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通信速度を速くするためにIPv6を使って効果がでないと混乱しますよね?
IPv6を使えば通信速度を改善できると思っている人は多いですが、接続方式を切り替えなければ効果は出ません。
ルーターの設定やデバイスが原因の可能性もあります。
ここではIPv6を使っても通信速度が変わらない4つの原因をご紹介します。
ここでご紹介する内容を見れば、以下の内容がわかります。
- IPv6の通信速度が遅くなる原因
- IPv6の通信速度を改善する方法
- IPv6の通信速度が速い回線・プロバイダ
IPv6を使っても通信速度が変わらない人や、IPv6を利用しても通信速度を改善したい人はぜひご覧ください。
目次
IPv6にしても速度が変わらないケースは多い?
通信速度を速くするために接続方式をIPv6に変える人は多いですが、利用しても通信速度が改善されないケースは珍しくありません。
利用者の口コミを見れば、IPv6を使っても通信速度が改善されない場合があることがわかります。
改善されない場合の速度は人それぞれですが、酷いときだと夜に1Mbps以下になります。
この時間帯ネットが遅すぎる。
IPv6にすると早くなるって話は夢幻だったって事がわかった。
グーグル先生の速度調査で、光回線の下りが0.82MbpsってADSLの時より遅いじゃないか(´・ω・`) pic.twitter.com/AhCzQUBlOL— ガラケー (@glass_case_2525) April 10, 2019
通信速度が2~200Mbpsの間を行き来するパターンも見受けられます。
ネットスピードが遅い理由を調べて、IPv4からIPv6に変更してみたら早くなった!と思いきや、結局安定せず2~200弱を行き来してる…何が悪いんや…電話億劫だったけど聞いてみないとかな… pic.twitter.com/sYg3yiX9Ks
— JABBER (@JABBER224) February 20, 2019
IPv6に対応していないサイトにアクセスすると通信速度が遅くなるパターンもあります。
IPv6対応サイトは速くなるけどIPv4のみはモロ遅いまま…難しいな。
— Tobuperia(とぶぺリア) (@tobuperia_SO04H) April 2, 2019
上記の口コミを見るとIPv6を利用しても通信速度は変わらないのかと思いますよね。
しかし、口コミのようにIPv6での通信速度が遅くなる症状には原因があり、方法を知れば改善できます。
IPv6にしても速度が変わらない原因
IPv6にしても通信速度が速くならない原因は接続方式にあります。
IPv6とIPv4の併用形式にも注意が必要です。
通信機器がIPv6に対応していない場合もあります。
IPv6の通信速度が変わらない原因はPPPoE接続
IPv6を使っても通信速度が変わらない原因は主に接続方式です。
IPv6では以下2種類の接続方式を利用でき、どちらを使うかで通信速度の安定性が変わります。
- IPoE
- PPPoE
IPoEはIPv6でのみ利用できる方式で、プロバイダを経由せずにインターネットに接続するので時間帯に関係なく通信速度が安定します。
PPPoEは以前から用いられている方式ですが、プロバイダを経由してインターネットに接続するので、夜などの利用者が多い時間帯は通信速度が不安定になります。
※IPoE方式とPPPoE方式のイメージ。
IPv6の通信速度が遅いと感じるときは、接続方式がPPPoEではないか疑うのが基本です。
IPv6とIPv4の併用形式も原因
IPv6を使う場合はIPv4との併用が可能ですが、併用形式で通信速度の安定性が左右されます。
IPv4を使うときもIPoEとPPPoEのどちらで接続するかで通信速度の安定性が決まるからです。
IPv4での接続方式がPPPoEだと、利用者が多い夜にIPv4対応のウェブサイトやオンラインゲームを利用するときの通信速度が不安定になります。
ルーターにPPPoEの接続設定が残っている
契約先を変えずにIPv6の利用を申し込んだ場合は、契約した当時に登録したルーターにPPPoEの接続設定が残っている可能性があります。
