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インターネット回線は、通信速度が速いサービスを選びたいと思う人がほとんどでしょう。
いろいろなサービス会社のパンフレットを見ていると、回線速度に「上り」と「下り」の2種類があります。
光回線は上りと下り速度が同じ数値であることがほとんどです。
しかし他の回線は上り速度の数値が下りより低いことが多いので、「上り速度の数値が低い回線は大丈夫なの？」と不安に思うのではないでしょうか？
インターネットの「上り速度」と「下り速度」はそれぞれ意味が違い、ネットの使い方によって必要性が違います。
そこで、ここではインターネット回線の「上り」と「下り」の意味をわかりやすく解説します。
ネットの使い方別で、上り速度と下り速度の必要な数値も解説するので、ネット回線選びに悩んでいる人は参考になるでしょう。
目次
回線速度の”上り”と”下り”の意味
インターネットを快適に使うには、回線速度が上りと下りどちらも速くなければいけないように思えますよね。
しかし上りと下りの役割は全く別のものとなっており、人によっては下り速度だけが優れていれば問題ありません。
上りと下りの違いを知れば、上りと下りの必要性の違いがわかるでしょう。
”下り”とはウェブサイトや動画などのファイルを読み込む速度
下り速度は、ホームページやYouTubeなどの動画を読み込むダウンロードスピードのことを指します。
下り速度の数値が大きければ大きいほど、速いスピードでストレス無くページや動画が読み込みできます。
逆に下り速度の数値が小さければ小さいほど、ページや動画の読み込みが遅くなります。
あまりにも数値が小さいと、ネットをするときにストレスを感じてしまいます。
”上り”とはネット上にデータをアップロードするときの速度
上り速度は言葉通り下りとは逆で、ネット上でデータを送信するときのスピードを指します。
具体例をあげると、メールの送信やFacebookやTwitterなどSNSへの投稿がデータ送信に当たります。
メールの送信やSNSの投稿が完了するまで遅いときは、上り速度が低下していることを意味しています。
速度の単位を覚えておこう
快適にインターネットを使うためには、速度の数値が高い回線を選ぶことが大切です。
ただ、数値の単位を見てもピンと来ない人が多いのではないでしょうか？
下記の表をもとに速度の単位を解説するので、ネット回線を選ぶ前に覚えておきましょう。
後ほど解説する必要な回線速度の目安で、この単位が出てきます。
| 単位 | 意味 |
| Kbps | もっとも最小の単位 |
| Mbps | 1,000Kbps=1Mbpsとなる |
| Gbps | 1,000Mbps=1Gbpsとなる |
「Kbps」はネットの回線速度の中でもっとも小さい単位となっており、動画の視聴だけでなくホームページの読み込みもとても遅いものになります。
単位がKbpsになるのは4G回線に対応していないガラケーを使うか、スマホに速度制限がかかったときです。
スマホに速度制限がかけられたときをイメージすると、Kbpsがどれだけ速度が遅い単位なのかがわかるでしょう。
「Mbps」はネット回線の速度を計測するときに、もっとも見ることが多い単位です。
快適にネットを使うには最低でも回線速度の単位がMbpsにならなければいけません。
また単位がMbpsであっても、あまりにも低い数値だとKbpsと同様に快適なネット通信ができません。
「Gbps」は回線速度の中でもっとも高い単位ですが、実際にGbps単位の速度が出ることはほとんどありません。
ただインターネット回線の最大理論値の速度として使われることがあります。
光回線はほぼ全てのサービス会社が、最大で1Gbpsの速度が出ると表記しています。
”上り”と”下り”はどちらを優先するべきか
インターネットは光回線を使うと、上りと下りどちらの速度も最大で1Gbpsになります。
しかし光回線以外のネット回線は下り速度の数値が高く、上り速度の数値はとても低めになります。
上りが低いと快適にネットが使えるか不安に思いますが、下り速度の数値だけが高ければネットが問題なく使えるかことがほとんどです。
ウェブサイトや動画を見るなら下り速度を重視しよう
ネットの回線速度は上りと下りのどちらも大切なように思えます。
しかし、メールの送信やSNSなどの投稿ぐらいであればそこまで大きな通信容量は必要ないので、上り速度の数値を重要視することはほとんどありません。
上り速度で高い数値が必要になるのは、長時間の動画データなどを送るときぐらいです。
ただ、ほとんどの人は長時間の動画を送信することはないですよね？
よって、ほとんどの人は下りの回線速度だけを重視すれば問題ありません。
ホームページやYouTubeなどの動画見るには、データを送信するよりはるかに大きなデータ量を読み込みます。
しかし、人によっては下り速度の数値が低くても問題なくネットが利用できます。
下り速度の必要な目安
下り速度の必要な数値は、ネットの使い方によって違います。
ネットを使う用途別に必要な速度はいくらなのか知っておくと、ネット回線を選ぶときの悩みが少なくなります。
ホームページや動画を見るだけなら、そこまで大きな数値は必要ない
Yahoo!などのホームページを見るぐらいでであれば、下り速度の数値はそこまで大きくなくても問題ありません。
5〜7Mbpsもあれば十分です。またYouTubeなどの動画も5Mbpsを下回らなければ、高画質動画もスムーズに読み込めます。
