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【初心者向け】IPv4とは?メリット4つデメリット2つ!読み方から仕組みまで簡単にわかりやすく解説!

インターネット回線を契約するときにIPv4という言葉を聞くと、何のことなのか知りたくなりますよね?

IPv4は古くから用いられている接続方式で、きっちり説明すると理解できないシステムです。

ただし、必要な部分だけかいつまめば誰でも簡単に仕組みを理解できます。

IPv4のメリットとデメリットも意外とシンプルなのでわかりすいです。

ここではIPv4の仕組みを簡単に紹介し、メリットとデメリットを解説します。

わかりやすい内容で解説しているので、ぜひご覧ください。

IPv4とは

IPv4

IPv4は文字通り「アイピーブイフォー」と読みます。

IPv4とは以前から用いられているプロトコルで、インターネットを使ううえで重要な役割を担っています。

IPv4とは通信プロトコル

IPv4とはインターネット通信のプロトコルです。

といわれてもピンとこない人が多いのではないでしょうか?

ポイント

プロトコルとはインターネット上で通信を行うルールで、双方が同じプロトコルを用いていないと通信ができません。

インターネット通信はプロトコルで成立しているわけです。

インターネットに接続するときはTCP/IPプロトコルを利用していて、IPにはバージョン4と呼ばれるIPv4が以前から使われています。

IPv4はIPアドレスを発行するシステム

わかりやすいいい方で表現すると、IPv4はインターネットを使う人にIPアドレスを与えるシステムです。

IPアドレスとはインターネット上での自分の住所であり、IPアドレスを持ってはじめて情報の送受信ができます。

インターネットに接続すると必ずIPアドレスが発行されます。

IPv4とIPv6との違い

IPv4とIPv6

IPv4とIPv6はどちらもインターネット通信のプロトコルですが、バージョン違いなので下記3つの相違点があります。

  • IPアドレスの個数
  • 通信速度の安定性
  • IPアドレスの桁数

IPv4とIPv6ではIPアドレスの個数が違う

IPv4とIPv6では発行できるIPアドレスの数が違います。

IPv4で発行できるIPアドレスは約43億個ですが、IPv6で発行可能なIPアドレスの数は約340澗個です。

単位を聞くと違いがいまいちわからないと思いますが、数字にして比較すると個数に大きな違いがあることがわかります。

形式発行できるIPアドレスの数
IPv4約4,300,000,000個
IPv6約340,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000個

2011年11月31日の時点で(アメリカの国政調査局の推測だと2012年3月12日頃)では世界の人口が70億人になったといわれています。

なので、IPv4ではIPアドレスが不足すると問題視されています。

現在はIPアドレスの不足問題を解消するためにIPv6での運用が進められています。

IPv4とIPv6では通信速度の安定性が違う

IPv4とIPv6では通信速度の安定性が違います。

IPv4とIPv6では利用する接続方式が異なるからです。

IPv4ではプロバイダを経由してインターネットに接続するPPPoE形式を利用するので、利用者が多い夜の時間になると混雑が生じて通信速度が安定しません。

IPoE形式ではプロバイダを経由しないIPoE形式が利用できるので、どの時間帯でも通信速度が安定します。

PPPoEとIPoE

※PPPoE方式とIPoE方式のイメージ。

とはいえ、IPv4で接続すると必ず速度が不安定になるわけではなく、対応プロバイダと契約してIPv6と併用すれば安定性を向上できます。

IPv6 IPoE+IPv4を利用すれば、IPv4でもIPoEが利用できるからです。

IPv4を使うときはIPv6と併用したほうがいいでしょう。

IPv4とIPv6では利用できるウェブサイトの数が違う

IPv4とIPv6とでは閲覧できるウェブサイトや利用できるオンラインゲームの種類に違いがあります。

ウェブサイトやオンラインゲームを利用するときは、利用者と提供元が同じプロトコルを用いていなければいけません。

IPv4は古くから用いられている方式なので、ほとんどのウェブサイトやオンラインゲームを利用できます。

IPv6を用いるウェブサイトやオンラインゲームには限りがあるので、IPv6を利用するときはIPv4と比べて閲覧できるウェブサイトや利用できるオンラインゲームの種類が限られてしまいます。

