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Wi-Fiにはオープンネットワークという種類があります。
オープンネットワークのWi-Fiには誰でも簡単に使えるメリットがありますが、自分の情報を危険にさらすので、頻繁な利用はおすすめできません。
使うとしても、前もって対策をしておきましょう。
ここでは、Wi-Fiのオープンネットワークとは何かを紹介し、どのような危険があるか解説します。
外出先で鍵マークのないWi-Fiをよく使う人はぜひご覧ください。
目次
Wi-Fiのオープンネットワークの基礎知識
オープンネットワーク状態のWi-Fiには利用者の制限がないので、誰でも簡単に接続できるメリットがあります。
Wi-Fiのオープンネットワークは利用者が制限されていない状態
そもそも、Wi-Fiのオープンネットワークとは何を意味するのか。
Wi-Fiのオープンネットワークとは、暗号化が施されておらず誰でも利用できる無線LAN環境を指します。
無線LANルーターが発信するWi-Fiには暗号化がされていて、デバイスの設定画面を開くとSSIDの横に鍵マークが表示され、パスワードを入力しなければ接続できません。
オープンネットワーク状態のWi-Fiは暗号化がされていないので、SSIDの横に鍵マークが表示されず、パスワードを入力しなくても接続できます。
※オープンネットワークであるWi-FiのSSIDには鍵マークが表示されません。
オープンネットワーク状態のWi-Fiはカフェやショッピングモールなどによく飛んでいます。
また、自宅に飛ばしているWi-Fiも設定を触ればオープンネットワークに切り替えられます。
鍵マークが付いていてもオープンネットワークである場合も
SSIDに鍵マークが表示されているWi-Fiだとしても、オープンネットワークになっている場合があります。
たとえば、携帯電話キャリアが自社ユーザー向けに設置しているWi-Fiスポット。
これは、鍵マークが付いていてもあらかじめ端末に設定をしておけば自動接続できるのでオープンネットワークなWi-Fiといえます。
接続するときに認証画面が表示されるWi-Fiスポットも、ユーザー名とパスワードを発行すれば誰でも利用できます。
なので、SSIDの横に鍵マークが付いていてもオープンネットワークなWi-Fiといえます。
自分や身内以外の不特定多数の人間が利用できるWi-Fiは、オープンネットワークの状態だと思ってください。
Wi-Fiのオープンネットワークの危険性
オープンネットワーク状態のWi-Fiは簡単に接続できるので、街で見かけるとつい使いたくなります。
自宅のWi-Fiをオープンネットワークにすれば来客した人も簡単にWi-Fiを使えるようになるので、暗号化を解除したいと考える人もいると思います。
しかし、オープンネットワーク状態のWi-Fiにはセキュリティに大きな欠点があるので、使用はおすすめできません。
第三者に情報を盗まれる危険がある
Wi-Fiがオープンネットワーク状態だとどういうデメリットがあるのか。
それは、同じWi-Fiに接続している人から自分の情報を盗まれるリスクが生じてしまうのです。
同じWi-Fiに接続している人のなかにハッカーが隠れていると、簡単に自分が行っている通信の内容を見られるからです。
ハッカーからすれば、同じWi-Fiに接続している人からの情報を盗むことは簡単に行えます。
下記の動画を見れば、不特定多数の人が利用するWi-Fiに接続するリスクがよくわかります。
盗まれる情報はオープンネットワークなWi-Fiに接続したときに行った通信の内容によりますが、最悪の場合だと多額の金銭的損害を受けることもあります。
ハッカーから自分の情報が盗まれると具体的などのような危険があるのか見てみましょう。
自分の住所が特定される
オープンネットワークなWi-Fiに接続している際に、オンラインショッピングなどで自宅の住所を入力すると、その情報が第三者に覗かれる恐れがあります。
自分の住所が知られるだけでも気持ちが悪くなりますよね?
他人の住所を盗む目的はハッカーによりけりですが、自分の住んでいる場所が知られると空き巣やストーカー行為をされる危険が生じてしまいます。
自分のクレジットカードが悪用される
オープンネットワークなWi-Fiに接続しているときにオンラインショッピングを利用すると、自分のクレジットカード情報まで盗まれる危険まで伴います。
むしろ、他人の情報を盗むハッカーが本命としている他人の情報はクレジットカードといってもいいでしょう。
クレジットカードの情報が盗まれるとどうなるかは、下記の動画を見るとより一層わかります。
自分のSNSアカウントが乗っ取られる
暗号化がされていないオープンネットワークなWi-FiでTwitterやInstagramなどのSNSを利用すると、ログインIDとパスワードが盗まれてアカウントが乗っ取られる可能性があります。
友人からLINEでiTunesカードを買ってきてと頼まれたり、自分のSNSアカウントが利用できなくなって乗っ取り行為を知った人は多いのではないでしょうか?
