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自宅に無線LANルーターを置いているのにWi-Fiが使えない部屋があるときは、中継器が強い味方になってくれます。
しかし、Wi-Fi/無線LAN中継器はいろいろな種類があるので、多くの人はどれを選べばいいのかわからないのではないでしょうか?
Wi-Fi/無線LANの中継器は種類ごとに性能が違うので、前もってポイントを押さえてから購入するモデルを選ぶ必要があります。
しっかりポイントを押さえておけば、自宅のインターネット環境に合った無線LAN中継器を選べます。
ここでは、Wi-Fi/無線LAN中継器を選ぶときに知っておきたい8つのポイントを解説します。
これからWi-Fi/無線LAN中継器を導入しようと思っている人は、購入してから後悔しないために参考にしてくださいね。
目次
Wi-Fi/無線LAN中継器を選ぶポイント8つを知ろう!
Wi-Fi/無線LANの中継器を購入する際は、7つのポイントを押さえたうえで製品を選ばなければいけません。
前もって知っておくべきポイントは多く感じますが、それほど難しい話ではないので簡単に把握できるはずです。
ポイントその1.通信速度の速さ
家電量販店の店頭やAmazonなどの通販サイトを見ると、Wi-Fi/無線LANの中継器には多くの種類があることがわかります。
「中継器はどれを選んでも同じでしょ?」と思われがちですが、種類が多い分それぞれの製品に個性、つまりスペックに違いがあります。
その中でももっとも異なる点が通信速度です。
※BuffaloやELECOMのホームページでは、製品ごとの最大速度が記載されています。
無線LANの中継器は種類によって出せる最大の通信速度の違いがあります。
なので何も知らずに値段の安さだけで製品を選ぶと、Wi-Fiの利用できる範囲が広がっても通信速度が遅いと感じてしまいます。
快適にWi-Fiを使うには、最大速度の数値が高い中継器を買わなければいけません。
自宅に導入している回線の種類によって選ぶべき中継器の種類は変わってきます。
「最大1Gbpsの速度が出せる光ファイバーを導入している場合は最大速度が800Mbps以上の中継器」と言った感じに製品を選びましょう。
ポイントその2.対応しているWi-Fi規格
Wi-Fiの電波には以下の5種類があり、どれに対応しているかで通信速度が左右されます。
規格 | 最大通信速度 |
11ac | 1,300Mbps/867Mbps/433Mbps |
11a | 54Mbps |
11b | 11Mbps |
11g | 54Mbps |
11n | 450Mbps/300Mbps/150Mbps |
※11acと11nの最大通信速度は機種によって異なります。
この表を見るとわかりますが、11acに対応している中継器は通信速度が速く、11acに対応していない中継器の通信速度は遅くなっています。
快適な通信速度でWi-Fiを使うには、11acに対応した中継器が必要になります。
11acに対応した中継器を選べば、自ずと快適にWi-Fiを使えるはずです。
ポイントその3.対応している周波数帯
Wi-Fiという電波には、2.4GHzと5GHzという2種類の周波数帯があります。
現在販売されている中継器のほとんど2.4GHzと5GHzの2種類の電波を発信することができますが、中には2.4GHzしか発信できない製品もあります。
「周波数帯は別に問題ないんじゃないの?」と思う人もいるかもしれません。
ですが、無線LANの中継器を購入するうえで2.4GHzと5GHzの両方に対応した製品を必ず選ばなければいけません。
なぜなら、親機と中継器が発信するWi-Fiの周波数帯がどちらも2.4GHzだと、通信速度の低下が起きるからです。
通信速度の低下を避けるには、5GHz帯にも対応した中継器が必要になるわけです。
中継器が親機から受け取る電波が2.4GHz帯、中継器が発信する電波が5GHz帯になれば通信速度が遅くなる可能性を低くできます。
無線LANの中継器を購入する際は、なるべく2.4GHzと5GHzの両方に対応した製品を選びましょう。
ポイントその4.接続可能な無線LANルーターの種類
無線LANルーターの親機と中継器は、同じメーカー製でなくても連携させることができます。
しかし、中には一部の親機と連携できない中継器が存在しています。
ほとんどの中継器は光ファイバーをはじめとした固定回線で利用する親機と連携することができます。
ですが、モバイル回線を利用するWiMAXやY!mobileのポケットWi-Fi、ソフトバンクエアーとは連携できない中継器は少なくありません。
固定回線を利用している人は気にする必要がありませんが、モバイル回線をもとにWi-Fiを利用する親機を使っている場合は注意してください。
ポイントその5.機器の大きさ
中継器は階段や廊下に設置することがほとんどなので、設置しやすいサイズなのかも購入する際のポイントになります。
ケーブルが無い中継器を選べば直にコンセントに差すだけで済むので、階段や廊下に設置しても場所を取りません。
ただ、コンパクトなモデルを選べばいいのかと言われれば、そうではありません。
通信機器全てに言えることですが、端末のサイズが小さくなるとその分スペックが落ちてしまう傾向があります。
設置のしやすさだけを重視してコンパクトな中継器を選ぶことは悪くありません。