IPv6を利用できる環境でもIPv4の併用は必要になります。

IPv4とIPv6ではIPアドレスの桁数が違う

ネットサーフィンをするぐらいであれば気にする点ではありませんが、IPv6とIPv4ではIPアドレスのケタ数が異なります。

IPv4のIPアドレスは10ケタで表記されますが、IPv6のIPアドレスは16ケタで表記されます。

インターネットを使い際にIPアドレスのケタ数の重要性は問われません。

なので、気にする違いはありませんが、トリビア程度として知っておくといいでしょう。

IPv4のメリット

メリット

IPv4には利用するハードルが低いメリットがあるので、インターネット回線を契約すれば誰でも使えるようになります。

IPv4接続を利用した場合は制約も受けないので、対応サイトやゲームを調べる必要もありません。

すべてのプロバイダがIPv4に対応している

IPv6を使うには対応プロバイダを契約する必要がありますが、IPv4接続はどのプロバイダを契約しても利用できます。

利用する方法も難しくなく、インターネット回線を契約して従来通りの設定をすればIPv4での接続ができるようになります。

IPv4では対応ルーターが不要

IPv6は対応ルーターを用意しないと使えませんが、IPv4はどのルーターでも利用できます。

自宅にあるルーターがどんなルーターでもIPv4接続は可能になるわけなので、新しいルーターを用意する必要がありません。

IPv4は申し込みや利用料金が不要

IPv6を利用するときは、契約するプロバイダによって申し込みが必要で月額料金もかかる場合があります。

中には専用ルーターを有料でレンタルしないとIPv6を利用できないプロバイダもあります。

IPv4は申し込みをせずに利用できるうえに、月額料金もかかりません。

IPv4なら利用するウェブサイトやゲームが制限されない

先ほども説明しましたが、利用するウェブサイトやオンラインゲームの種類が制限されないのもIPv4のメリットです。

IPv6では利用できるウェブサイトやゲームが限られています。

ですが、IPv4では基本的にほとんどのサイトやゲームを利用できるので不便に感じません。

IPv4のデメリット

デメリット

IPv4を利用するハードルは低いですが、夜になると使い心地が悪くなるデメリットがあります。

デメリットを考えると、IPv4とIPv6の併用は必要といえます。

IPv4では通信速度が不安定

IPv4には通信速度が不安定になるデメリットがあるので、快適に使える方式とはいえません。

IPv4の利用者からは通信速度が遅いという口コミが挙がっています。

IPv6を使ったほうが快適と感じている人も珍しくありません。

IPv4ではプロバイダを経由するPPPoE方式を利用するので、利用者が増える夜になると通信速度が5Mbps以下まで落ちます。

IPv6では時間帯に関係なく数百Mbpsの速度が出ます。

IPv4とIPv6のどちらを選んでも最大速度は同じですが、実効速度は異なるので注意してください。

通信速度を安定させて快適にネットを使うのであれば、IPv4とIPv6を併用がオススメです。

IPv4にはセキュリティ面に不安がある

IPv6と比較しての話にはなりますが、IPv4接続でウェブサイトを見るときはセキュリティ面が危うくなるデメリットが生じます。

IPv6接続では通信が暗号化されるので、自分の情報が漏洩するリスクが低くなっています。

IPv4接続ではウェブサイト側が対応していない限り通信が暗号化されないので、対策をしないと自分の情報が漏れる恐れがあります。

とはいえ、IPv4とIPv6もウイルスに感染するリスクが伴いので、どちらを使うにしてもセキュリティソフトを利用したほうがいいでしょう。

IPv4の必要性

必要性

通信速度の安定性を考えると今からIPv4を使う必要はない印象を受けます。

ですが、利用できるウェブサイトやオンラインゲームの種類を考えるとIPv6と併用するのが無難です。

