光回線のおすすめ4選

ゲーミングルーターの効果は?普通のルーターとの違い4つ!おすすめも紹介!

オンラインゲームを快適にプレイするためにゲーミングルーターを買おうか悩んでいませんか?

ゲーミングルーターは普通のルーターよりもオンラインゲームに特化した仕様なので、たしかに魅力的な通信機器です。

しかし、販売価格があまりにも高く、回線環境によっては効果が出ないので慎重に検討するべきです。

普通のルーターの違いを紹介して、ゲーミングルーターを使って効果が出るのかを解説していきます。

ゲーミングルーターを検討している人、良いオンラインゲーム環境を作りたい人はぜひご覧ください。

ゲーミングルーターとは

ゲーミングルーター

ゲーミングルーターとは名前の通りオンラインゲームを快適にプレイするために作られている無線LANルーターです。

ゲーミングルーターと呼ばれる理由は、オンラインゲームに特化した仕様にあります。

ゲーミングルーターはオンラインゲームを優先して帯域幅を確保するように設計されています。

帯域幅とは回線上の情報が行き来する道の広さで、オンラインゲームを優先して確保されると他のデバイスが通信しているときもラグが起きにくくなります。

gaming boost引用元: https://www.asrock.com/Networking/G10/index.jp.html#Boost

従来のルーターはすべてのデバイスに対して均等に帯域幅を割り振る設計なので、プレイ中に他のデバイスが動画を再生したりすると遅延が起きる可能性が生じます。

ゲーミングルーターには他にもさまざまな特徴があり、普通のルーターとの差別化を図っています。

ゲーミングルーターと普通のルーターとの違い

ゲーミングルーターと普通のルーターとの違い

ゲーミングルーターと普通のルーターとでは以下の4つに違いがあります。

  • 対応規格のレベル
  • オンラインゲームに向けての帯域幅の確保
  • IPv6・V6プラス対応機種の充実度
  • 価格帯の振れ幅

かなり細かな点まで違いがあるので、ゲーミングルーターはメーカーのこだわりの一品といえます。

無線LANとLANポートの対応規格が最高クラスか

ゲーミングルーターと普通のルーターとは対応している規格が異なります。

無線LANの規格はWiFi通信時の、LANポートの規格は有線接続時の通信速度を左右する要素です。

無線LANの規格は以下5つあります。

規格最大通信速度
IEEE802.11ac866~1300Mbps
IEEE802.11n300~450Mbps
IEEE802.11a54Mbps
IEEE802.11g54Mbps
IEEE802.11b11Mbps

LANポートの規格は以下の3種類あります。

規格最大通信速度
1000BASE-T1Gbps
100BASE-T100Mbps
10BASE-T10Mbps

ほとんどのゲーミングルーターの無線LAN規格はIEEE802.11ac、LANポートは1000BASE-Tとなっていて、安定して速度が速い状態を維持できるようになっています。

普通のルーターでは機種ごとに対応規格が異なっていて、速度の速さを求めるにはどの規格に対応しているかをチェックする必要があります。

有線接続を利用するときはLANケーブルの性能が重要

先ほどご説明した違いを見ると、ゲーミングルーターは通信速度が速いことがわかりますが、有線で接続する場合に本当の性能を発揮させるには、利用するLANケーブルの対応規格もポイントになります。

規格最大通信速度伝送帯域
CAT840Gbps2000MHz
CAT710Gbps600MHz
CAT6A10Gbps500MHz
CAT61Gbps250MHz
CAT5e100Mbps100MHz
CAT5100Mbps100MHz

