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自宅に電話を置くときは、光電話・固定電話・IP電話の中から契約するサービスを選ばなければいけません。
光電話と固定電話、IP電話はどれも基本的な機能が共通していますが、料金に大きな違いがあります。
万が一の事態での使い勝手の良し悪しも異なるので、あらゆる違いを把握してから利用する電話サービスを選ぶ必要があります。
ここでは、光電話・固定電話・IP電話の決定的な違い11個を挙げ、どのサービスがおすすめなのか解説します。
これから自宅に電話を置こうと考えている人は、契約するサービス選びの参考にご覧ください。
目次
光電話と固定電話、IP電話とは何か基本知識を知ろう!
光電話と固定電話、IP電話はどれも通話が利用できるサービスですが、根本的な仕組みが全く異なります。
根本的な仕組みをもとに、光電話・固定電話・IP電話とはどういったサービスなのか見てみましょう。
光電話は光ファイバーで電話を使うオプションサービス
光電話は名前の通り、インターネット通信で利用する光ファイバーで電話を使うサービスです。
ほとんどの光回線事業者は光電話をオプションサービスと提供していて、インターネット通信サービスをセットで契約しないと利用できないようになっています。
固定電話とはアナログ回線で電話を使うサービス
固定電話とはNTTの加入電話、いわゆる「アナログ電話」です。
アナログ電話という名前の通り、固定電話を契約すると自宅にアナログ回線を導入します。
といっても、「固定電話=アナログ電話」という方程式は古い考え方。
今は自宅で利用する光電話とIP電話を全て引っくるめて「固定電話」と呼称するようになりました。
ここでは光電話やIP電話との違いを明確にするために、アナログ電話を固定電話と指して解説しています。
IP電話とはインターネット回線で電話を使うサービス
IP電話は自宅に導入しているインターネット回線で電話を利用するサービスです。
基本的な仕組みは光電話と似ていますが、IP電話は光電話に限らずケーブルテレビ事業者のインターネット回線でも利用することができます。
ただし、IP電話もインターネット回線サービスのオプションとして提供されていることが多いです。
なので、基本的にIP電話だけを契約することはできないと考えてください。
厳密には光電話もインターネット回線を利用するサービスなのでIP電話に分類されます。
でも、通話料金や初期費用に違いがあるので異なるサービスと思ったほうがいいでしょう。
光電話と固定電話、IP電話の共通点4つを知ろう!
光電話・固定電話・IP電話は利用できる基本機能が同じなので、4つの共通点があります。
共通点その1.自宅専用の電話サービス
光電話・固定電話・IP電話は全て自宅専用の電話サービスなので、家の中だけで利用できることが一般的です。
ただ、一部のIP電話はスマホでも利用することができますが、基本的には自宅で利用することがコンセプトのサービスと思ってください。
共通点その2.導入工事と初期費用の支払いが必須
ここで紹介している3種類の電話サービスは全て専用の通信ケーブルを利用するので、契約する際は導入工事を行わなければいけません。
導入工事が伴うと、初期費用も請求されます。
共通点その3.ほとんどの電話機で利用できる
光電話と固定電話、IP電話は利用するケーブルこそ異なりますが、基本的にどのような電話機も使うことができます。
また、どのサービスを選んでも、何か特別に機器を用意する必要もありません。
固定電話から光電話やIP電話に移行する場合も、家に置いてある電話機は続けて使うことができます。
共通点その4.FAXが利用できる
今はメールでのやり取りが主流になったので利用者は少なくなりましたが、FAXも使いたいと考えている人もいるのではないでしょうか?
今展開されている電話サービスは全てFAXにも対応しているので、どれを選んでも心配ありません。
対応規格がスーパーG3やG4のみの一部の機器では光電話やIP電話でFAXを利用することができません。
ですが、ほとんどの機器はどの電話サービスを契約してもFAXを使うことができます。
光電話と固定電話、IP電話の違い11個を知ろう!