PPPoEの接続設定が残っていると、IPv6やIPoEの優先順位が低くなりPPPoEで接続されて通信速度が不安定になります。
ルーターやデバイスがIPv6に対応していない
ルーターやデバイスがIPv6に対応しているかも重要なポイントです。
IPv6で接続するには対応のルーターやデバイスを利用しなければいけません。
現在販売されているルーターやデバイスはIPv6に対応していますが、古い機種のなかには対応していないものがあります。
パソコンのIPv6設定がOFFになっている
Windowsのパソコンを使って通信速度が変わらないと感じる場合、IPv6の設定がOFFになっている可能性があります。
WindowsでのIPv6設定は見落としがちなので、パソコンを使って通信速度が変わらないと感じるときは注意してください。
IPv6にしても速度が変わらない場合の対処法
IPv6を利用しても速度が変わらない場合の改善方法はいたってシンプルです。
接続方式をIPoEにしてIPv6を使う
PPPoE方式で接続している場合、IPoEに切り替えましょう。
IPoEに切り替えれば、デバイスがIPv6未対応機種でない限り通信速度が改善されます。
接続方式をIPoEに切り替える方法は状況ごとに異なります。
IPv6未対応ルーターを利用している場合
IPv6未対応ルーターを利用している場合、対応ルーターを用意してください。
IPv6に対応したルーターがなければIPoEどころかIPv6すら利用できません。
IPv6対応ルーターは下記の方法で用意できます。
- 契約している回線事業者からレンタルする
- 市販のIPv6対応ルーターを購入する
契約している回線事業者から対応ルーターをレンタルする場合、基本的に設置するだけでIPoE接続が可能になります。
市販のIPv6対応ルーターを利用する場合の設定方法はこのあとご紹介します。
市販のIPv6対応ルーターを利用している場合
市販のIPv6対応ルーターを利用している場合の対処法を見てみましょう。
まず、IPv6パススルー機能を有効にしてください。
IPv6パススルー機能を有効にする方法はルーターの種類ごとに異なりますが、デバイスで設定ツールを起動させて行います。
Buffalo製のルーターでは設定ツールのメニュー画面で「詳細設定」を選び、「セキュリティ」を選択します。
さらに「VPNパススルー」を選択してから「フレッツIPv6サービス対応機能」の項目にチェックを入れるパターンが多いです。
ELECOM製のルーターでは設定ツールのメニュー画面で「WAN&LAN設定」を選択。
次の画面で「WAN設定」を選び、次の画面で「IPv6ブリッジを有効にする」にチェックを入れてください。
フレッツ光や光コラボのホームゲートウェイを利用している場合
フレッツ光や光コラボでホームゲートウェイを利用している場合も、まず設定ツールを起動させます。
その後、メニュー画面の右側で「詳細設定」を選択してから「高度な設定」を選びます。
そして、次の画面で「IPv6ブリッジ(有線LAN)」の項目にチェックを入れます。
IPv4も併用するならIPv6 IPoE+IPv4を使う
IPv4を併用する場合は、IPv6 IPoE+IPv4(別名IPv4/v6デュアル方式)を利用しましょう。
IPv6 IPoE+IPv4はIPv6とIPv4のどちらを利用するときでもIPoE方式で接続ができる優れもので、活用すればどのサイトにアクセスしても通信速度が安定します。
IPv6 IPoE+IPv4が利用できる回線やプロバイダは限られています。
契約先がIPv6 IPoE+IPv4に対応していないのであれば、下記の事業者への乗り換えを検討してみましょう。
IPv6 IPoE+IPv4対応事業者 |
ドコモ光(GMOとくとくBB)、ソフトバンク光、OCN光、ビッグローブ光、ぷらら光、So-net光、@nifty光、auひかり(プロバイダごとに異なる)、NURO光、コミュファ光(プロバイダごとに異なる)、eo光、ピカラ、メガエッグ |
PPPoE接続設定を削除してIPv6とIPoEの優先順位を高める
回線やプロバイダを変えずにIPv6オプションを申し込んだ場合、契約したときにルーターに登録したPPPoE設定を無効化しましょう。
