ネットを使いすぎて高額な料金を請求される状態もパケ死の一つです。
ガラケーが主流で使い放題プランが普及するよりも前は使いすぎによるパケ死が起きやすい状態でした。
しかし、定められたデータ量を使い切ると速度制限がかかるようになった今は高額請求を伴うパケ死に遭う人はあまり見かけなくなりました。
といっても、データ量を使いすぎてのパケ死がなくなったわけではありません。
今でも以下2つのパターンでパケ死による高額請求を被る可能性があります。
- ギガの追加購入
- 海外での利用
大手キャリアでは使いすぎによる速度制限がかかってもギガを購入すれば速度を通常に戻せます。
ですが、販売価格が1ギガあたり1,000円なので、買いすぎによって高額請求をされてパケ死に陥る危険があります。
海外でスマホを使いすぎて高額請求をされるパケ死も存在しています。
海外で大手キャリアのスマホを利用すると海外用のプランが適用され、下記の高額な料金が加算されてしまいます。
キャリア | 利用料金 | 備考 |
ドコモ | 【パケットパック海外オプション】 基本プラン:980円/日 1時間:200円 3日間:2,480円 5日間:3,980円 7日間:5,280円 【海外パケホーダイ】 1,980〜2,980円/日 | ・パケットパック海外オプションでは国内での契約プランが利用可能。 ・海外パケホーダイでは1日24.4MBまで1,980円、24.4MB以上は2,980円。 |
au | 【世界データ定額】 980円/日 【海外データeSIM】 5GB:5,800円/月 8GB:8,900円/月 | 世界データ定額では国内での契約プランが利用可能。 |
ソフトバンク | 25MBまで:1,980円/日 25MB以上:2,980円/日 | iPhoneユーザーはアメリカで国内と同条件で利用できる「アメリカ放題」が無料で使える。 |
何も知らない状態で海外に行ってスマホ代が高額になったパターンはちらほら見かけるので、旅行や出張の際は要注意です。
パケ死による裁判や訴訟の事例
パケ死という言葉が浸透した現在、ある程度の知識があれば速度制限や高額請求を避けられます。
しかし、知識があっても速度制限や高額請求が発生して、消費者側が裁判を起こした事例が存在しています。
iPhoneのWi-Fiアシスト機能でAppleへの集団訴訟が発生
2015年10月、iPhoneのiOS9から導入されたWi-Fiアシスト機能が速度制限の原因になるとしてAppleへの集団訴訟が起きました。
Wi-FiアシストとはWi-Fiを利用中に接続状態が不安定になった際にLTE回線で通信状態をフォローする機能。
携帯会社での契約プランが定めたデータ量を消費して速度制限を招く恐れがあることをアナウンスしなかったのが訴訟の原因でした。
参考 「iOS」の新機能「Wi-Fi Assist」をめぐりユーザーがアップルを提訴CNET JapanAppleは訴訟を起こされてからすぐにWi-Fiアシストについてのオンラインガイドを公開しました。
ですが、対応が後手だったのでユーザーからの印象は悪くなりました。
WiMAXでは「使い放題」なのに速度制限がかかる訴訟事例があった
今や使い放題のモバイルルーター、ホームルーターのサービスとして認知されているWiMAXですが、以前に速度制限を巡っての裁判を起こされていました。
参考 広告は「ギガ放題」なのに「速度制限」、UQ側の賠償確定 代理人「業界全体の問題」Yahoo!ニュース訴訟の原因となったのは当時にUQ WiMAXが打ち出していた広告の内容や契約時の説明です。
当時のUQ WiMAXはギガ放題プランに加入すれば使い放題という点をセールスポイントにしていました。
ですが、3日以内に3ギガ(現在は3日で10ギガ)使うと速度制限がかかる旨は記載していませんでした。
今は3日で10ギガが使えるようになり、契約時の説明も徹底されるようになりましたが、速度制限があるところは要注意です。
昔は携帯をモバイルルーター代わりにしての高額請求案件があった
ガラケーが主流だった頃の話ではありますが、パソコンを携帯電話につないでインターネットを利用して約20万円の高額請求を受けた人が「契約時に説明がなかった」としてソフトバンクに訴訟を起こしたことがありました。
参考 ソフトバンクに高額パケット代一部返還命令日本経済新聞当時はパソコンを携帯電話に接続した際のネット利用はコストが割高になる仕組みではありました。
ただ、京都地裁は契約時に説明の義務と利用料金が5万円を超えた時点で注意喚起の義務があったとして、ソフトバンクから消費者に向けての10万円の返還を命じました。
この事案はあくまで昔に展開されていた料金プランの話で、今はテザリングなどの利用でもプランが定めた通りの料金設定が用いられるようになっています。
ただ、先ほどもご説明した通り、何も知らずに海外でスマホを利用すると高額請求をされる恐れがあるので決して他人事ではありません。
国内でのパケ死への防止対策方法
国内でスマホを利用する際にできるパケ死への対策はWi-Fiの積極活用に尽きます。
iPhoneを使っているのであればWi-Fiアシストの無効化も欠かせません。
