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IPv6・V6プラス対応の回線やプロバイダを契約しているのに、つながらなくなると混乱しますよね。
IPv6・V6プラスがつながらない原因と対処法はシンプルなので、簡単に問題を改善できます。
しかし、場合によってはルーターやデバイスの買い換えが必要です。
ネット環境に問題がなく、回線やプロバイダに問題がある可能性も否定できません。
ここではIPv6・V6プラスがつながらない原因と正しい対処法をご紹介するので、ぜひご覧ください。
目次
IPv6・V6プラスがつながらない原因
IPv6・V6プラスがつながらない、通信速度が不安定になる原因は主に以下の4つです。
- ルーターやデバイスに不具合が起きている
- 対応ルーターを使っていない
- デバイスが未対応モデル
- 設定に誤りがある
ルーターやデバイスに不具合が起きている
IPv6・V6プラスを利用してからしばらく経ってつながらない、通信速度が遅いと感じるときは、ルーターやデバイスに不具合が起きている可能性があります。
ルーターやデバイスを定期的に再起動させないと不具合を起こし、通信不良の原因になります。
IPv6・V6プラス対応ルーターを使っていない
IPv6・V6プラスを使うには対応のルーターを用意しなければいけません。
以前から使っているルーターでIPv6・V6プラス接続をしようとしても未対応モデルだったというパターンはよく見かけます。
デバイスがIPv6・V6プラスに未対応
現在流通しているほとんどのモデルはIPv6・V6プラスに対応しています。
ですが、古いデバイスを利用している場合はOSがIPv6・V6プラスに未対応のバージョンの可能性があります。
2~3年以上前のモデルであるスマホやパソコンを利用している場合、OSがIPv6・V6プラス対応のバージョンなのか確認してみましょう。
IPv6・V6プラスの設定に誤りがある
基本的にIPv6・V6プラスは対応ルーターを置くだけで利用できる機能ですが、状況によっては設定が必要な場合があります。
設定が必要な状況で何もしないとIPv6・V6プラスが有効にならず、IPv4とPPPoE接続が優先されて通信速度が不安定になります。
通信障害が起きている
契約している回線やプロバイダに通信障害が起きてIPv6やV6プラスがつながらない場合もあります。
IPv6・V6プラス対応プロバイダは利用者から評判が良いものばかりですが、通信障害が起きる可能性は0ではありません。
IPv6・V6プラスがつながらない場合の対処法
IPv6・V6プラスがつながらないときは下記の方法を試してみましょう。
- ルーターやデバイスの再起動
- ルーターがIPv6・V6プラスに対応しているか確認
- デバイスのOSをIPv6・V6プラス対応のバージョンにアップデートさせる
- ルーターやデバイスの設定の見直し
- 通信障害が起きていないか確認
上記の方法で対処すれば、IPv6・V6プラスがつながらない状態を改善できます。
ルーターやデバイスを再起動させる
IPv6やV6プラスがつながらない、もしくは通信速度が遅く感じるときは最初にルーターやデバイスを再起動させてみましょう。
ルーターやデバイスに不具合が起きてIPv6やV6プラスの通信が不安定になるパターンは意外とよく起きるからです。
ルーターやデバイスの不具合は再起動をさせれば解消できます。
ルーターがIPv6・V6プラス対応モデルか確認する
利用しているルーターがIPv6・V6プラスに対応しているかは確認必須です。
対応しているかはメーカーの公式サイトやサポート窓口で調べられます。
利用しているルーターがIPv6・V6プラスに対応していないのであれば、対応ルーターの用意が必要です。
IPv6・V6プラス対応ルーターは下記の方法で用意できます。
- 契約している回線事業者からレンタルする
- 市販のIPv6対応ルーターを購入する
契約している回線事業者から対応ルーターをレンタルする場合、基本的に設置するだけでIPv6・V6プラスが使えるようになります。
市販のルーターを利用する場合、IPv6パススルー機能の有効化が必要な場合があります。
IPv6パススルー機能を有効にする方法はあとでご紹介します。
デバイスのOSをIPv6・V6プラス対応のバージョンにアップデートさせる
デバイスがIPv6・V6プラス対応モデルかも確認必須なポイントです。
IPv6・V6プラスを利用するにはデバイスのOSが下記のバージョンでなければいけません。
デバイスの種類 | OS | IPv6対応のバージョン |
パソコン | Windows | Windows XP SP1以降 |
Mac | OS X 10.7以降 | |