IPv4の必要性が低くなっているのが現状

利用者からの口コミを考慮すると、IPv4の必要性は低くなりつつあるといえます。

今は通信速度を安定させるためにIPv6を利用する傾向があるからです。

ポイント

IPv4ではPPPoE方式でしか接続ができないので、夜になると回線が混雑して通信速度が低下します。

IPv6での通信速度は利用者からの評価が高いので、快適にネットを使うのならIPv6を利用すると考えるべきでしょう。

しかし、IPv6を使えば必ず通信速度が安定するわけではなく、IPoE方式での接続が必須です。

IPv6を利用してもPPPoE方式で接続すると速度が安定しないので注意してください。

当分はIPv6とIPv4と併用する必要はある

IPv6の接続環境を作るとしても当分はIPv4を併用するべきです。

IPv6接続だけを利用すると、閲覧できるウェブサイトとオンラインゲームが限定されるからです。

IPv4とIPv6接続を併用すれば、利用できないウェブサイトやオンラインゲームがなくなります。

IPアドレスの不足問題でIPv6への移行は進みつつありますが、すべてのプロバイダやウェブサイトの提供元が対応できているわけではありません。

なので、当分はIPv4との併用は必要と考えておきましょう。

IPv6を使うならIPv6 IPoE+IPv4対応プロバイダとの契約を

IPv4とIPv6の併用が必要といわれても「IPv4を使うときは通信速度が遅くなるのでは?」と疑問に思いますよね。

IPv4とIPv6を併用する場合、IPv6 IPoE+IPv4に対応しているプロバイダを契約すれば通信速度が安定します。

IPv6 IPoE+IPv4とはIPoE接続でIPv4とIPv6が併用できる方式なので、IPv4を利用するときでも通信速度が安定します。

IPv6 IPoE+IPv4に対応している事業者は下記の通りです。

IPv6 IPoE+IPv4 対応事業者
ドコモ光(GMOとくとくBB)、ソフトバンク光、OCN光、ビッグローブ光、ぷらら光、So-net光、@nifty光、auひかり(プロバイダごとに異なる)、NURO光、コミュファ光(プロバイダごとに異なる)、eo光、ピカラ、メガエッグ

IPv6が利用できてもIPv6 IPoE+IPv4に対応していないプロバイダや回線事業者は多いので注意してください。

IPv6 IPoE+IPv4に対応していない事業者と契約すると、IPv4接続時の通信速度が低下する恐れがあります。

IPv4を使う方法

利用方法

IPv4を使う方法は今から光回線を契約するか、すでに光回線を契約しているかで違います。

これから光回線を契約する場合のIPv4利用方法

これから光回線を契約する場合、以下の手順で申し込めばIPv4が利用できるようになります。

  1. 利用したい回線の契約を申し込む
  2. 回線の導入工事をしてもらう
  3. 接続設定をする

上記の手順は従来通りのインターネット回線を契約する方法です。

IPv6を利用する場合は対応ルーターなどを用意する必要があります。

ですが、IPv4を利用するときは何かを用意する必要がなく、従来通りの契約手続きをするだけでOKです。

すでに光回線を契約している場合のIPv4利用方法

すでに光回線を契約している場合、IPv6を利用しているかでIPv4を使う方法が変わります。

すでにIPv6を利用している場合

自動でIPv4とIPv6接続が切りかわるので設定をする必要はありません。

ルーターの設定ツールを使えばIPv4だけ使えるようにできます。

しかし、方式がPPPoEになり通信速度が不安定になるので現状のままがオススメです。

IPv6を利用していない場合

IPv6を利用していない場合、すでにIPv4でインターネットに接続しているので設定をする必要はありません。

対応ルーターを用意する必要もなく、今あるルーターでIPv4を利用できます。