ですが、3階建ての戸建てや4LDKのマンションといった広い家だと電波が弱くて通信速度が遅い場所が出きる恐れがあります。
面積が広い家に住んでいる場合は、設置のしやすさを捨ててでもスペックが高い中継器を選ぶべきでしょう。
ポイントその6.信頼できるメーカー製の中継器なのか
Wi-Fi/無線LANの中継器を購入する際は、どこのメーカー製であるかも重要なポイントです。
あまり名前が知られていないメーカーの中継器を選ぶと、買って間も無いタイミングで不具合が起きる恐れがあるからです。
無線LANの中継器を販売しているメーカーは多く存在しています。
ですが、基本的にBuffalo・ELECOM・NECなどの有名どころを選んだほうがいいでしょう。
海外メーカーだと、TP-LinkやI-O DATAが人気です。
ポイントその7.コストパフォーマンスの良さ
これからWi-Fi/無線LAN中継器を買おうと思っている人のほとんどは、コストパフォーマンスの良さを重視したいのではないでしょうか?
コスパの良さも中継器を選ぶときの大切なポイントです。
Wi-Fi/無線LAN中継器はあらゆるメーカーが販売しているので、中には高性能なのに値段が安いモデルも存在しています。
あまりにも値段が安い中継器は性能がイマイチですが、あらゆる種類の中からお買い得なモデルは必ず存在します。
なので、Wi-Fi/無線LAN中継器を購入するときは、あらゆる種類を比較して値段が安いモデルを選んだほうがいいでしょう。
ポイントその8.有線LANポートの規格
Wi-Fi/無線LANの中継器はWi-Fiの発信範囲を広げることが趣旨の機器ですが、LANポートを通して有線接続を使うこともできます。
しかし、有線LANポートにも以下4つの規格があり、どれに対応しているかで有線接続を利用する際の最大通信速度が変わります。
規格 | 最大通信速度 |
10GBASE-T | 10Gbps |
1000BASE-T | 1Gbps |
100BASE-T | 100Mbps |
10BASE-T | 10Mbps |
有線接続も利用しようと考えている人は、LANポートに対応規格も確認しておきましょう。
自宅に最大1Gbpsまでの通信が可能な光ファイバーを引いている場合、1000BASE-Tに対応した中継器が必要になります。
中には、LANポートが無い中継器もあるので、有線接続を利用したい人は注意してください。
確認しておきたい親機とデバイスのポイント
どれほどスペックが高い中継器を買っても、場合によっては思っていたほどの通信速度が出ないことがあります。
スペックが高い中継器を買ったのに通信速度が速くない原因は、利用している無線LANの親機やデバイスにあります。
中継器を買う前に、どのような原因で通信速度が出なくなるのかを知っておきましょう。
親機のスペックが低いと通信速度が低下する
無線LANは中継器だけでなく、親機も製品ごとにスペックが違います。
もし最大速度が800Mbps以上の中継器を買ったとします。
でも使っている親機の最大速度が400Mbps以下だと、思ったほどウェブサイトや動画の読み込みが速くないと感じる可能性が高いです。
中継器を買う際はスペックが高い製品を選ぶことが基本ですが、Wi-Fiを発信する大もととなる親機のスペックがどれほどなのか知っておく必要があります。
ただ、スペックが低い親機にあわせて中継器を選ぶのはおすすめできません。
その理由は後で詳しく説明します。
スマホやパソコンのスペックも通信速度を左右する要因
スマホやパソコンのスペックも、Wi-Fiの通信速度に影響を与える要素の1つです。
今販売されているスマホやパソコンのほとんどは最低でも800Mbps以上の通信速度に対応しています。
ですが、過去に販売されたモデルだと最大通信速度が400Mbpsを下回っている場合があります。
スマホやパソコンの最大速度が遅いと、スペックが高い中継器を利用してもWi-Fiの通信速度が思ったほど速くないと感じます。
ただ、スマホやパソコンは定期的に買い替えるものなので、今のうちにスペックが高い中継器を買っておいて損はありません。
有線接続を利用する場合はLANケーブルの種類にも注意しよう
中継器を使って有線接続を利用する場合、LANポートの規格だけでなく利用するLANケーブルの種類も通信速度を左右する要因になります。
LANケーブルにも以下8つの規格があります。
自宅に光ファイバーを導入している場合、最低でもCAT5e以上の規格のLANケーブルを使わなければいけません。
種類 | 通信速度 | 伝送帯域 |
CAT5 | 100Mbps | 100MHz |
CAT5e | 1Gbps | 100MHz |
CAT6 | 1Gbps | 250MHz |
CAT6A | 10Gbps | 500MHz |
CAT7 | 10Gbps | 600MHz |
CAT8 | 40Gbps | 2000MHz |
すでにLANケーブルを持っている人は、そのケーブルが対応している規格を調べて買い替えが必要なのか確認しましょう。
ケーブルに印字されている文字を見れば、持っているLANケーブルが対応している規格を知ることができます。
※LANケーブルには対応規格が印字されています。
無線LANルーターよりスペックが高い中継器を選ぼう
これを読んでいる人の中には、親機となる無線LANルーターのスペックにあわせて中継器を選ぼうと思っている人が多いのではないでしょうか?