スマホ・タブレット | iOS | iOS 9.2以降 |
Android | Android 5.0以降 |
OSが上記のバージョンでなければアップデートをさせてください。
上記のバージョンにアップデートできない場合は、デバイスそのものの買い換えが必要になります。
ルーターやデバイスの設定を見直す
ルーターやデバイスがIPv6・V6プラス対応モデルであっても、場合によっては設定が必要な場合があります。
ルーターやデバイスが対応モデルの場合、以下の方法で設定を変えてみましょう。
- IPv6パススルー機能の有効化
- PPPoE設定の無効化
- パソコンの設定の見直し
IPv6パススルー機能の有効化が必要な場合あり
契約している回線やプロバイダ、利用しているルーターによってはIPv6パススルー機能の有効化が必要な場合があります。
IPv6パススルー機能を有効にする方法はルーターの種類ごとに違いますが、基本的に設定ツールを利用します。
Buffalo製のルーターでは設定ツールのメニュー画面で「詳細設定」を選んでから「セキュリティ」を選択。
さらに「VPNパススルー」を選択してから「フレッツIPv6サービス対応機能」の項目にチェックを入れるパターンが多いです。
ELECOM製のルーターでは設定ツールのメニュー画面で「WAN&LAN設定」を選択。
次の画面で「WAN設定」を選び、次の画面で「IPv6ブリッジを有効にする」にチェックを入れてください。
フレッツ光や光コラボでホームゲートウェイを利用している場合も、設定ツールを起動させてメニュー画面の右側で「詳細設定」を選択。
そのあと「高度な設定」を選び、次の画面で「IPv6ブリッジ(有線LAN)」の項目にチェックを入れます。
PPPoE設定を無効化させる
契約回線やプロバイダを変更せずにIPv6やV6プラスの利用を申し込んでいる人は、契約したときにルーターに登録しているPPPoE設定が有効になっていないか確認してみましょう。
PPPoE設定が有効になっていると、IPv6・V6プラスの優先順位が下がりIPv4やPPPoEで接続される頻度が高くなるからです。
PPPoE設定を無効化させる方法はルーターの種類ごとに違いますが、基本の手順は同じです。
Buffaloのルーターの場合、下記の手順でPPPoE設定を無効にできます。
- ネットに接続しているデバイスのブラウザでルーターの設定ツールを起動する
- 「詳細設定」をクリックする
- 「Internet」をクリックして、次の画面でも「Internet」をクリックする
- 「PPPoE」をクリックして、状態を無効にする
設定ツールを使ってPPPoE設定を削除するのもありです。
④の画面でPPPoEにチェックが入っていないのであれば設定に問題はありません。
パソコンの設定も見直してみる
Windowsのパソコンを利用している場合、IPv6・V6プラスの利用環境が完成してから設定が必要な場合があります。
パソコンだけIPv6・V6プラス接続ができない場合、以下の流れに沿って設定を見直してみてください。
- コントロールパネルを開く
- 「ネットワークの状態とタスクの表示」をクリックする
- 接続中のネットワーク名をクリックする
- プロパティをクリックする
- 表示されたウィンドウで「インターネット プロトコル バージョン 6(TCP/IPv6)」にチェックを入れる
- OKをクリック
すでに「インターネット プロトコル バージョン 6(TCP/IPv6)」にチェックが入っていれば、設定に間違いはありません。
申し込みをしてから利用開始まで時間がかかる場合も
IPv6・V6プラスを申し込んでから間が経ってない場合、何日か待ってみましょう。
IPv6・V6を申し込むとプロバイダが認証情報を作成するため、利用できるまで数日かかります。
申し込んでから2~3日経ってもIPv6・V6プラスが利用できない場合は、契約している回線やプロバイダのサポート窓口に連絡してください。
通信障害が起きていないか確認する
ルーターやデバイスが対応モデルで設定に問題がなければ、契約している回線やプロバイダに通信障害が起きていないか調べてみましょう。
下記の表に主要のIPv6・V6プラス対応事業者の障害情報ページをまとめてあります。
通信障害が起きているか確認したいときに活用してください。
通信障害が起きている場合は復旧するのを待つしか術はないので、IPv6・V6プラスが使えない間は他の方法でインターネットに接続しましょう。
スマホを利用している場合は契約している携帯会社のLTE回線を使って対処してください。
パソコンでインターネットを使いたい場合は、スマホのテザリング機能を活用しましょう。
テザリング機能を使えばスマホがモバイルルーターになり、携帯会社のLTE回線を使ってパソコンやタブレットをインターネットに接続できます。