LINE乗っ取り撃退なう
(友達が乗っ取られた) pic.twitter.com/FI3u1voiU4— るちゃ固定LOOK (@kaerunoko_yabu) 2018年8月24日
LINE乗っ取り詐欺との会話www pic.twitter.com/NIWWvtZwXo
— LINE専用アンパンマン (@0814Line) 2018年10月8日
ハッカーはあらゆる手段でSNSのログインIDとパスワードを盗んでいて、同じオープンネットワークWi-Fiに接続する人から盗む方法もその1つとしています。
友人・知人の情報まで盗まれる
オープンネットワークなWi-Fiに接続するリスクは自分だけでなく、周りの人たちにも及びます。
オープンネットワークWi-Fiに接続した人が持つ情報を狙っているハッカーは、デバイスの連絡先アプリに保存している友人や知人の情報までターゲットにしているからです。
簡単に接続できるからといって暗号化されていないWi-Fiに接続して、連絡先アプリに保存している情報が漏洩すると、友人や知人に迷惑がかかり合わす顔がなくなってしまいます。
ハッカーが設置したWi-Fiかもしれない
街なかで鍵マークが付いていないオープンネットワークWi-Fiを見つけた場合、そのWi-Fiがハッカーによる罠だとも考えられます。
先ほど紹介した動画でも説明されている通り、パソコンがあれば自分でオープンネットワークなWi-Fiを立てることができ、接続した人が行った通信情報を盗み出すツールにできます。
もちろん、街なかにはハッカーが仕かけたわけではない公式なオープンネットワークWi-Fiも経っていますが、誰でも利用できるWi-Fiは警戒するべきです。
自宅のWi-Fiをオープンネットワークにするリスク
自宅のWi-Fiも後で紹介する方法でオープンネットワーク化できますが、外でWi-Fiスポットを利用する場合と同じリスクを伴うのでおすすめできません。
自宅のWi-Fiをオープンネットワーク化すると、近隣の住民や通りがかった人も同じWi-Fiに接続できるからです。
知らない人に自宅のWi-Fiへ接続されると、先ほど紹介したリスクをすべて背負わなければいけません。
また、たださえ自分の所有物であるWi-Fiが他人に使われるので、気分も良くありません。
外出先のオープンネットワークWi-Fiは速度が遅い
リスクではなく機能性の話になりますが、カフェなどで飛んでいるオープンネットワークなWi-Fiには通信速度が遅い欠点があります。
設置場所によって数値は違いますが、外でオープンネットワークWi-Fiに接続すると下り速度が5Mbpsを下回る可能性が高いです。
※滋賀県彦根市の某コーヒーショップに設置されているWi-Fiスポットの速度。
速くても10Mbps前後のスピードしか出ないので、ホームページや動画の読み込みが遅く感じます。
通信速度の速さを求めたい場合は、外でオープンネットワークWi-Fiを見かけても4G回線を使ったほうが無難です。
使いたい場合はセキュリティソフトの導入を
オープンネットワークなWi-Fiには自分の情報が漏洩するリスクがありますが、スマホに通信制限がかかっていると何としてでも使いたいと思いますよね?