それほどスペックが高くない無線LANルーターを使っているなら、購入する中継器もスペックが高くなくて問題ないと思いますよね?
しかし、長い目で中継器を使うことを考えると、親機のスペックにあわせて購入する中継器を選ぶことはおすすめできません。
親機のスペックにあわせて中継器を選ぶと、以下のリスクを受ける恐れがあるからです。
- 中継器のスペックが低いと電波が弱く通信速度が遅くなる
- スペックが高い中継器があれば、親機を買い替えたときに性能の高さを実感できる
無線LANの中継器は「Wi-Fiの発信範囲を広げる機器」なので、親機にあわせてスペックが低い製品を選ぶと電波が弱い場所ができる恐れがあります。
また、今の時点で古い中継器を買ってしまうと、将来的に高性能な親機に買い替えた際にスペックが釣り合わなくなってしまいます。
自宅に置いている親機が古いモデルであっても、なるべく高スペックな中継器を用意することをおすすめします。
おすすめのWi-Fi/無線LAN中継器5つをランキングで比較!
Wi-Fi/無線LANの中継器にはあらゆる種類がありますが、メーカーを絞ればそれほど選択肢は多くなりません。
また、自分の環境に合った製品を選べば、購入するべき中継器はどれなのか見えてきます。
ここで上げているランキングをもとに、どの無線LAN中継器を選ぶべきなのか考えてみましょう。
第1位 スタンダードモデルだから人気が高いBuffaloのWEX-1166DHPS
数あるWi-Fi/無線LAN中継器の中でも、もっとも多くの人におすすめできるのがBuffalo製のWEX-1166DHPSです。
WEX-1166DHPS 1位になった理由は、安定性を感じるスペックがある点です。
WEX-1166DHPSは11ac対応の中継器なので、最大866Mbpsまでの速度を出せます。
さらに、コンセントに直挿しできるので、設置しても邪魔になりません。
Wi-Fi/無線LAN中継器を購入するときは、WEX-1166DHPSが最有力候補になると言っていいでしょう。
第2位 可動式アンテナで広い家でも強い電波が届くBuffaloのWEX-1166DHP
WEX-1166DHPは先ほど紹介した中継器のグレードをさらに向上させたモデルです。
この中継器も最大通信速度は同じ866Mbpsとなっていますが、可動式アンテナが付いているので電波の強度がより一層増しています。
なので、3階建ての戸建てや4LDKのマンションといった広い住居に向いた中継器と言えます。
ただ、コンセントにつなぐにはケーブルを使う必要があるうえに、サイズも大きめになってます。
ですので、広い住居に住んでいない限りは選ぶ意味がありません。
これが2位になった大きな要因です。
第3位 より速いWi-Fi速度を求めたい人におすすめのTP-LinkのRE450
NURO光やauひかりなどの1Gbps以上の速度が出せる光ファイバーを利用している人は、より通信速度が優れた中継器が必要です。
BuffaloやELECOMなどの国産メーカーは最大速度が800Mbps程までの中継器しか販売していません。
ですが、海外の人気メーカーTP-Linkは1,300Mbpsまでのスピードが出せるRE450を展開しています。
また、可動式アンテナが付いているので、電波の強度も申し分ありません。
販売価格は1位と2位の中継器よりやや高めですが、通信速度の速さを重視したいなら候補に入れる価値があるでしょう。
第4位 コスパ重視の人におすすめのTP-Link製RE200
先ほど紹介したハイスペック中継器を販売しているTP-Linkは、コストパフォーマンスが高いモデルも販売しています。
このRE200は販売価格が2,000円となっていて、数ある中継器の中でも手が出しやすいモデルと言えます。
ただ、最大速度が433Mbpsとなっていて他のモデル比べて劣りますが、光ファイバーの最大速度が100Mbpsになる集合住宅で使う分には十分なスペックです。
最大速度が劣るので1位から3位までのモデルほど優先度は高くありませんが、集合住宅に住んでいれば選択肢に入れる価値があるでしょう。
第5位 一部の集合住宅で最適なELECOMのWRC-300FEBK-R
ELECOMはさらに4位の中継器よりも価格が安いモデルWRC-300FEBK-Rを販売しています。
販売価格は1,000円代と安めなのでコストパフォーマンスを重視したい人なら魅力的に見えます。
ですが、最大速度は300Mbpsと遅めなのでスペックが高いとは言えませんし、Wi-Fiを飛ばせる範囲も狭いです。
ここで紹介している中継器の中でもっとも優先順位が低いモデルと言わざるを得ません。
ただ、それほど広くなくて光ファイバーの最大速度が100Mbpsになる集合住宅であれば、WRC-300FEBK-Rぐらいのスペックを持つ中継器で十分対応できます。
Wi-Fi/無線LAN中継器を選ぶ際に思い浮かぶ質問に答えます!