ここで紹介している3つの電話サービスのどれを契約しても、利用する基本機能はほとんど変わりません。
しかし、どのサービスを契約するかによって、電話の利用料金や初期費用が変わります。
解約してから電話番号を残せるかも違うので、サービスごとの違いを知ってから契約する電話の種類を選びましょう。
違いその1.導入するケーブルの種類が違う
先ほども触れていますが、光電話・固定電話・IP電話はそれぞれ利用するケーブルが全く違います。
光電話では光ファイバー、固定電話ではNTTのアナログケーブル、IP電話では光ファイバーやケーブルテレビ事業者の専用ケーブルを利用します。
利用するケーブルが異なることでサービスの提供事業者も違いがあります。
- 光電話:光回線の事業者
- 固定電話:NTT
- IP電話:光回線かケーブルテレビの事業者
違いその2.電話番号の仕組みが違う
光電話と固定電話、IP電話には番号の仕組みにも違いがあります。
ただ、違いを知る前に電話番号の構成を知っておく必要があります。
一般的な電話番号は「市外局番」と「市内局番」、そして「加入者番号」の3つで構成されています。
市外局番 | 市内局番 | 加入者番号 |
03 | ×××× | △△△△ |
光電話と固定電話を契約する場合、この構成通りの番号が発行されます。
しかし、IP電話だけは異なっていて、頭の番号が「050」になります。
IP電話だけ頭の番号が必ず「050」になる理由は何なのか気になるのではないでしょうか?
簡潔に説明すると、光電話と固定電話は電柱に張られているケーブルをもとに電話を利用するサービスなので、発行する番号が従来通りの構成になります。
IP電話も電柱に張られているケーブルをもとに電話を利用するサービスですが、仕組みが若干違ってインターネット通信網を経由して通話を行います。
要約すると、IP電話は「インターネット通信網を経由するサービス」だから頭の番号が「050」になるわけです。
違いその3.基本料金が違う
光電話・固定電話・IP電話には基本料金に大きな違いがあり、これがどのサービスを契約するかを決める大きなポイントになります。
固定電話の基本料金は契約するプランによって変わりますが、1,450円から1,950円になります。
光電話とIP電話の基本料金は500円となっていて、固定電話よりもはるかに安価です。
(一部の事業者では光電話とIP電話の基本料金が467円になっていることもあります)
種別 | 基本料金 |
光電話 | 500円 |
固定電話 | 1,450~1,950円 |
IP電話 | 500円 |
基本料金だけを比較してみると、光電話IP電話のどちらかを契約したほうが良いように思えますよね?
違いその4.通話料金が違う
光電話と固定電話、IP電話には基本料金だけでなく、通話の利用料金にも大きな違いがあります。
固定電話の通話料金は、相手が離れた場所にいるほど高くようになっています。
光電話とIP電話の通話料金が相手との距離で左右されることがなく、全国一律設定となっています。
固定電話から携帯電話へ電話をかける際の料金は一律になっています。
ですが、光電話とIP電話とを比べると半額ほど高いので決してお得とは言えません。
つまり、通話料金の安さを重視するなら、光電話かIP電話を選んだほうが良いわけです。
少々アバウトな説明になりましたが、以下の表で料金を比べると光電話とIP電話を選んだほうが良い理由がわかります。
種別 | 通話料金 | ||
自宅専用電話 | 携帯 | 国際電話 | |
光電話 (フレッツの場合) | 全国一律8円/3分 | ドコモ:16円/1分 au:17.5円/1分 ソフトバンク:17.5円/1分 | アメリカ:9円/1分 中国:30円/1分 韓国:30円/1分 |
固定電話 | 市内:8.5円/3分 県内市外:20~40円/3分 県外:20~80円/3分 | ドコモ:20円/1分 au:30円/1分 ソフトバンク:40円/1分 | アメリカ:60円/1分 中国:140円/1分 韓国:110円/1分 |
IP電話 (Yahoo!BBの BBフォンの場合) | 全国一律7.99円:3分 | 23時~8時:20円/1分 | アメリカ:7.99円/3分 中国:30円/1分 韓国:31円/1分 |
IP電話の通話料金は若干仕組みが異なり、契約事業者が定めた種類のIP電話との通話料金は無料になります。
たとえば、Yahoo!BBのIP電話「BBフォン」では、BBフォン同士だけでなくNURO光をはじめとした提携IP電話サービスとの通話料を無料にしています。