通信制限などの理由でどうしてもオープンネットワークなWi-Fiを使いたい人は、前もってデバイスにセキュリティソフトを入れておきましょう。
セキュリティソフトを入れておけばデバイスのWi-Fiの通信に網を張ってくれるので、第三者に情報を盗まれるリスクがなくなります。
ただ、どのセキュリティソフトを入れてもいいわけではなく、Wi-Fiプライバシー機能があるソフトを導入しておく必要があるので注意してください。
筆者としてはノートンのWi-Fiプライバシーがおすすめです。
参考 ノートン WiFi プライバシーNortonWi-Fiのオープンネットワークの利用方法
オープンネットワークなWi-Fiは簡単に利用できます。
場合によっては認証手続きが必要になりますが、難しい作業ではありません。
基本はSSIDをタップするだけ
オープンネットワーク状態のWi-Fiは暗号化されていないのでパスワードを入力する必要がなく、デバイスの設定画面でSSIDをタップするだけで接続できます。
認証が必要な場合がある
外出先でオープンネットワークのWi-Fiスポットに接続するときは、SSIDをタップするとログイン画面が表示される場合があります。
※暗号化されていないFREE Wi-Fi PASSPORTのSSIDをタップして表示されるログイン画面。
ログイン画面が表示されるオープンネットワークWi-Fiを利用する場合は、Wi-Fiスポットを設置している事業者のサイトからログインIDとパスワードを発行しておく必要があります。
発行したIDとパスワードを入力してログインすれば接続は完了します。
自宅のWi-Fiはルーターの設定ツールで暗号化を解除する
自宅に飛ばしているWi-Fiは、無線LANルーターの設定ツールを使って暗号化を解除すればオープンネットワーク状態にできます。
※筆者が利用しているWi-Fiをオープンネットワーク化するときの設定ツールの画面。
設定ツールはスマホやパソコンのブラウザで起動できるので、簡単にWi-Fiをオープンネットワークにできます。
また、利用している無線LANルーターによっては、専用の設定アプリを使ってWi-Fiの暗号化を解除できます。
Wi-Fiのオープンネットワークがつながらない4つの原因
オープンネットワークなWi-Fiに接続すると、時折インターネットがつながないときがあります。
オープンネットワークなWi-Fiを利用してインターネットがつながらない原因はさまざまで、対処法も状況で変わります。
大もとのルーターに不具合が起きている
カフェやコンビニで利用できるオープンネットワークなWi-Fiは、通信事業者が設置したルーターが飛ばしています。
※ソフトバンクのWi-Fiスポット導入店舗に設置されているルーター。
設置されているルーターは電源を切らなくても正常に動作できるスタミナを持っていますが、たまに疲れて不具合を起こす可能性があります。
ルーターに不具合が起きると、発信されているWi-FiのSSIDをタップしてもつながらなくなったり、SSID自体が表示されなくなります。
お店に設置されているルーターに不具合が起きている場合は、スタッフさんに再起動をお願いするなどして対応をしてもらうしかありません。
自宅のオープンネットワークWi-Fiがつながらないときも、利用している無線LANルーターに不具合が起きている可能性が高いですが、再起動をさせれば問題を解決できます。
大もとのルーターがインターネットに接続していない
デバイスがオープンネットワークなWi-Fiに接続できてもインターネットが利用できない場合もあります。
先ほども説明した通り、カフェやコンビニに飛んでいるWi-Fiは、ルーターが接続しているインターネット回線が大もとになっています。
設置されているルーターがインターネットに接続していないと、Wi-Fiに接続してもインターネットを利用できません。
ルーターがインターネットに接続できていない原因は、ルーターの不具合か回線の障害である可能性が高いです。
ですので、オープンネットワークなWi-Fiに接続しているのにインターネットの設置先のスタッフにお願いしてルーターを再起動してもらうか、回線に問題がないか確認してもらうことになります。
周囲の電波と干渉している
今いる場所に複数のWi-Fiが飛んでいて、電波が干渉してインターネットが接続できない点もオープンネットワークがつながらない原因として考えられます。
たとえば、カフェやコンビニに行ってWi-Fiの設定画面を開くと、複数のSSIDが表示されて複数のWi-Fiが飛んでいることがわかります。
複数のWi-Fiが飛んでいると互いの電波が干渉して、通信状態が不安定になりSSIDをタップしても接続できなくなる可能性があります。
※筆者の家の近所にあるロ○ソンで設定アプリを開くと、10コものSSIDが表示されます。
Wi-Fiスポットを設置している事業者側もチャンネル数を切り替えるなどして対策をしているとは思います。
ですが、あまりにも多くのWi-Fiが飛んでいるといくつかの電波のチャンネル数が同一になってしまうので、干渉が発生する可能性は0にできません。
また、いくつものWi-Fiが飛んでいるお店にいる場合、自分で行える対処法はまったくありません。
認証ができていない
オープンネットワークなWi-Fiにはパスワードを入力せずに利用できるものが多いですが、なかには先ほど説明したようにログイン画面で認証しなければいけない場合もあります。
オープンネットワークなWi-FiのSSIDをタップしてログイン画面が表示されたにも関わらずスルーしてしまうと、設定画面で何度SSIDをタップしても接続できません。
ログイン画面が表示された場合は、IDとパスワードを発行して正しくログインしましょう。
まとめ
Wi-Fiのオープンネットワークとは、暗号化がされておらずパスワードを入力しなくても接続できるWi-Fiを指します。
オープンネットワークなWi-Fiは誰でも簡単に利用できます。
ですが、同時に接続している他の人から自分の情報を盗まれるリスクがあるので多用はおすすめできません。
どうしてもオープンネットワークなWi-Fiを使いたい場合は、デバイスにセキュリティソフトを入れておきましょう。