ゲーミングルーターを利用して通信速度を向上させるためにはCAT6以上のLANケーブルを使いたいところです。

LANケーブルの形状もゲーミングルーターの性能を発揮させるための大切な要素です。

ポイント

LANケーブルの形状にはスタンダードと細型、フラットの3種類があり、スタンダードを使うのが望ましいです。

細型とフラットはノイズを拾いやすいので、ゲーミングルーターを利用しても速度が安定しません。

スタンダードはノイズによる影響を最小限にできるので、ゲーミングルーターと一緒に使うとラグが起きる可能性を少なくできます。

オンラインゲームへ優先して帯域幅を確保するか

先ほどもご説明した通り、ゲーミングルーターにはオンラインゲームのソフトやアプリに対して優先して帯域幅を確保するように作られています。

従来のルーターはすべてのデバイスやアプリへ均等に帯域幅を供給するので、ゲームをしているときに他のデバイスが大容量の通信を行うとラグが起きるリスクがありました。

ゲーミングルーターは他のデバイスの通信によるプレイへの影響をなくしてくれるので、家族で回線を共有する人でも安心して利用できます。

IPv6・V6プラス対応機種の充実度

今は新しいプロトコルのIPv6の普及が進みつつあります。

IPv6とはIPアドレスの不足問題を解消するために展開されているプロトコルですが、V6プラスなどの対応回線を契約して対応ルーターを使えばIPoE方式での接続ができる利点があります。

IPoEでは利用者の増加による混雑が起きない回線経路を利用するので、時間を問わず速度が安定します。

IPoE方式とPPPoE方式のイメージ引用元: https://www.nttdocomo.co.jp/hikari/provider_list/docomo_net/ipv6/index.html

普通のルーターにはIPoE対応機種が増えつつあるので、速度を安定させたい人に注目されています。

ゲーミングルーターにはIPv6対応機種こそありますが、IPoE対応ルーターは存在していません。

IPv6対応事業者のなかにはIPoEを利用しないと夜に速度が遅くなるところがあるので、ゲーミングルーターを使ってオンラインプレイの環境を快適にできるかは契約回線との相性次第なところがあります。

販売価格の振れ幅

ゲーミングルーターと従来のルーターのどちらもさまざまな機種がありますが、価格帯の振れ幅にかなりの違いがあります。

ゲーミングルーターの販売価格は安くても2万円、高いものだと5万円にもなります。

普通のルーターは2,3千円からで購入できるので手が出しやすいです。

オンラインゲームのラグを最小限にするために2万円以上の価値を見出せるかがゲーミングルーターか普通のルーターのどちらを使うかの決め手になります。

注意点:ゲーミングルーターと従来のルーターの共通点

ゲーミングルーターと従来のルーターには機能面に共通点があります。

ゲーミングルーターを製造しているメーカーは「MU-MIMO」と「ビームフォーミング」をセールスポイントにしています。

MU-MIMOは複数の端末が一つのルーターに接続している状態でも同時に通信ができる技術です。

MU-MIMO引用元: https://www.buffalo.jp/product/detail/wsr-2533dhp2-cb.html

ビームフォーミングとはルーターとデバイスとのWiFi通信をより安定したものにする機能です。

MU-MIMOとビームフォーミングはすでにBuffaloなどのハイスペックモデルでも採用されているので、ゲーミングルーターならではの強みというわけではありません。

ゲーミングルーターによる効果はあるのか

スピードのイメージ

口コミを調査してゲーミングルーターによる効果があるかを検証してみましたが、賛否が分かれていました。

賛否が分かれる原因は状況次第で効果が出るのかが変わることです。

通信速度が爆速になったとの口コミが多数

ゲーミングルーターを使った人からは「速度が速くなった!」との声がいくつも挙がっていました。

数百Mbps以上も速度が速くなったとの口コミも見かけるので、ゲーミングルーターを検討してみる価値はあるといえます。

状況次第では効果が出ないとの声も

ゲーミングルーターを使ったからといって必ず効果が出るというわけではないようで、あまり期待ができないと感じている人や速度が向上しなかったとの口コミも挙がっていました。