通話料無料の対象となる相手のIP電話サービスは事業者によって対象が異なります。
違いその5.初期費用が違う
電話サービスはどの種類を契約しても自宅にケーブルを導入するので、初期費用を支払わなければいけません。
導入工事の流れは似たような感じになっていますが、費用はそれぞれのサービスごとで異なります。
固定電話は導入工事だけでなく電話加入権の購入も伴うので、36,000円の工事費が必要になります。
光電話やIP電話を契約する際は電話加入権を購入する必要はありませんが、事業者が定めた工事費が初期費用として請求されます。
光電話とIP電話の初期費用は契約する事業者によって異なりますが、15,000円。
といっても、光電話とIP電話の工事費はインターネット回線の導入費用という名目です。
よって、インターネット通信サービスとセットで契約する場合は電話サービスとしての初期費用はそれほどかかりません。
種別 | 工事費 |
固定電話 | 36,000円 |
光電話・IP電話 | 契約するネット回線事業者が定める工事費 |
また、契約する事業者や窓口次第では、契約特典としてキャッシュバックをもらうことでインターネット回線の工事費を無くすことができます。
光電話では番号発行などの手数料もかかる
光電話を契約して新しい電話番号を発行する場合、1,000円から2,000円の手数料が請求されます。
また、固定電話から光電話に乗り換える際は利用している番号を引き継ぐことができますが、5,000円の移行費用が必要です。
IP電話は番号の発行手数料がかからないがデメリットがある
IP電話を契約する際は、手数料を払わずに電話番号を発行することができます。
しかし、固定電話からIP電話へ乗り換える場合、電話番号は頭が「050」のものしか使えなくなるので、今まで使っていた番号は引き継げません。
固定電話から他の電話に乗り換える際は、番号が引き継げる光電話を契約することをおすすめします。
違いその6.インターネット回線とセット契約できるかが違う
固定電話はNTTでの単独契約しかできないので、インターネット通信サービスとセットで契約することはできません。
光電話とIP電話はインターネット回線をもとに電話を使うサービスなので、インターネット通信サービスとセット契約することができます。
ただ、逆に言うと、光電話とIP電話はインターネット回線サービスを契約しないと利用できないことがほとんどです。
一部の事業者では光電話やIP電話を単独で契約することができますが、基本料金が2倍以上になってしまいます。
インターネット回線を利用する場合は、なるべく光電話やIP電話をセットで契約しておいたほうがいいでしょう。
違いその7.利用する通信機器が違う
固定電話では電話機をモジュラージャックに差し込むだけで利用することができます。
しかし、光電話とIP電話では電話機とモジュラージャックの間に専用ルーターを挟まなければいけません。
※フレッツ光のひかり電話で利用するルーター。
専用ルーターはインターネット回線から受信した信号を電話機で利用できる信号へ変換する機器なので、光電話とIP電話を使ううえで必要不可欠です。
また、専用ルーターはインターネット通信のルーターの役割もしています。
ルーターが必要と聞くと用意するのが面倒と感じるかもしれませんが、契約する回線事業者からレンタルできるので、それほど手間はかかりません。
違いその8.停電した時に利用できるかが違う
固定電話は電気を使わないサービスなので、停電が起きても使うことができます。
光電話とIP電話はコンセントから電気をもらって稼働するルーターを通すので、停電が起きると使うことができなくなります。
といっても、ルーター専用のモバイルバッテリーを用意しておけば、停電が起きたときでも光電話やIP電話を使うことができます。
夕立で雷が発生することが多い夏は停電が起きる恐れがあるので、光電話やIP電話を契約する際はなるべくモバイルバッテリーを用意しておいたほうがいいでしょう。
ちなみに、固定電話を契約する場合でも、コンセントから電気をもらって稼働する電話機を使うと停電したときに利用できなくなるので注意してください。
違いその9.解約した後に電話番号を残せるかが違う
固定電話と光電話、IP電話は仕組みに大きな違いがあるので、解約する際に番号を残せるかが全く異なります。
固定電話の番号は電話加入権の購入が伴うものなので、解約をしてから光電話に移行する際に番号を残すことができます。