Wi-Fi/無線LANの中継器を購入する際は、頭にいろいろな疑問が浮かんでどのモデルを購入すれば迷ってしまいます。
そこで、無線LANの中継器を購入する際に浮かびがちな疑問に対する答えをまとめました。
以下を参考にすれば、皆さんの喉の中に刺さった小骨が取れるはずです。
Q1.中継器は何台用意すれば良いの?
Ans.家の広さや親機のスペックによりますが、1台にすることが基本です。
平均的な広さの家に住んでいる人や、スタンダードなスペックを持った無線LANの親機を使っている場合は、基本的に中継器を1台だけ用意すれば問題ありません。
たとえば、2階建ての戸建てに住んでいて1階にはWi-Fiが届いても2階では使えない。
3LDKのマンションに住んでいて親機から遠い部屋ではWi-Fiが使えない、という場合だと中継器は1台あれば十分です。
3階建ての戸建てや4LDKのマンションといった広い家に住んでいる。
もしくは親機の電波が発信される範囲が狭い、という場合は中継器を2台買うか可動式アンテナ付きのモデルを選びましょう。
Q2.中継器のメーカーはどこでも問題ないの?親機と一緒じゃなくても大丈夫?
Ans.メーカーは揃えなくても問題ありませんが、連携できる親機が限定されている中継器があるので注意してください。
現在販売されている無線LAN中継器のほとんどは、どのメーカー製の親機とも連携ができるので、わざわざ親機と同じメーカーのモデルを選ぶ必要はありません。
ただ、前半で述べた通り、WiMAXやソフトバンクエアーなどのモバイル回線用の無線LANルーターとは連携できない中継器があります。
モバイル回線用の無線LANルーターを使っている人は、連携できる親機の種類に注意して中継器を選びましょう。
Q3.2階までWi-Fiを飛ばしたいけど、どんな中継器を選べばいい?
Ans.スタンダードなモデルで問題ありませんが、どうしても不安なら可動式アンテナがある中継器を選びましょう。
2階の部屋までにWi-Fiを飛ばす場合、スタンダードモデルの親機を使っていれば、中継器もスタンダードなスペックで問題ありません。
(スタンダードな中継器とは、先ほどのランキングで1位のモデルを指します)
ただ、電波の強度に問題がないか不安に感じる人は、可動式アンテナが付いている中継器をおすすめします。
可動式アンテナが付いている中継器は強い電波を発信してくれるので、ほぼ間違いなく2階のスペース全てにWi-Fiを行き届かしてくれます。
また、Wi-Fiの発信範囲が狭い親機を使っている場合も、可動式アンテナが付いている中継器がおすすめです。
まとめ
Wi-Fi/無線LANの中継器を購入するときは、以下の7つがどのモデルを選ぶかのポイントになります。
- 通信速度の速さ
- 対応しているWi-Fi規格
- 対応している周波数帯
- 接続可能な無線LANルーターの種類
- 機器の大きさ
- 信頼できるメーカー製の中継器なのか
- コストパフォーマンスの良さ
- 有線LANポートの規格
この中でも特に重要になるポイントは①と②と③です。
最低でも①と②と③を意識して中継器を選ばないと、購入してからウェブサイトや動画の読み込み速度に不満を感じる恐れがあります。
また、WiMAXやソフトバンクエアーなどを使っている場合、連携できない中継器が少なからず存在しているので注意が必要です。
この8つのポイントを押さえておけば中継器選びを間違うことはありません。
ですが電波の強度が不安な人や、3階建ての戸建てや4LDKのマンションに住んでいる人は可動式アンテナが付いているモデルを選びましょう。