契約プランを変更するのも一つの方法ですが、スマホ代が値上がりするので慎重な検討が必要です。
Wi-Fiの積極活用
パケ死回避への最良の近道はWi-Fiの利用です。
スマホをWi-Fiにつなげば使い放題の固定回線、もしくはモバイル回線を利用するので、データ量の消費を抑えて速度制限がかかるリスクを最小限にできます。
家でのスマホ利用が多いなら光回線の導入
家でスマホを使う頻度が圧倒的に高いのであれば、固定回線の導入を考えてみるといいでしょう。
固定回線は完全使い放題で速度制限がないので、自宅に導入してスマホをWi-Fiに接続できるようにすれば速度制限によるパケ死を回避しやすくなります。
ただ、固定回線は契約先によって通信速度の速さが変わるので、評判が良いサービスを利用したいところです。
評判の良い回線事業者は以下の4つです。
- NURO光
- auひかり
- ソフトバンク光
- ドコモ光(プロバイダをGMOとくとくBBにする)
NURO光は最大通信速度が2Gbps以上で安定したネット通信が可能で、auひかりは回線の品質が高いと評判です。
ソフトバンク光は光BBユニットをレンタルしてIPv6高速ハイブリッドを利用した際の、ドコモ光はV6プラスを利用したときの通信速度が高く評価されています。
上記の4社は代理店での申し込みで工事費を実質0円にできるので、導入までのハードルも低めです。
簡単にWi-Fiを使いたいならホームルーターがおすすめ
工事をせずに自宅でWi-Fiを使える状態にしたい人はホームルーターを検討してみましょう。
ホームルーターは家に置くだけでWi-Fiが使えるようになる優れもので、簡単にパケ死を回避しやすい環境を作れます。
ホームルーターを契約する際はソフトバンクエアーとWiMAXが選択肢ですが、完全にパケ死をなくしたいのであればソフトバンクエアー一択です。
ソフトバンクエアーは完全使い放題だからです。
夜の20時から深夜1時までは通信混雑を緩和するための速度規制がかかりますが、5〜7Mbpsは出るのでスマホでネットを使う分には十分な品質といえます。
WiMAXでもギガ放題プランを契約すればホームルーターが使い放題になります。
しかし、3日で10ギガを使った際の速度制限があるので、完全にパケ死をなくせる方法とはいえません。
外での利用が多い人にはモバイルWi-Fiルーター
外でスマホを使うペースが高いなら、モバイルWi-Fiルーターをチェックしましょう。
モバイルWi-FiルーターはWi-Fiの持ち運びを可能にしてくれる端末なうえに、契約先次第では使い放題なので外での使いすぎによるパケ死を回避できるツールになり得ます。
モバイルルーターといえばWiMAXやワイモバイルと思うかもしれませんが、3日で10ギガを利用する際の速度制限があるのでパケ死のリスクを0にできません。
パケ死を避けたいのなら、どんなときもWiFiが最有力の選択肢です。
どんなときもWiFiは速度制限がない完全使い放題のサービスなので、外で通信量を気にせずにスマホを使いたい人に打って付けです。
外出先でWi-Fiスポットを活用するのも一つの対策
外出中に飲食店やショッピング施設、交通機関に飛んでいるWi-Fiスポットを活用するのもパケ死を回避する方法です。
Wi-Fiスポットはありとあらゆるお店や駅に設置されているので、積極的に使えば契約プランが定めるデータ量を消費するペースが遅くなります。
iPhoneユーザーはWi-Fiアシスト機能をオフにする
iPhoneを利用している人は、Wi-Fiの積極活用に加えてWi-Fiアシストの無効化もしておきましょう。
Wi-Fiアシストをオフにすると、Wi-Fi接続が不安定になったときにLTE通信が行われてデータ量が消費されるのを防げます。
Wi-Fiアシストを無効にする方法は簡単で、設定アプリを起動してから「モバイル通信」をタップ。
次の画面で下部にある「Wi-Fiアシスト」をタップしてオフにするだけです。
スマホの契約プランを変更する
スマホで利用している料金プランを変更してみるのもパケ死への対策です。
携帯会社は20GB以上もの大容量通信が可能なプランを提供しています。
データ量に上限がないauのデータMAXプラン、YouTubeや対象のSNSがデータ量消費のカウント対象外になるソフトバンクのウルトラギガモンスタープラスといったプランもあります。
対象プランを変えるだけでパケ死を防げる可能性は高まるので、検討してみるだけでも損はありません。
しかし、大容量通信が可能なプランに変更するとスマホ代の値上がりが避けられないので、契約プランを最安のものにしてWi-Fiを活用したほうがコスト的にはお得です。
海外でのパケ死への防止対策方法
海外でパケ死を避ける方法は海外用のプリペイドSIMの活用か、現地のフリーWi-Fiを利用するかのどちらかです。
海外用プリペイドSIMの活用
海外でパケ死を防ぎたいけど現地である程度はスマホを使いたい人には、海外用プリペイドSIMの活用を検討してみましょう。
海外用プリペイドSIMにはデータ量の上限こそありますが、費やした金額の分だけ通信が可能なので、使いすぎによる高額請求が発生するリスクをなくせます。