光電話の番号は、NTTとネット回線事業者のどちらで発行したかで残せるかが変わります。
NTTから発行した番号、つまり固定電話の番号を光電話に引き継いでいる場合、解約をしても残すことができます。
ネット回線の事業者から発行してもらった番号はNTTとの関連性が無いので、解約をしてから残すことはできません。
IP電話はNTTの電話加入権を全く関係のないサービスなので、解約すると必ず番号は消滅します。
違いその10.引越しをする際に電話番号が変わるかが違う
IP電話には市外局番や市内局番という概念が無いので、どこに引越しをしても番号は変わりません。
固定電話と光電話の番号は市外局番と市内局番で構成されているので、引越しをする際は移転先次第で番号が変わります。
同じ市区町村内で引越しをする場合、固定電話と光電話の番号は基本的に変わりません。
ただ、地域によっては同じ市区町村の中で引越しをする場合でも番号が変わることがあります。
県や市をまたぐ引越しをすると、固定電話と光電話の番号は確実に変わります。
違いその11.発信できる電話番号に若干の違いがある
固定電話と光電話は、基本的に全ての番号に対して電話をかけることができます。
IP電話にも発信できない番号がないと思いがちですが、意外なことに接続できない電話番号がいくつもあります。
IP電話では警察への110番、救急の119番、海上保安庁の118番に電話をかけることができません。
さらに、0120や0800のフリーダイヤルや0570のナビダイヤルにも発信することができません。
自宅の電話を緊急時の連絡ツールとしても活用したい人は、固定電話や光電話を選んだほうがいいでしょう。
光電話と固定電話、IP電話のどれを選ぶべき?おすすめを解説!
それぞれの特徴を知っておけば、光電話・固定電話・IP電話の中から自分に合ったサービスをスムーズに選ぶことができます。
特に、料金の安さを重視する場合、選択肢は2つに限られるので悩むことが無くなります。
利用料金の安さで選ぶなら光電話がおすすめ
利用料金の安さで選ぶなら、光電話を契約することがもっともベターです。
光電話は基本料金と通話料金ともに固定電話よりも安いので、通信コストを節約したい人にとってはベストな選択肢です。
ただ、インターネット回線とセットにしなければ契約できないうえに、電話番号の発行や固定電話から番号を引き継ぐ際に手数料がかかるデメリットがあります。
それほど大きな額ではありませんが、少しでも初期費用を安くしたい人はIP電話と比較したほうがいいでしょう。
初期費用を安くしたい人はIP電話がおすすめ
通話料金だけでなく初期費用も安くしたい人は、IP電話を第一候補に検討してみてはいかがでしょうか?
IP電話は光電話とほぼ同じ料金設定になっているので、安さは申し分ありません。
さらに、番号を発行する手数料もかからないので、初期費用もかかりません。
ただ、警察や救急などには電話がかけられないので、緊急時は携帯電話を活用するようにしましょう。
固定電話の番号を引き継ぐこともできないので、番号の残したい人は手数料を払ってでも光電話を使うべきです。
インターネット回線を導入しない人は固定電話を使うことになるが…
自宅にインターネット回線を引くつもりが無い人は、固定電話を契約するしか電話を使うしかありません。
しかし、固定電話の料金が高いと感じて契約をためらいますよね?
料金が高いと感じて固定電話の契約まで踏み切れない人は、1度ソフトバンクの「おうちのでんわ」を検討してみてはいかがでしょうか?
おうちのでんわは4G LTE回線で自宅専用の電話を提供する画期的なサービスなので、契約する際に工事をする必要がありません。
利用料金も光電話と並ぶほど安いので、「インターネット回線は使いたくないけど自宅に電話を置きたい」といった人には打って付けです。
まとめ
光電話・固定電話・IP電話は基本的な機能が共通していますが、料金面に大きな違いがあります。
固定電話は初期費用と利用料金のどちらも高いので、安い料金で電話を利用したいなら光電話かIP電話のどちらかを契約することが無難です。
ただ、光電話とIP電話は基本的にインターネット回線とセットにしないと利用できないデメリットがあります。
インターネット回線を契約するつもりがないと固定電話しか選択肢が無いように見えますが、今はソフトバンクの「おうちのでんわ」という選択肢もあります。
自宅に電話を置くときは固定電話を選択肢から外して光電話とIP電話、おうちのでんわのどれかを契約するといいでしょう。