インターネット放送を見る人や、オンラインゲームをするなら大きな数値が必要
AbemaTVなどのインターネット放送や、オンライン対戦ができるゲームをする場合は、常に5〜7Mbpsの速度が出ていれば問題ありません。
しかし平均の下り速度が5〜7Mbpsの回線を使うと、5Mbpsより速度が遅くなることがあります。
5Mbpsより遅い速度になるとインターネット放送では画質が粗くなり、オンラインゲームは動作に遅延が起きてしまいます。
よって平均の下り速度は最低でも2ケタ以上は必要です。欲を言えば常時50〜100Mbpsの速度が必要と言えるでしょう。
下り速度の平均数値が高い回線は安定性が高いことを意味しているので、インターネット放送やオンラインゲームでストレスを感じる確率が低くなります。
なおWiMAX（モバイルルーター）でのオンラインゲームについては、以下の記事で解説しています。こちらも参考にしてみてください。
WiMAXでPS Vita、PS4、DS(オンラインゲーム)はできる？上り速度の必要な目安を知ろう
光回線以外のネット回線は、下りに比べて上り速度が大きく下がります。
どの事業者を選んでも、普通にネットを使う分には問題はありません。
しかし、念のため上り速度で必要な数値の目安を知っておきましょう。
データ送信がメールやSNS投稿だけならMbpsの単位であれば問題ない
先ほども説明しましたが、データの送信がメールやSNSの投稿などに限られている場合は大きな数値の上り速度が必要なありません。
さすがに数値の単位がKbpsになってしまうと問題ですが、Mbps単位であれば10Mbps以下でも快適にネットが使えます。
長時間の動画を投稿するなら、最低でも50Mbps以上は欲しい
インターネットで上り速度をもっとも重視しなければいけないのは、動画データを送信するときです。
YouTubeへ動画を送信するときは、回線の上り速度によって送信にかかる時間が変わります。
5Mbpsなどの低い数値でも時間をかければ送信はできますが、動画の時間や画質によっては30分以上待たされる場合があります。
効率を求める人ならストレスを感じてしまいます。
動画を投稿する人は、最低でも50Mbpsの上り速度がないとストレスが溜まってしまいます。
将来的にネットへの動画投稿を考えている人は、上りと下りのどちらも重視したほうが良いでしょう。
上りのと下りの速度がどちらも優れているネット回線
上りと下りどちらの速度も重視したい人は、光回線がもっとも最適なネット回線と言えます。
光回線は上りと下りのどちらも最大で1Gbpsの速度に対応しています。
ただサービス会社によっては、対応している速度別にプランを用意しています。
複数のプランがある場合は、もっとも回線速度が速いプランを選びましょう。
質が高く高速で、かつ料金が安い回線は以下の記事で厳選して紹介しています。興味のある方はこちらも参考にしてみてください。
光回線のおすすめ4選！速度が速い料金も安い最適な回線を紹介！下り速度が速く、上り速度が遅めなネット回線
WiMAXなどのモバイルWi-Fiルーターでネットを使うモバイル回線は、下り速度の最大値は440〜708Mbpsと高速です。
しかし上り速度は10〜40Mbpsとなっており、下りに比べると低くなっています。
動画の送信ができないことはありませんが、完了するまでの時間は光回線よりも長くなります。
なので、モバイル回線は動画などのデータを送信しない人に向いているサービスと言えるでしょう。
とはいえ下り速度はかなり速いので、家のネット環境ととしてもおすすめです。モバイルルーターについては以下の記事でも解説しているので、興味のある方はこちらも参考にしてみてください。
家にインターネット環境がない人におすすめしたい接続方法はこれ！上りと下り速度でネット回線を選ぶときの注意点
上りや下りの速度でネット回線を選ぶときは、サービス会社に表記されている速度を鵜呑みにしてはいけません。
回線のサービス会社がホームページやパンフレットなどに表記している速度は、あくまで理論上の最大速度です。
たとえば速度が1Gbpsの光回線を契約しても、実際にこの速度でネットが使えることはほとんどありません。
サービス会社も、実際の速度は利用状況によって異なることを明記しています。
※回線のサービス会社は、必ず注意点として実効速度が違うことを明記しています。
よって速度でネット回線を選ぶときは、実際に利用したときの速度を調べることが必要です。
まとめ
下り速度はホームページや動画を読み込む速さ、上り速度はメールの送信やSNSへ投稿するときの速さを表しています。
インターネットを使う人のほとんどは、ホームページや動画データのダウンロードばかり行うので、ネット回線を選ぶときは下り速度だけを重視すればいいでしょう。
メール送信やSNSへの投稿は、上り速度の数値が低くてもスムーズに行えます。
ただYouTubeなどに動画を投稿したい場合は、上り速度の数値が高くなければデータの送信が完了するまで長い時間がかかってしまいます。
動画の投稿を頻繁にする人は、上り速度も優れた回線を選ぶようにしましょう。
上り速度も下り速度も優れた光回線を契約しようと思っている方は、以下の記事もあわせて参考にしてみてください。
光回線のおすすめ4選！速度が速い料金も安い最適な回線を紹介！上り速度はそこそこで、下り速度が優れたモバイルルーターを契約しようと思っている方は、以下の記事を参考にしてみてください。
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