現地のフリーWi-Fiの活用はお財布に優しい
海外でスマホを使うための追加料金を負担したくない人は、現地でフリーWi-Fiを活用しましょう。
渡航する国にもよりますが、現地の宿泊先などにWi-Fiスポットが設置されている可能性は低くありません。
海外用モバイルルーターレンタルはかえって割高
海外用のモバイルルーターをレンタルする方法もありますが、利用料金が高めなので強くおすすめはできません。
イモトのWiFiをアメリカで使う場合を例にすると、1日あたり1,580円から2,380円も負担しなければいけないからです。
プラン | 利用料金 |
500MB/日 | 1,580円/日 |
1GB/日 | 1,880円/日 |
使い放題 | 2,380円/日 |
30日パック(500MB/日) | 28,000円/30日 |
海外用のモバイルルーターレンタルでは通信量に関係なくプランが定めた料金が発生します。
3~5GB分を数千円で購入できるプリペイドSIMを使ったほうがコスト敵には無難です。
パケ死なのかを確認する方法
自分がパケ死に至っている状態なのかは、大手キャリアが提供する会員用アプリで確認できます。
会員用アプリでは以下の3つを確認できるので、パケ死になっているかが一目でわかります。
- 消費したデータ量
- 速度制限がかかるまでの残りのデータ量
- 利用料金
利用する際は初期設定が必要で、方法はキャリアごとに違います。
ドコモのMy docomoアプリでの確認方法
ドコモではMy docomoアプリで消費したデータ量や速度制限がかかっているのか、利用料金を確認できます。
My docomoアプリでデータ量を確認する際は、最初にアプリを起動してからdアカウントのIDとパスワードを入力してのログインが必要です。
- dアカウントの公式サイト
- ドコモショップ
- dアカウント設定アプリ
ログインを完了できれば、画面下部の利用状況をタップしてデータ量や料金を確認できるようになります。
auのMy auアプリでの確認方法
auではMy auアプリで利用したデータ量と速度制限までの残りのデータ量、利用料金がいくらなのかを確認できます。
初めてMy auアプリを起動するときはau IDを利用してログインが必要ですが、手順はiPhoneかAndroidかで異なります。
iPhoneでのログイン方法は以下の通りです。
- My auアプリを起動
- 次の画面で「許可」を選択
- 「au IDでログインする」をタップ
- au IDの設定画面で「空メールの送信画面へ」をタップ
- 表示される手順に従って空メールを送信する
- My auアプリに戻って契約時に作成した4ケタの暗証番号を入力して「次へ」をタップ
- 次の画面で設定したいパスワードを入力して「完了」をタップ
- 次の画面で「同意して次へ」をタップ
- 画面の手順に従って「次へ」をタップ
- 画面の手順に従って「NEXT」をタップ
- 利用許諾の画面で最下部までスクロールして「同意する」をタップ
- 画面の指示に従って「同意する」をタップ
- 位置情報の許可メッセージが表示されるので「常に許可」を選択
- 画面の中央をタップして完了
すでにau IDの設定が完了済みであれば、④の画面で「OK」をタップして⑩からの手順を行います。
Androidでの設定方法は以下の通りです。
- My auアプリを起動する
- 「au IDでログインする」をタップ
- 連絡先へのアクセス許可メッセージが表示されるので「許可」を選択
- 「次へ」をタップ
- 画面の指示に従って「NEXT」をタップする
- 利用許諾の画面で最下部までスクロールして「同意する」をタップ
- 画面の指示に従って「同意する」をタップ
- 機器管理アプリの有効化の画面で「この機器管理アプリを有効にする」をタップ
- 画面中央をタップして完了
au IDの設定が完了していない場合、④の手順に進むときに表示される画面の案内に従って設定を行ってください。
ソフトバンクのMy SoftBankアプリでの確認方法
ソフトバンクではMy SoftBankを使ってデータ量の消費量や残り、利用料金が確認できます。
ソフトバンクのMy SoftBankアプリでは、起動してから最初に「携帯電話番号でログイン」をタップします。
次の画面で携帯電話の番号と契約時に発行されたパスワードを入力します。
パスワードがわからない場合、「パスワードを忘れた方」をタップ。
次の画面で携帯電話の番号と契約時に作成した4ケタの暗証番号を入力すれば、SMSでパスワードを教えてくれます。
もし4ケタの暗証番号がわからない場合、契約者本人が下記の窓口に電話すれば書類の郵送で暗証番号を通知してくれます。
すぐにでもMy SoftBankアプリを使いたい場合、ソフトバンクショップに行って暗証番号の変更手続きをしてください。
ログインができれば次の画面で消費したデータ量と、今月利用できる残りのデータ量が表示されます。
スワイプすると利用料金が確認できます。
一度ログインすればしばらくはログイン不要で利用したデータ量や利用料金を確認できますが、一定期間利用しないと再度ログインが必要になります。