PPPoE設定を消去すればIPv6とIPoE接続の優先順位が上がり通信速度が安定します。
PPPoE設定の削除方法はルーターの種類ごとに若干異なりますが、基本的な手順は同じです。
Buffaloのルーターを利用している場合、以下の手順でPPPoE設定を無効化できます。
- ネットに接続しているデバイスのブラウザでルーターの設定ツールを起動する
- 「詳細設定」をクリックする
- 「Internet」をクリックして、次の画面でも「Internet」をクリックする
- 「PPPoE」をクリックして、状態を無効にする
設定ツールを使ってPPPoE設定を削除するのもいいでしょう。
ルーターやデバイスがIPv6に対応しているか確認する
そもそもルーターやデバイスがIPv6に対応しているのかも確認しておきましょう。
IPv6接続を利用するにはルーターだけでなくデバイスも対応モデルでなければいけません。
利用しているデバイスがIPv6対応なのかはOSのバージョンで決まります。
IPv6が利用できるOSのバージョンを下記の表にまとめました。
デバイスの種類 | OS | IPv6対応のバージョン |
パソコン | Windows | Windows XP SP1以降 |
Mac | OS X 10.7以降 | |
スマホ・タブレット | iOS | iOS 9.2以降 |
Android | Android 5.0以降 |
OSが上記のバージョンではない場合はアップデートをすればIPv6接続が可能になります。
上記のバージョンにアップデートできない場合、デバイスの買い換えが必要です。
パソコンを利用している場合は設定を確認する
Windowsのパソコンを利用している場合、IPv6の利用環境を整えたあとに設定が必要な場合があります。
パソコンだけIPv6接続ができない場合は、以下の流れに沿って設定を見直して見ましょう。
- コントロールパネルを開く
- 「ネットワークの状態とタスクの表示」をクリックする
- 接続中のネットワーク名をクリックする
- プロパティをクリックする
- 表示されたウィンドウで「インターネット プロトコル バージョン 6(TCP/IPv6)」にチェックを入れる
- OKをクリック
すでに「インターネット プロトコル バージョン 6(TCP/IPv6)」にチェックが入っていれば、設定には間違いがありません。
IPv6にしても速度が変わらない場合のIPv6の必要性
IPv6使っても通信速度が変わらなくても必要性がないわけではありません。
注意点を知っていればIPv6を使って通信速度を改善できるからです。
IPv6はオススメだがIPoE方式での接続が必須
IPv6を使えば通信速度が速くなると思われがちですが、先ほどから説明している通りIPoE方式で接続しなければ効果はでません。
IPv6はIPアドレスを発行するシステムにすぎないからです。
IPv6を利用するときはIPoEでの接続が必須な点を押さえておきましょう。
IPoE接続が必須な注意点を知っていればIPv6は通信速度を改善できるツールになります。
回線やプロバイダがIPoE未対応ならIPv6対応他社への移行が必須
回線やプロバイダによってはIPv6でIPoE接続ができない場合があります。
IPoE接続ができなければ通信速度が改善されずIPv6を利用する意味がないので、IPoEに対応した他社への乗り換えが必要です。
IPoE接続でIPv6利用するハードルは低い
IPv6を利用して通信速度を改善するには下記の条件を満たす必要がありますが、ハードルは高くありません。
- IPv6とIPoE対応の回線やプロバイダを契約する
- IPv6対応のルーターを利用する
- IPv6対応のデバイスを利用する
IPv6とIPoEに対応した回線やプロバイダは増えているうえに、対応事業者はキャンペーンを実施しています。
ですので、他社への乗り換えが必要だとしても費用はかかりません。
IPv6対応ルーターも回線事業者からレンタルできるので簡単に用意できます。
現在販売されているほとんどのデバイスはIPv6に対応しているので、よほど古いスマホやパソコンを利用していない限り買い換えは不要です。