ゲーミングルーターを使っても効果が出るかはあとでご説明する状況で変わるので、一概に利用するべきとはいえません。

ゲーミングルーターの必要性はあるのか

必要性

ゲーミングルーターを使う必要はあるかは、今ある回線の環境で変わってきます。

今利用している、もしくはこれから契約しようとしている光回線の最大通信速度が1Gbps以上であれば、ゲーミングルーターを利用して通信速度が安定する状況にできます。

ゲーミングルーターは1Gbps以上の回線性能をフルに発揮できる仕様だからです。

最大通信速度が1Gbpsを下回る回線環境にいる場合、ゲーミングルーターを使う意味はありません。

ゲーミングルーターの最大通信速度は有線で1Gbps、WiFiで1Gbps以上となっていて、回線の最大速度が1Gbps以下だと普通のルーターと比べて違いを感じられないからです。

マンションやアパートなどの集合住宅に住んでいる場合、配線方式によっては回線の最大通信速度が100Mbpsまで落ちるので、2万円以上も費やしてゲーミングルーターを買うとかえって損をしてしまいます。

最大通信速度が1Gbpsの集合住宅に住んでいても、同じ物件内での利用者が増える夜には速度が低下しがちなので普通のルーターを使うのが無難です。

おすすめのオンラインゲーム向けルーター

ルーター

ゲーミングルーターと普通のルーターの両方を含めて、オンラインゲームに向いた機種は5つあります。

とことん快適なオンラインゲーム環境を作りたい人は1位や2位の機種、そこまで強くこだわらない人や集合住宅に住んでいる人は3位から5位のルーターがおすすめです。

なお、1位と2位はIPoEに非対応、3位以降の機種はIPoE対応です。

1位 ASUSの最上級ゲーミングルーターASRock G10

最高のゲーミング環境を作りたいのであればASUSのASRockをチェックしてみましょう。

ゲーミングルーターのほとんどはIPv6に対応していませんが、ASRockはIPv6に対応している数少ない機種です。

WiFi接続時の最大通信速度は1733Mbpsとなっていて、有線での接続ができない人にもおすすめです。

2位 TP-LinkのArcher C5400X

値段は33,500円ですが、TP-LinkはWi-Fi接続時の最大通信速度が2Gbps以上なので、NURO光などの高速回線を利用していて有線接続はできない人にはベストなルーターです。

ASRock G10と同様にゲームソフトやアプリへの帯域幅確保を優先するゲーミングモード搭載なので、FPSや格闘ゲームをプレイする人にとって魅力的なルーターといえるでしょう。

3位 Buffaloのゲーミングに向いているルーター

価格の安さとスペックの両方でおすすめしやすいのはBuffaloのWSR-2533DHPLです。

WSR-2533DHPLはゲーミングルーターではありませんが、1000BASE-T対応のLANポートが搭載されているので、有線接続でのオンラインプレイは快適にできる機種の一つです。

無線LANでの最大通信速度が1,733MbpsなのでWiFi接続でのプレイにも向いた仕様で、NURO光などの1Gbps以上に対応の回線を契約している人はチェックしてみましょう。

2019年11月時点では7,049円で購入できるのでコスパの良さを重視したい人におすすめです。

4位 ELECOMのコスパ重視ルーターWRC-2533GHBK2TA

「普通のルーターでいいからコスパの良い機種が欲しい」とお考えの人はELECOMのWRC-2533GHBK2TAを候補に入れてみましょう。

WRC-2533GHBK2TAは販売価格が6,010円と安めですが、LANポートの対応規格は1000BASE-Tなので有線接続での通信品質は一級品です。

WiFi接続での最大通信速度も1733Mbpsなので、有線での接続ができない場合でも快適なプレイ環境を作れるルーターになります。

5位 Buffaloのお手頃モデルWSR-1166DHPL

BuffaloのWSR-1166DHPLは値段の安さを求めたい人や集合住宅に住んでいる人におすすめのルーターです。

WSR-1166DHPLはLANポートの規格が1000BASE-Tのギガ対応なので有線接続での安定性は申し分ありません。

Wi-Fi接続時の最大通信速度は866Mbpsですが、1Gbps以下の光回線を契約している状況なら充分です。